FIREは一部の高収入エリートだけのもの。
そう思っている人は少なくありません。私もFIREを目指した当初は、地方凡人サラリーマンのこの私の年収で、実現できるのかと疑心暗鬼でした。
しかし、今では総務省の家計調査による四人家族の年間生活費(420万円)を超える配当金を一年で得られるようになりました。そして実際にFIREを達成している人の多くは、特別な才能や年収1,000万円超の肩書きを持たない普通の会社員です。違いを生んだのは、収入の多さよりも習慣の捨て方でした。
本記事では、凡人会社員が20年でFIREを目指す過程で捨てた5つの悪習慣を整理し、なぜそれが資産形成の加速につながるのかを解説します。

FIREを目指す上で「やること」より「やめること」が重要な理由
多くの人は、FIREのために何を始めるかに意識が向きます。投資を始める、副業を探す、節約術を学ぶ。もちろんそれらも重要ですが、同じくらい大切なのが足を引っ張る行動をやめることです。
なぜなら、無意識の浪費・短期思考の投資・時間を消耗する習慣は、複利効果を打ち消す力を持つからです。
10年という期間でFIREを目指すなら、資産形成を遅らせる悪習慣を先に排除することが合理的です。
凡人会社員が捨てた5つの悪習慣
①給料が上がったら生活水準を上げる習慣
昇給やボーナスのたびに生活レベルを引き上げると、可処分所得は増えません。
FIRE達成者の多くは、収入増加分を生活費に回さず、投資に回します。
ここで重要なのは、極端な節約ではなく固定費を増やさないことです。
家賃・車・通信費といった固定費は、一度上げると下げにくく、長期的な資産形成に大きな差を生みます。
私自身も、収入が増えた分をそのまま生活水準に反映させるのではなく、固定費を意識的に抑えるようにしました。
実際に実践している節約方法は、こちらの記事でまとめています。
②「貯金=安全」という思い込み
日本では長らく貯金が正解という価値観が根付いてきました。しかし、2024年以降も続くインフレ環境では、現金の実質価値は目減りします。
凡人会社員が捨てたのは、貯金だけしていれば安心という発想です。
代わりに選んだのが、新NISAなどの非課税制度、増配系高配当株への投資、インデックス投資を軸とした長期運用という、制度と時間を味方につける戦略でした。
貯金だけで安心という考え方は、インフレ環境ではむしろリスクになります。新NISAと預貯金を長期で比較すると、その差は想像以上に広がります。
③一発逆転を狙う投資への期待
短期売買やテーマ株への集中投資は、うまくいけば大きなリターンを得られます。しかし、再現性は低く、精神的な負荷も大きくなります。
FIREに必要なのは、当たる投資より続けられる投資です。
凡人会社員が捨てたのは、ギャンブル的な期待です。
代わりに、全世界株式・高配当ETF・分散投資といった、長期で成果が出やすい方法を選びました。
短期で大きく増やそうとする投資ほど、失敗したときのダメージも大きくなります。
超高配当株投資が危険と言われる理由も、この延長線上にあります。
④時間をお金より軽く見る習慣
FIREの本質は、経済的自由であると同時に時間の自由です。
それにもかかわらず、多くの人は時間を浪費します。
例として、惰性的な残業・目的のないSNS閲覧・惰性の飲み会などがあります。
凡人会社員が捨てたのは、時間は無限にあるという感覚です。
浮いた時間を、家計管理・投資の学習・本業のスキル習得に回すことで、資産形成のスピードを高めました。
FIREの本質はお金よりも時間の自由です。それにもかかわらず、私たちは時間を無意識に浪費しがちです。
⑤周囲と同じで安心という思考停止
周囲に合わせることは、精神的に楽です。しかし、FIREという少数派の目標を達成するには、多数派と違う行動が必要になります。
・同僚が車を買えば自分も欲しくなる
・皆が株をやっていないから不安になる
こうした同調圧力を捨て、自分のゴールにとって合理的か?という基準で行動することが、凡人会社員にとって最大の転換点になります。
こうした変化は、個人的な体験だけでなく、FIRE達成者に共通する傾向とも一致します。実際にFIRE達成者の習慣を整理した記事はこちらです。
捨てた悪習慣と得られた変化
| 捨てた悪習慣 | 得られた変化 |
|---|---|
| 収入増=生活水準アップ | 投資額が安定して増加 |
| 貯金至上主義 | インフレに負けない資産形成 |
| 一発逆転狙い | 精神的に安定した運用 |
| 時間を軽視 | 学習・副業に回せる余力 |
| 周囲基準の行動 | 自分軸での意思決定 |
この変化は、劇的ではありません。しかし、20年という時間をかけることで、大きな資産差として現れます。
凡人だからこそ「習慣設計」が武器になる
特別な収入がなくても、
・支出をコントロールする
・投資を継続する
・時間を有効活用する
という積み重ねは、確実に資産を増やします。
FIREは才能競争ではなく、習慣の設計競争です。凡人であることは不利ではなく、むしろ再現性のある戦略を選びやすい立場とも言えます。
まとめ:FIREへの近道は「捨てること」から始まる
凡人会社員が20年でFIREを目指すために捨てた悪習慣は、以下の5つです。
- 収入に合わせて生活水準を上げる癖
- 貯金だけで安心する思い込み
- 一発逆転を狙う投資
- 時間を軽く扱う姿勢
- 周囲と同じで満足する思考
新しいことを始める前に、まず不要な習慣を手放す。
それだけで、資産形成のスピードは大きく変わります。
FIREは、遠い夢ではありません。
凡人でも到達できる設計に切り替えた瞬間から、現実的な目標になります。
実際、お金が貯まらない人とFIREできる人の違いは、年収よりも日々の考え方と行動習慣にあります。
この違いについては、こちらの記事で詳しく整理しています。
今回紹介した悪習慣は、年齢や年収に関係なく、多くの人が無意識に持っています。特に40代以降でFIREを目指す場合、考え方の整理はさらに重要になります。







