資産形成

2025年最新|連続増配銘柄20選+割安・配当余力から選ぶ長期投資注目株

株式投資において、安定した配当を長期的に受け取りたいと考える投資家に人気なのが「連続増配銘柄」です。

45歳でFIREを目指す私にとっても、投資戦略がマッチした至高の銘柄群です。

連続増配銘柄は、その名の通り毎年欠かさず配当を増やし続けている企業を指します。

長期で配当を増やしている企業は、収益基盤が安定しており、株主還元の姿勢も明確。

「安心して持ち続けられる優良株」として注目されやすいのも納得です。

ただし注意すべきは、「連続増配=今後も安泰」とは限らない点。

株価がすでに割高であれば投資妙味は薄くなりますし、配当性向が高すぎれば増配余力は限られてしまいます。

そこで今回は、連続増配20銘柄の一覧を紹介したうえで、さらに「配当余力」「割安度」という観点から注目銘柄を厳選してみました。


連続増配銘柄20選の紹介

まずはベースとなる情報として、2025年9月時点で注目される連続増配銘柄20社を一覧にしました。

銘柄名連続増配年数配当利回り
花王(4452)35年2.28%
SPK(7466)27年2.91%
三菱HCキャピタル(8593)26年3.72%
小林製薬(4967)25年1.91%
ユー・エス・エス(4732)25年2.82%
リコーリース(8566)25年3.26%
ユニ・チャーム(8113)23年1.83%
リンナイ(5947)23年2.72%
KDDI(9433)23年3.09%
沖縄セルラー電話(9436)23年2.53%
サンドラッグ(9989)23年2.80%
サンエー(2659)22年3.47%
パンパシHD(7532)22年0.79%
ロート製薬(4527)21年1.65%
栗田工業(6370)21年2.26%
高速(7504)21年4.04%
ニトリHD(9843)21年1.14%
プラネット(2391)20年3.46%
芙蓉総合リース(8424)20年3.60%
みずほリース(8425)20年3.73%
2025.9月時点

どれも20年以上も増配を続ける企業です。

私が今現在(2025.9月時点)保有しているのは、花王、三菱HCキャピタル、リコーリース、KDDI、沖縄セルラー電話、サンドラッグ、プラネット、みずほリースを長期ホールド中です。

では、これらの銘柄の中で、配当余力があり、なおかつ割安と判断される銘柄を探っていきましょう。

…の前に、配当性向、PER、PBRについて簡単におさらいです。

「知ってるわ~!」という方は読み飛ばしてください…。笑

配当余力を見る指標とは?

配当を長期にわたって続けるには、企業の「余力」が欠かせません。

代表的な指標が 配当性向

配当性向は、利益のうちどの程度を配当に回しているかを示す比率で、一般的に30〜50%程度であれば「無理のない水準」とされ、安定した増配が期待できます。

一方、70%を超える場合は、今後の増配余地が限定的と判断されることが多いです。

さらに配当余力を確認するうえで重要なのがフリーキャッシュフロー(FCF)です。

会計上の利益ではなく、企業が実際に使える余裕資金を示す指標で、FCFがプラスで安定している企業ほど増配を続けやすい傾向があります。

加えて、自己資本比率や利益成長率も増配の裏付けとして注目すべきポイントです。

財務基盤が堅固で、利益が継続的に成長している企業は、将来も安定した配当を実現できる可能性が高いといえます。

今回は、分かりやすい指標として「配当性向」を軸に取り上げます。


割安度を見る指標とは?

株価が割安かどうかを判断するための代表的な指標が PERPBR です。

株式の割安度を評価する際に重要な指標がPER(株価収益率)です。

PERは、株価が利益の何倍まで評価されているかを示す指標で、業界平均や市場平均(おおむね15倍前後が目安)と比較して判断します。

PERが低いほど、利益に対して株価が割安である可能性があります。

また、PBR(株価純資産倍率)も注目すべき指標です。

企業の純資産に対して株価がどの程度の水準にあるかを示し、1倍を下回る場合は「解散価値以下」とされ、割安株として投資家の関心を集めやすいとされています。

当然ですが、配当利回りも重要なポイントです。

他の銘柄や国債利回りと比較することで、インカム投資としての妙味を測ることができ、安定した配当を狙う投資家にとって参考になります。

連続増配 × 割安 × 高利回りの三拍子が揃えば、長期投資において非常に魅力的だと判断できます。


連続増配+割安・配当余力のある注目銘柄

では以上を踏まえ、連続増配銘柄の配当性向・PER・PBRを確認していきましょう。

銘柄名配当性向PERPBR
花王(4452)59.1%24.63倍2.83倍
SPK(7466)27.2%9.48倍0.89倍
三菱HCキャピタル(8593)38.4%11.01倍1.00倍
小林製薬(4967)40.7%38.00倍1.92倍
ユー・エス・エス(4732)26.6%20.62倍4.21倍
リコーリース(8566)31.0%13.80倍0.77倍
ユニ・チャーム(8113)27.1%19.71倍2.19倍
リンナイ(5947)40.3%15.02倍1.24倍
KDDI(9433)43.9%12.69倍1.84倍
沖縄セルラー電話(9436)42.4%19.50倍2.54倍
サンドラッグ(9989)26.9%16.01倍1.88倍
サンエー(2659)39.0%15.65倍1.16倍
パンパシHD(7532)25.4%27.85倍4.85倍
ロート製薬(4527)29.5%17.94倍2.12倍
栗田工業(6370)47.8%15.39倍1.71倍
高速(7504)29.8%15.87倍1.44倍
ニトリHD(9843)18.5%16.80倍1.72倍
プラネット(2391)82.4%20.28倍1.48倍
芙蓉総合リース(8424)31.0%8.69倍0.84倍
みずほリース(8425)31.2%8.51倍0.96倍
2025.9月時点

結論、極端な銘柄はなく、どの銘柄も全然買える水準ですが、更に 「配当性向が50%以下」かつ「PER・PBRが市場平均程度以下」 の企業をピックアップして紹介します。

1. 芙蓉総合リース(8424)

  • 連続増配年数:20年
  • 配当性向:31.0%
  • PER / PBR:8.69倍 / 0.84倍
  • ポイント:リース業界大手。利益に対して余裕を持って配当を出しており、PBRも1倍を割り込む割安水準。長期的に安定成長が期待できる。

2. みずほリース(8425)

  • 連続増配年数:20年
  • 配当性向:31.2%
  • PER / PBR:8.51倍 / 0.96倍
  • ポイント:こちらもリース業界。割安度では8424と並ぶ水準で、利回り3.5%超。金融株らしい安定感。

3. リコーリース(8566)

  • 連続増配年数:25年
  • 配当性向:31.0%
  • PER / PBR:13.80倍 / 0.77倍
  • ポイント:PBRは0.8倍を下回り「解散価値以下」。保守的なバリュエーションで、まだ増配余地も十分。

4. SPK(7466)

  • 連続増配年数:27年
  • 配当性向:27.2%
  • PER / PBR:9.48倍 / 0.89倍
  • ポイント:自動車部品商社。配当性向が低く、割安度も目立つ。景気変動リスクはあるものの、長期投資に妙味。

このあたりの銘柄は「連続増配」という実績だけでなく、これからも増配を継続する余力を持ちつつ株価も割安 という魅力がありますね。


まとめ

連続増配銘柄は、過去の実績から「株主還元を重視する姿勢」が確認できる安心材料です。

しかし、投資妙味を高めるには「配当余力」や「割安度」といった要素も欠かせません。

今回の分析では、リース系(芙蓉総合リース・みずほリース・リコーリース)や商社・部品商社(SPK)が、割安かつ増配余地のある注目株 として浮かび上がりました。

長期で安定配当を受け取りつつ、株価成長も期待したい投資家にとって、「連続増配 × 配当余力 × 割安度」という視点は大きな武器になります。

長期投資で配当収入と株価上昇の両取りを狙う際の、参考となる考察材料として活用していきましょう。

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