ついに、楽天証券のiDeCo「FANG+」が登場します。
2025年9月19日付けの、「【重要】【iDeCo(個人型確定拠出年金)】運用商品入替についてのご案内」にて、iDeCoの追加予定商品が発表。
その中に、FANGプラスやSCHDが含まれていたのです。
追加商品はこちらのラインナップ。
なんでも投資家の声に応える形で追加されるとのこと。楽天証券さん、ありがとうございます!

「iDeCoでFANG+に投資できるなんて熱すぎる!」と思った方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、もしFANG+をiDeCoで30年間積み立てたらどれくらいの資産になるのかをシミュレーションしてみました。
節税メリットはもちろんのこと、米国のハイテク企業の成長を取り込むことができるかもしれないという点で、非常に注目度が高いテーマです。

シミュレーションの前提条件
- 積立期間:30年間
- 積立額:
- ケース① 月23,000円(専業主婦などの第三号被保険者)
- ケース② 月20,000円(公務員などの第二号被保険者)
- ケース③ 月68,000円(自営業者の第一号被保険者)
- 年率リターンシナリオ:6%、12%、18%
なぜ6%、12%、18%なのか?
FANG+の過去リターンを振り返ると、長期的に見ても非常に高い成長率を記録してきました。
- 現実的シナリオ(6%):一般的な株式市場の期待リターン(S&P500など)を基準に設定。最悪ケースでも現実的にあり得る水準です。
- 標準シナリオ(12%):FANG+指数が過去に記録してきた平均リターンに近い水準。高成長企業群として十分にあり得ます。
- 楽観シナリオ(18%):実際にFANG+が一時的に達成してきた水準。常に続くわけではありませんが、夢のあるシナリオとして設定しました。
つまり、「悲観(6%)」「現実(12%)」「楽観(18%)」の3つを並べることで、幅広い将来像をイメージできるようにしています。
ちなみにFANG+とは
シミュレーションの前に、FANG+について確認をしましょう。
FANG+とは世界が注目する米国企業10銘柄に均等投資する株価指数のことです。
もともとFacebook(現在のMeta Platforms)、Amazon、Netflix、Google(Alphabet)の頭文字「FANG」に、AppleとMicrosoftを加えた6銘柄を基本として構成される米国株指数でした。
原則として10銘柄で構成され、各銘柄に均等な金額を投資し、四半期ごとにリバランスが行われます。
また、世界の株式市場をけん引する「マグニフィセント7」と呼ばれる主要テック7社の多くが、このFANG+指数に含まれています。
過去10年間で、S&P500が約5倍、NASDAQ100が約8倍に伸びる中、FANG+指数は約18倍と突出した成長を見せ、その驚異的なパフォーマンスが注目を集めています。
それではシミュレーション結果です。
ケース①:月23,000円を積み立てた場合
年率リターン | 最終積立額 | 積み立て元本 |
---|---|---|
6% | 約2,241万円 | 8,280,000円 |
12% | 約7,020万円 | 8,280,000円 |
18% | 約2億3,577万円 | 8,280,000円 |
ケース②:月20,000円を積み立てた場合
年率リターン | 最終積立額 | 積み立て元本 |
6% | 約1,949万円 | 7,200,000円 |
12% | 約6,104万円 | 7,200,000円 |
18% | 約2億500万円 | 7,200,000円 |
ケース③:月68,000円を積み立てた場合
年率リターン | 最終積立額 | 積み立て元本 |
6% | 約6,627万円 | 24,480,000円 |
12% | 約2億7,537万円 | 24,480,000円 |
18% | 約6億9,707万円 | 24,480,000円 |
自営業者はiDeCoの掛金上限が高いため、高額積立をすることで大きな資産形成が可能ですね。
6億…。
6億?!
iDeCo×FANG+の魅力
iDeCoでFANG+を買うことのメリットは3つあります。
- 節税メリット
- 積立時:掛金が全額所得控除される
- 運用中:利益に税金がかからない
- 受取時:退職所得控除、公的年金控除を利用可能
- 高成長企業群に長期投資できる
- アップル、アマゾン、マイクロソフト、テスラなど、世界を動かす企業群に自動的に分散投資することができます。
- とてつもない上振れの可能性
- FANG+はハイテク成長株群であり、長期的に大きな成長を遂げる可能性があるため、他の資産クラスにはない上振れ期待があります。
iDeCoでFANG+を購入することで、積立時に掛金が全額所得控除され、運用中の利益に税金がかからず、受取時には退職所得控除や公的年金控除を活用できるという節税効果があります。
また、アップルやアマゾン、マイクロソフト、テスラなどの高成長企業群に自動的に分散投資でき、長期的に大きな資産の上振れが期待できるのも魅力です。
5つの注意点
- 大きな値動き(ボラティリティ):FANG+は値動きが激しいため心理的に耐えられない下落が来る可能性があります。
- 60歳まで資金が拘束される:住宅資金や教育費のために途中引き出せない点を忘れずに。
- 為替リスク:ドル建て資産のため、円高局面では円換算のリターンが目減りします。
- 信託報酬・売買手数料:長期では手数料の差が結果に影響。信託報酬はチェックを。
- 分散を考える:FANG+1本に振り切るのはリスクが高い。全体ポートフォリオの一部として組み入れるのが無難です。
まとめ
FANG+をiDeCoで30年間積み立てると、
- 月23,000円(会社員向け):普通(12%)で7,000万円超え
- 月20,000円(少額向け):普通(12%)で6,100万円超え
- 月68,000円(自営業者向け):普通(12%)で2億7,500万円超え
と、ケースによっては億単位の資産形成も可能です。
もちろん過去のリターンが未来を保証するわけではありませんが、iDeCoという長期・非課税の枠と相性の良い選択肢であることは間違いありません。
私は…もちろん買います!
ちなみに、iDeCoには受け取り方によって税金の種類や税額が変わりますのでご確認を。
詳しくはこちらの記事に整理していますので、よろしければご覧くださいね
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