1億円って夢があると思うんです。
しかし最近はSNS上では、1億円?そんなのありふれたレベルだよ?といった風潮が見られ、精神的ダメージを受けている私であります。笑
はじめに本記事の結論を言うと、30歳からでもコツコツ積み立てれば、年利5%前後の運用で資産1億円は現実的に狙えます。
高給取りでもなんでもない、地方のモブサラリーマンである私が30代で1億円を達成できたので、間違いありません。(確信)
1億円達成のポイントは「毎月の積立額」と「長期運用の継続」。
本記事では、実際に何年で達成できるかを数字でシミュレーションしながら解説します。

1. なぜ30歳からでも間に合うのか
なぜ30歳からでも1億円を目指せるのかというと、「複利の力」が大きく働くからです。
利回り5%で運用を続ければ、元本は雪だるま式に膨らみ、時間の経過とともに加速度的に資産は増えていきます。
次に、「時間」です。
30歳であれば、一般的な退職年齢まで30年以上の運用期間を確保できるため、1億円に到達する可能性は十分にあります。
「現実的な積立額」を設定することも重要。
年収や生活費に合わせ、無理のない範囲で積立を続けることで、長期的な資産形成は十分に実現可能となります。
2. 資産1億円達成シミュレーション
では、実際のシミュレーションです。
控えめに年利5%で設定します。
5%ってどうやって実現できるん?と思われる方もおられると思いますが…
実際、全世界株式インデックス(オルカン)の過去平均リターンを見ても、年利5%は十分可能な数字です。
というのも、オルカンの30年間の平均利回りはおよそ7.55%であり、S&P500の30年間の平均利回りは約8.39%。
長期的に見ると年平均利回りは比較的安定しており、高水準を維持し続ける傾向が見られています。
そこで、毎月5万円、10万円、15万円、20万円で控え目の年利5%でシミュレーションを行った結果が以下の通りです。
毎月積立額 | 1億円を超えた年数 | 月数 | 1億円を超えた時の総資産額 |
---|---|---|---|
5万円 | 44年 | 10月 | 約1億38万円 |
10万円 | 32年 | 11月 | 約1億2万円 |
15万円 | 26年 | 8月 | 約1億19万円 |
20万円 | 22年 | 7月 | 約1億11万円 |
毎月5万円を積み立てれば、44年後には資産1億円を達成できます
とはいえ、30歳から始めると到達は74歳となり、健康寿命を考えると少し遅いかもしれません。
(年利5%は過去の実績から見ると控えめなので、上振れる可能性は高いです。)
だからこそ、投資は「早ければ早いほど有利」であり、時間こそが資産形成において絶大な力を発揮するということをこの試算は教えてくれます。
本記事は30歳からとしていますが、できるだけ早く、できるだけ多くの投資元本をいかに投資するか、結局これに尽きるんですよね。
もし7%だったら…
ちなみに、オルカンとS&P500の30年間平均利回りを若干下回る7%でシミュレーションをすると以下のようになります。
毎月積立額 | 1億円を超えた年数 | 月数 | 1億円を超えた時の総資産額 |
---|---|---|---|
5万円 | 37年 | 3月 | 約1億4百万円 |
10万円 | 27年 | 7月 | 約1億2百万円 |
15万円 | 21年 | 11月 | 約1億1百万円 |
20万円 | 18年 | 3月 | 約1億1百万円 |
2%年利が上がるだけで、4年~7年早く達成することができます。
30歳から10万円をオルカンで積み立て、57歳で1億円到達、定年より10年弱早く早期退職というのはリアルにあり得える世界です。
3. 効率的に資産を増やす方法
① インデックス投資中心で分散
個別株で大きなリターンを狙うこともできますが、安定して資産を増やしたいなら インデックス投資を中心に据えるのが堅実 です。
S&P500や全世界株インデックスに投資すれば、世界中の企業に自動的に分散投資でき、リスクを大幅に抑えながら市場平均のリターンを得ることができます。
② S&P500、全世界株、先進国債券などでリスクを分散
株式だけでなく、先進国債券や金などを組み合わせると、株式市場が下落したときのリスクヘッジになります。
特に全世界株(オルカン)に投資しておけば、米国一極集中ではなく、新興国や先進国も含めた幅広い市場に分散でき、長期投資に向いたポートフォリオを組むことができます。
③ 高配当株でキャッシュフロー確保
資産を増やすだけでなく、安定した配当収入を得ることも大切 です。
高配当株や高配当ETFを組み入れておけば、運用しながら毎年一定の現金収入が得られるため、モチベーションの維持にもつながります。
将来の生活費の一部を配当でまかなうことも可能。
私が核としてきた戦略です。
④ 配当再投資でさらに複利効果を高める
受け取った配当をそのまま使ってしまうのではなく、再び投資に回すことで資産の増え方が加速します。
配当を再投資することで「配当が配当を生む」サイクルが生まれ、長期的には大きな差となって表れます。
⑤ 支出管理で積立額を確保
投資の原資となる積立額は、日々の家計管理から生まれます。
固定費(家賃・保険・通信費など)を見直したり、使っていないサブスクを解約するだけで、月数万円を確保できることも少なくありません。
また、NISAやiDeCoを活用すれば節税効果も得られるため、効率的に積立資金を増やすことができます。
4. 注意点
① 年利5%はあくまで平均値であることを理解する
シミュレーションでは「年利5%」と仮定していますが、実際の相場は毎年同じリターンを出すわけではありません。
上がる年もあれば下がる年もあり、長期的に平均すると年利5%程度に落ち着くというイメージです。
短期的な値動きに一喜一憂せず、長期の視点で投資を続けていきましょう。
② 一度に大きく投資するより、毎月積立でリスク分散する
まとまった資金を一気に投資すると、直後に市場が下落した場合に大きな損失を抱えるリスクがあります。
その点、毎月コツコツと積み立てる「ドルコスト平均法」 なら、価格が高いときは少なく、安いときは多く買えるため、購入単価を平準化しながらリスクを抑えることができます。
③ インフレや税金の影響も考慮する
シミュレーションの資産額は「名目」であり、実際の生活に使える金額はインフレや税金を差し引いた後の「実質資産」です。
例えば、将来インフレで物価が上がれば、1億円の価値は今より目減りしている可能性があります。
さらに、配当や売却益には課税があるため、手取りベースでどれくらい残るか を意識しておいてください。
まとめ
30歳からでも、年利5%程度の運用と毎月の積立を継続することで、1億円という大きな資産を築くことは十分に可能です。
大切なのは、できるだけ早く投資を始め、無理のない範囲で積立を続け、複利の力を最大限に活用すること。
たとえ小さな一歩でも、今日から踏み出すことが、将来の経済的自由を手に入れる大きな第一歩となります。
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