30代で資産1億円を達成したと聞くと、「高年収だからできたのでは?」と感じる人も少なくありません。しかし実際には、私自身は地方の一般的なサラリーマンで、年収が高いというわけではありません。それでも30代で大台に到達できたのは、再現性の高い5つの行動を継続してきたからにほかなりません。
この記事では、30代で の1億円達成を目指す投資家の方が、実際の行動レベルで再現できる5つのポイントを、データや考え方を交えて解説します。

■ 30代で1億円を達成するための「5つのコツ」とは?
大前提として、1億円は才能や運だけで到達するものではありません。むしろ、淡々と積み上げる習慣の積み重ねによって形づくられます。以下の5つの行動が、最も成果を押し上げた要因でした。
1. 給料日に“最大限の資金”を投資へ回す
1億円の達成に最も影響したのは、給料日に即時投資するという習慣です。
多くの人は、生活費 → 余ったら投資という順番になるかと思いますが、この方法では、どれだけ年収が増えても投資額は増えません。
私が実践してきたのは逆で、投資 → 残った金額で生活するというシンプルなルールです。
● 投資に回す割合の目安
| 年代 | 投資比率の目安 | コメント |
|---|---|---|
| 20代 | 20〜40% | 固定費を下げやすい時期 |
| 30代 | 30〜50% | 年収上昇とともに貯蓄率を上げやすい |
| 私自身 | 平均45% | 手取りの約半分を投資に回していた |
ポイントは、収入が増えた分は生活水準に使わず、ほぼ全額投資へ振り分けたことです。
給料日 = 投資として自動化すると、精神的な負担もありません。
2. 「増配傾向のある株」を中心に買う
銘柄選びで意識したのは、高配当より増配です。増配株は、配当が長期的に伸びるため、将来のキャッシュフローが大きく変わります。
● なぜ増配株なのか?
- 減配リスクが低い
- 企業の財務・収益が安定している可能性が高い
- 長期保有と相性がよい
- 配当金が雪だるま式に増え、再投資効率が上がる
特に米国は長期増配企業が多く、安定したキャッシュフローを生むETF・株式への投資を中心に行いました。
短期で上がる銘柄よりも、10年後に配当が増えている会社を選ぶこと。この視点が長期的な資産形成のブレを減らします。
3. 配当金は“全額”再投資する
配当金を使わずに再投資するというシンプルな行動は、資産を確実に押し上げました。
増配株 × 再投資 の効果は非常に大きく、複利の発生源は「時間」と「再投資」の2つだけといっても過言ではありません。
● 年20万円の配当を再投資すると…(利回り5%の場合)
| 年数 | 配当再投資なし | 配当再投資あり |
|---|---|---|
| 5年後 | 約100万円 | 約128万円 |
| 10年後 | 約200万円 | 約330万円 |
| 20年後 | 約400万円 | 約1,000万円超 |
同じ利回りでも、再投資するかどうかで20年後の結果は倍以上変わります。配当は使わない、これだけの決断が大きな差となって積み上がりました。(もちろん目標達成後は使いまくります。)
4. 相場が下がっても売らない。“ホールド継続”が最強
30代で1億円を達成した人の共通点を調べると、狼狽せずに売らないという人が非常に多いという実感があります。
相場が下がると、
- 一度売って落ち着きたい
- 次の底で買い戻したい
という気持ちが強くなりますが、これが長期投資の大敵です。
私自身も、コロナショックや米国金利上昇時に大きく評価額が減った時期がありました。しかし、投資をやめたら複利が止まるという原則だけは守り、ひたすら買い続けました。
結果的に、その後の上昇局面で大きなリターンを得られました。
市場から退場しないこと。これこそが、1億円を最も確実に近づける最大の武器です。
5. 生活レベルを上げない。“資産形成の核心”
最後にして最大のコツが、生活レベルを上げないことです。
多くの人が資産形成に失敗する理由は、収入が増えると同時に支出も増やしてしまう生活レベルの麻痺にあります。
私が意識したのは、
- 固定費は徹底的に下げる
- 毎月の支出はほぼ一定に保つ
- ボーナスは原則全額投資に回す
- 車・家など大きな買い物は慎重に判断する
という点です。
生活レベルが上がらない限り、投資に回せる額が増え続けます。
収入増 → 投資額増 → 資産増 → 配当増 の循環がどんどん強化され、気づけば資産は急角度で伸び始めます。
■ まとめ|30代で1億円を目指すなら「継続できる仕組み」をつくる
最後に、今回の内容をまとめると次のとおりです。
【30代で1億円を達成した5つのコツ】
- 給料日に最大限投資へ回す
- 増配傾向のある株を買う
- 配当金は全額再投資
- 下落相場でも売らずにホールド
- 生活レベルを上げない
1億円は遠い夢ではありません。実際に、特別な年収でなくても十分に到達できます。
重要なのは、派手な投資法よりも、淡々と続けられる仕組みを自分の生活に組み込むことです。
この記事が、あなたの資産形成のヒントや新しい視点になれば幸いです。
今日からでも、次の給料日からでも、小さな一歩を積み重ねていきましょう。
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