株式投資でFIREや早期リタイアを目指すうえで、多くの人が一度は考えるテーマがあります。それは、どんな銘柄を、どれだけ長く持ち続けるかという問いです。
短期的なテーマ株や高成長株は魅力的に見えますが、長期で資産を積み上げる視点では、業績と配当を安定的に伸ばし続けている企業こそが、最終的に効いてくるケースが少なくありません。
今回はその中でも、
- 連続増益(経常利益)を9年以上継続
- 連続増配を9期以上継続
- それでいて予想PER15倍以下
という、堅実さと割安感を両立した日本株10銘柄を取り上げます。

なぜ「連続増益×連続増配×PER15倍以下」なのか
業績と配当の両輪が揃っている企業は、裏切りにくい
連続増益を続けているということは、景気循環・業界変化・コスト上昇といった逆風の中でも、利益を積み上げてきた実績があるということです。
さらに連続増配を続けている企業は、稼いだ利益を株主に還元する姿勢を長年にわたって維持しています。
この2つが同時に成立している企業は、経営の質と資本配分のバランスが非常に安定していると考えられます。
PER15倍以下は過度な期待が織り込まれていない水準
どれだけ良い企業でも、評価が行き過ぎれば投資リターンは伸びにくくなります。
PER15倍以下という条件は、
- 市場から過剰な成長期待を持たれていない
- 少しの業績悪化で大きく売られにくい
という意味で、長期投資との相性が良い水準です。
連続増配&連続増益を9年以上続ける銘柄10選(PER15倍以下)
以下は、2026年1月8日時点の株価と会社予想PERをもとに整理した一覧です。
| 銘柄名 | 証券コード | 業種 | 終値(1/8) | 予想PER |
|---|---|---|---|---|
| ヒューリック | 3003 | 不動産業 | 1,775.5円 | 12.0倍 |
| マークラインズ | 3901 | 情報・通信 | 1,544円 | 14.0倍 |
| 全国保証 | 7164 | その他金融 | 3,161円 | 13.6倍 |
| SPK | 7466 | 卸売業 | 2,387円 | 9.6倍 |
| 中央自動車工業 | 8117 | 卸売業 | 1,874円 | 11.1倍 |
| ハマキョウレックス | 9037 | 陸運業 | 1,823円 | 14.4倍 |
| 丸全昭和運輸 | 9068 | 陸運業 | 8,290円 | 13.5倍 |
| 加藤産業 | 9869 | 卸売業 | 6,580円 | 14.2倍 |
| 東テク | 9960 | 卸売業 | 3,770円 | 12.9倍 |
| ベルク | 9974 | 小売業 | 7,450円 | 12.5倍 |
私はこの中で、ヒューリックと全国保証を長期保有中です。
この10銘柄に共通する特徴
景気に左右されにくいビジネスモデル
銘柄を見ると、不動産、物流、卸売、小売など、いわゆる生活や産業インフラに近い業種が多いことに気づきます。
爆発的な成長は期待しにくい一方で、
- 需要が急減しにくい
- 価格転嫁や効率化で利益を積み上げやすい
という特徴があり、結果として長期の増益・増配につながりやすいのです。
高配当株とは違う地道な複利
これらの銘柄の多くは、利回りだけを見ると突出して高いわけではありません。
しかし、配当が毎年じわじわ増える、株価も業績に合わせて緩やかに上がるという形で、時間を味方につけたリターンを生みやすい傾向があります。
FIREを目指す過程で、安心して持てる中核銘柄として機能しやすい点は、大きな魅力です。
まとめ|長期投資で後から効いてくる銘柄選びを
連続増配・連続増益を9年以上続け、なおかつPER15倍以下という条件は、一見すると地味ですが、長期投資の再現性を高めるための合理的なフィルターです。
短期的な話題性ではなく、
- 企業がどれだけ長く価値を積み上げてきたか
- 株主とどう向き合ってきたか
に目を向けることで、投資のブレは小さくなります。
資産形成やFIREを目指す道のりは長いからこそ、こうした企業をポートフォリオの土台に据える視点は、きっと後になって効いてくるはずです。
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