資産形成

日経累進高配当株指数とは?累進配当株30銘柄一覧と特徴を解説|銘柄選びの指標として活用

みなさんは個別株を購入する際に、どのような観点で銘柄を選んでいるでしょうか。

地方サラリーマン投資家の私にとって、安定的な配当を重視する、日経累進高配当株指数は注目している指数の一つです。

いわば「配当政策に積極的な日本企業の優等生」が集められた指標であり、銘柄選択の参考として活用することができます。

今回は、この日経累進高配当株指数について整理していきます。

日経累進高配当株指数とは?

「日経累進高配当株指数(愛称:しっかりインカム)」は、10年以上減配せず、配当を維持または増配している企業の中から、配当利回りが高い30銘柄を選び算出される株価指数です。

2023年6月に日本経済新聞社が新たに公表を始めた比較的新しい指数です。

従来の「日経平均株価」や「TOPIX」が市場全体の動きを表すのに対し、この指数は配当の安定性と株主還元姿勢に焦点を当てているのが特徴です。

10年チャートを見てください。

引用元:日経平均プロフィル

ここ10年で3倍近く上昇。特に2020年からの伸びが凄まじいです。

株主還元に意欲的な企業群が、着実に企業価値を高めてきたことがうかがえます。

特に長期的に安定した成長トレンドを維持している点は、投資家にとって安心材料ですね。


累進配当株の魅力

「累進配当株」とは、一度増配した配当を減らさず、維持または増やす方針を掲げる企業のこと。

投資家にとっては以下のメリットがあります。

長期で保有すれば、配当金が安定的に増えていく可能性が高く、減配リスクも低いため、インカムゲインを重視する投資家にとって安心感があります。

また、配当政策が明確に示されていることから、企業の経営が安定しているかどうかを確認できる点も大きな魅力です。


日経累進高配当株指数の採用銘柄一覧(30社)

それでは、日経累進高配当指数の採用銘柄を見ていきましょう。

累進配当期間銘柄名(コード・市場・業種)
45期日本化薬(4272・東P・化学)
43期武田薬品工業(4502・東P・医薬品)
33期三菱HCキャピタル(8593・東P・その他金融)
29期科研製薬(4521・東P・医薬品)
27期LIXIL(5938・東P・非鉄金属製品)
26期アステラス製薬(4503・東P・医薬品)
21期東京センチュリー(8439・東P・その他金融)
17期ピジョン(7956・東P・その他製造)
17期上組(9364・東P・倉庫)
16期王子ホールディングス(3861・東P・パルプ・紙)
16期東ソー(4042・東P・化学)
16期UBE(4208・東P・化学)
16期小野薬品工業(4528・東P・医薬品)
16期三井住友トラストグループ(8309・東P・銀行)
16期MS&ADインシュアランスGHD(8725・東P・保険)
15期三菱ガス化学(4182・東P・化学)
15期日本ゼオン(4205・東P・化学)
15期テイ・エス テック(7313・東P・自動車)
15期丸井グループ(8252・東P・小売業)
14期安藤ハザマ(1719・東P・建設)
14期日本曹達(4041・東P・化学)
14期ENEOSホールディングス(5020・東P・石油)
13期積水ハウス(1928・東P・建設)
13期SBIホールディングス(8473・東P・その他金融)
12期矢作建設工業(1870・東P・建設)
12期宮地エンジニアリングG(3431・東P・非鉄金属製品)
11期飯田グループHD(3291・東P・不動産)
11期三井化学(4183・東P・化学)
11期AGC(5201・東P・窯業)
11期サンゲツ(8130・東P・商社)
2025.8月時点 参照元:ダイヤモンドザイ

この中で私が今現在保有している銘柄は、三菱HCキャピタル、王子ホールディングス、ENEOSホールディングス。

まだまだ欲しい銘柄がたくさんあります。(クッ…資金が…)


採用銘柄の特徴

採用銘柄の一覧を見ると、いくつかの傾向が見て取れます。

建設・不動産・商社など幅広い業種が含まれていますが、中でも景気変動に左右されにくく長期的に安定した配当を出しやすい医薬品や化学といったセクターが多く含まれていること。

さらに、高配当を維持しやすく、株主還元に積極的な傾向が高い、銀行・リース・保険といった金融株も複数採用されています。

銘柄購入の際の一つの指標として、頭に入れておきたい知識ですね。


まとめ:累進配当株は長期投資の安心材料

日経累進高配当株指数は、減配しない安心感と高配当利回りの両立を目指した指数。

採用30銘柄をチェックすることで、安定配当株のトレンドをつかむことができます。

  • 配当収入を重視したい人
  • 長期で安心して株を保有したい人
  • 配当金生活を目指す人

こうした投資家にとって、注目すべき株価指数になり得るでしょう。

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