投資の世界に足を踏み入れる瞬間は、興奮と不安が入り混じるものです。私も始めたばかりの頃は右も左も分からず、某証券会社のページにログインしては全てにオドオドしていた記憶があります。しかし、最初の1年はこれからの投資人生の基盤が決まる非常に重要な期間でもあります。
2025年現在、市場はAIブームや金利動向の変化など新たなテーマが入り乱れ、情報量は例年以上に多くなっています。こうした環境では、初心者が正しい道筋を見失いやすくなります。そこでこの記事では、投資初心者が最初の1年でやるべきことと、絶対に避けるべきことを、理由や背景とともにまとめました。ぜひ1年後の自分をイメージしながら読み進めてみてください。

投資初心者が最初の1年でやるべきこと
1. 基礎知識を固め、投資マインドを養う
最初の1年は、儲けることよりも「理解を深めること」に重点を置くべきです。
特に以下の3つは必須の基礎になります。
- 株式市場の仕組み
- リスクとリターンの関係
- 長期運用のメリット
2025年はAI関連株やテーマ株がニュースを賑わせています。しかし、初心者ほどニュースに振り回されやすく、感情的な売買につながる危険があります。SNS上では、株価急落のニュースを見て焦って売却し、その後の反発を逃して後悔している方が散見されました。基礎知識があるだけで、こうした不要な動揺を避けることができます。
まずは初心者向けの書籍を1〜2冊読む、無料アプリで投資シミュレーションを試すなど、小さな学びを積み上げてみてください。知識が増えるほど、投資がギャンブルから戦略に変わっていきます。
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2. 新NISA口座を開設し、税制優遇を最大限活用する
2025年の投資環境で、最初の1年に必ずやっておきたいのが新NISAの活用です。
新NISAの特徴は以下の通りです。
- 非課税期間が無期限
- つみたて投資枠120万円、成長投資枠240万円を併用可能
- 生涯の投資上限は1,800万円
特に初心者にとって嬉しいのは、長期間コツコツ積み立てるほど非課税メリットが大きくなる点です。月3万円の積立を10年続けるだけで、非課税の恩恵は数十万円の差を生みます。最初の1年で口座だけでも開設し、月1万円から積立を始めておくと複利効果のスタートが大きく前進します。
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3. 積立投資を習慣化し、ドルコスト平均法を実践する
株価の上下を予測するのは、プロでも困難です。特に2025年のようなAI相場では、短期的な乱高下が増えやすく、初心者がタイミングを図るのはほぼ不可能です。そこで有効なのがドルコスト平均法による積立です。
- 毎月一定額で買い続ける
- 高いときは少なく、安いときは多く買える
- 平均購入単価が安定する
近年は全世界株式、S&P500のインデックスファンドを選ぶ人が増え、それだけで十分に高水準のリターンが期待できます。
習慣化のコツは、給与日直後に自動で引き落とされるように設定することです。投資が生活の一部になれば、感情に振り回されにくくなります。
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4. 分散投資を心がけ、リスクをコントロールする
AI株やテーマ株は目立ちますが、一点集中は初心者が大きく失敗しやすい典型例。2025年の投資環境で有効なのは複数の資産へ分散することです。
- 米国株、日本株
- 全世界株式インデックス
- 債券、REIT
- セクター分散(IT・生活必需品・ヘルスケアなど)
「卵を一つのカゴに盛るな」という投資の基本原則は、今も変わらず有効です。分散するだけで、資産の値動きは驚くほど安定します。最初の1年で、複数の資産クラスに資金を置くという考えを定着させましょう。
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5. 定期的なレビューと学びの継続をルール化する
最初の1年で習慣化しておくべきなのが3ヶ月に1回の振り返りです。
- ポートフォリオの偏りはないか
- 想定外の値動きになっていないか
- 資金の追加は必要か
- 目標(金額/期間)にズレがないか
2025年は金利政策や地政学リスクの影響が大きく、定期レビューの重要性が増しています。レビューは反省会ではなく、自分の投資判断の癖や傾向を知る良い機会です。スマホで投資日誌をつけるのもおすすめです。
投資初心者が最初の1年でやってはいけないこと
1. 短期売買やデイトレードに手を出す
新NISAの失敗例として最も多いのが短期売買です。
- 税制優遇を活かせない
- 手数料が積み重なる
- 感情の消耗が激しい
特に初心者がデイトレに手を出すと、時間も精神も削られ、投資そのものが嫌になってしまうことすらあります。最初の1年は、長期投資一択で問題ありません。
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2. 生活資金を投資に回す
早く資産を増やしたいという焦りから、生活費に手をつけてしまう人がいます。しかし、これは避けるべき行動のトップです。
- 急な出費の際にパニックになる
- 損が出ると仕事や生活に影響する
- 感情的な売買につながる
最低でも生活費6ヶ月分は現金でキープし、余剰資金だけを投資しましょう。
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3. 流行りの銘柄に飛びつき、情報不足の判断をする
2025年もAI、メタバース、量子コンピュータなど、次々と新しいテーマが登場しています。しかし、これらは専門知識がないとリスクが高く、初心者が一度に判断できるものではありません。SNSやニュースの声が大きい銘柄は、実体より期待値だけが暴走していることもしばしばあります。初心者はまず 「本当に理解できる金融商品だけに投資する」 という原則を強く意識してください。
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4. 感情に流され、損切りや利確のルールを持たない
最初の1年で最も危険なのはルールなしに投資を続けてしまうことです。
- 下落が怖い → 売れない
- 含み益が出た → すぐ売る
- SNSの意見 → 正しい気がする
こうした心理の揺らぎが、判断ミスを生みます。損切りルール(例:10%下がったら売る)を事前に決めておくだけで、塩漬けという最悪の状態は避けられます。投資は感情と向き合う行為でもあります。最初の1年はその練習期間だと考えてみてください。
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やるべきこと・やってはいけないことの比較表
| カテゴリ | やるべきこと | やってはいけないこと | 理由(2025年視点) |
|---|---|---|---|
| 知識・マインド | 基礎学習と定期レビュー | 流行りに流される判断 | AIブームで誤情報が増加 |
| 資金管理 | 余裕資金で積立投資 | 生活費を投入する | 物価高で生活防衛資金の重要性上昇 |
| 投資手法 | 分散・ドルコスト平均法 | 短期売買・一括投資 | 株高局面の調整リスクが大きい |
| 心理面 | 感情コントロールの習慣 | 塩漬け・衝動買い | SNS影響が大きく揺れやすい |
まとめ:最初の1年を味方につけ、未来をデザインする
投資初心者の最初の1年は、間違いなく投資人生の土台を築く期間です。やるべきことを丁寧に積み重ね、避けるべき罠を理解しておくことで、数年後には驚くほど大きな差となって現れます。2025年の市場環境はチャンスに満ちていますが、真に資産を増やすのは焦らず、着実に、長期で取り組む人です。
この記事が、あなたの投資生活の最初の一歩を支えるヒントになれば嬉しく思います。今日から小さな行動を始め、1年後に自信を持って振り返られるような時間にしていきましょう。
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