人生論

【ゆずライブ体験記】長崎スタジアムシティで、人生を振り返る夜

※以下、ゆずのライブの内容に触れている箇所があります。これからライブを楽しみにしている方は、読み進めるかどうか事前にご判断くださいね。

人生初のライブは、思っていた以上に人生に刺さる体験に

恥ずかしながら、人生で初めてのライブに行ってきましたので、率直な感想をブログに残したいと思います。

30代後半になりますが、これまでライブというものに一度も行ったことがありません。何を隠そう、地方在住のサラリーマンですので、エンタメに触れる機会すらほとんどないのです。

この年になって人生初のライブに参戦するということで、インフルエンザも全国的に流行っていますから、今週は月曜日から体調管理に気をつけていました。

そして、迎えたライブ当日。朝から3時間ほど車を走らせて、長崎県の長崎スタジアムシティで行われた、「YUZU JAPAN LIVE 2025 GET BACK Supported by Japanet」というライブに行ってきました。

アーティストは、ライブ題目にもその名が入っている国民的フォークデュオ「ゆず」です。

懐かしくて、楽しくて、気持ちが高揚する。

正直ライブに行く前は、そんな気持ちや感覚になるんだろうなぁ、ワクワクするなぁ~くらいに思っていましたが…。

しかし!終演後、心に残っていたのは興奮と高揚感。さらには これから自分がどう生きていくのか、という問いだったのです。


歩道橋の下で聴いていた、あの頃のゆず

学生の頃、私にとってゆずは特別な存在でした。

小学生時代は、放課後にウォークマンのイヤホンを、当時好きだった子と片耳ずつ交換して、ゆずの「四時五分」という曲を歩道橋の下に座って一緒に聴いていたことを思い出します。(今こうして書いていて気付いたのですが、私がゆずを好きになったきっかけは、当時好きだった子が聞いていたからかもしれません。笑)

中学生時代は、地元のCDショップで予約して、初めて自分のお金でCDアルバムを買いました。それが「ゆずえん」というアルバムです。 受験勉強のお供として、何回部屋で再生したか分からないほど聴いた思い入れのあるアルバムで、 歌詞もメロディも、体に染み込むまで繰り返した一枚です。

高校では、寝不足の通学バスで起きているのか、眠っているのかも分からない状態で、イヤホンから流れるゆずの曲を、ただ延々とリピートしていました。よく聞いていたのは「シュビドゥバー」や「幸せの扉」、「シャララン」。窓の外の景色はほとんど覚えていませんが、その合間合間に、ゆずの声だけははっきりと残っており、忙しい高校生活を支えてもらっていました。


サヨナラバスのイントロで、感情崩壊

ライブは、意外な始まり方で幕を開けます。突然のラジオ体感が始まったのです。ちなみにこの時ゆずのお二人は、まだいません。

このラジオ体操、ゆずアレンジなのかなと思いきや、正真正銘(?)の普通のラジオ体操なのです。正直なところ「えっ?」と戸惑いましたが、お客さんが一斉に皆さんが立ち上がり、真顔の警備員やライブのスタッフまで、まるで夏休みの早朝の公園のように、普通にラジオ体操をしているので、流れに任せて私もラジオ体操フル尺をキョロキョロしながら、隣の人にぶつからないようにこじんまりと行いました。

そして、その直後。いよいよゆずが登場!

紫や白の無数のレーザーの演出がすさまじく、夢の世界に入ったかのようでした。

一曲演奏した後に、 「サヨナラバス」のイントロが流れ始めます。そう、私が人生初めて買ったアルバム「ゆずえん」にも収録されている思い入れの強い一曲です。その瞬間、 それまで積み重なっていた記憶が、一気に押し寄せてきました。

通学路の景色。友達との何気ない会話。 部屋で黙々と勉強をしながらCDを流しながら過ごしていた時間。

そして何より、 あの頃に大好きだったゆずが、今、目の前に立っているという現実

気づけば、涙が止まらなくなっていました。感情崩壊です。形容し難い、流したことのない種類の涙でした。

(ちなみにこの後も、何度も何度も、一人でこっそりと泣いていました。涙がツーと流れるタイプの静かな泣きです。)


贈る詩、境界線、そしてHey和

そのほかに披露された楽曲で印象に残っている、というか嬉しかったのは「贈る詩」や「境界線」です。学生の頃よく聞いていた曲でもあり、ゆずの鍵盤ハーモニカを生で聞けたということに興奮が抑えられませんでした。 ギター2本の生演奏と歌声も、驚くほど心に沁みます。

途中、ジャパネット協賛ということで ウォーターサーバーや羽毛布団の宣伝が入りましたが(北川さんMC、凄く面白かったです)、 それすらも会場全体が笑って受け止めていて、 ライブ会場は妙に温かい空気が流れていました。

また、長崎県×平和という文脈のパートもあり、 1945年の長崎への原子爆弾投下で大きな被害を受け、今では毎月平和学習を続けている(累計800回以上だそうです)という長崎県の城山小学校の子どもたちが100人弱くらいでしょうか、ステージに上がり「タッタ」や「Hey和」をゆずと合唱する場面もありました。

子どもたちが一生懸命な表情で歌う姿と、ゆずの二人の歌声が重なった瞬間に、また自然と涙が溢れました。(多分、今日一年分泣いてます。)

上手いとか下手とか、完成度といった尺度で語れるものではなく、(ちなみに、本当にとても上手でしたよ。)ただ、今を生きる子どもたちのまっすぐな声と、長い時間をかけて歌い続けてきた表現者であるゆずの声が、そこには響いていたのです。

平和を学び、歌い、伝えようとするその姿に、理由を言葉にできないまま、胸の奥がじんわりと熱くなる体験でした。プロってすごい…。


「たった一度きりの人生」という言葉

子どもたちと歌ってくれた「タッタ」の中にある 「たった一度きりの人生」という歌詞。

この曲は当時好きだったバラエティー番組の確かエンディング曲で使われていたこともあり、何度も聴いたことがある歌なのですが、いざ目の前にして聴いてみると、不思議と歌詞が強く胸に響いてきました。

私は日々、数字や効率を意識しながら、 先のことを考えて行動することが多いです。けれど、 この人生は一度しかなく、 やり直しがきくものでもありません。しかし、その当たり前の事実を、日常の中でどれだけ意識できているだろうかと、ふと考えてしまいました。

先の安心を優先するあまり、今この瞬間の気持ちを後回しにしていないか。効率や正解を探すことに慣れすぎて、自分が何に心を動かされるのかを、見失いかけてはいなかったか。

「たった一度きりの人生」という言葉は背中を強く押すというよりも、足元を照らしてくれるような感じです。

焦らなくてもいい。でも、立ち止まりすぎてもいけない。

限られた時間の中で、自分が納得できる選択を、少しずつ重ねていけばいい。

そんなふうに、生き方そのものを見つめ直すきっかけを、今日の「タッタ」が与えてくれた気がします。


栄光の架橋が、自分の人生に重なりました

アンコールでは、ギター2本だけで「栄光の架橋」が演奏されました。「タッタ」と同じように、とある事情から感情をこめて歌うゆずについつい感情移入してしまい、この曲もいつもとは違って聴こえました。

さっきまでノリノリだった周りの方々もジーンと聞き入っていました。改めて、この歌の歌詞が凄くいいんですよね。

うまくいかなかった時期。 思うように進めなかった時間。

それらを含めて、 今ここまで歩いてきた自分の人生を、 自然と振り返っていました。

苦しい時間を越えた先に、 ようやく見える景色がある。 そんな人生観のようなものが伝わってきました。


ゆずという存在が示していたもの

印象的だったのは、 ゆずとファンとの距離の近さでした。

タンバリン芸や、 アンコールで会場全体が「贈る詩(替え歌)」を歌う一体感。作られた演出ではない、 長い時間を共にしてきた関係性を感じました。

北川悠仁さんの表現者としてのカリスマ性。 岩沢厚治さんの、決して前に出すぎることはないけれど、楽曲の芯を静かに支え続けるギターと、聴く人の心にすっと入り込んでくまっすぐな歌声。そして二人が自分たちのスタイルを変えずに、 歩み続けている姿。

それは成功という言葉で済まされるものではなく、 自分たちの生き方を貫いている姿に見えてとてもかっこよく、神々しかったです。


お金よりも、どう生きるか

この日のライブを通して、 強く残った感覚があります。それは、 もっと稼ぎたいとか、 もっと効率よく生きたいとか、 そういう話ではありませんでした。

自分の時間をどう使い、 何に心を動かされながら生きていくのか。

その選択を、 誰かに委ねるのではなく、 自分で引き受けて生きていきたい。

そんな気持ちが、 ライブが終わったあとも残っていました。

来年はゆずのアリーナツアーが行われるとのこと。しかも弾き語りツアー。

個人的には、ギターや鍵盤ハーモニカを使ったゆずの曲が好みなので、すごく楽しみです。人生2回目のライブにまた、行きたいと思います。(タンバリンを持って)

そして次に行くときは、 今日よりも、 少しだけ主体的に生きている自分でありたいなと思います。

ありがとう、ゆず。これからも大好きです、ゆず。


ゆず - YUZU JAPAN LIVE 2025 GET BACK (ゲットバック)

2025/12/13
長崎スタジアムシティ セットリスト

1.REASON
2.サヨナラバス
3.贈る詩
4.気になる木
5.境界線
6.子らのみ魂よ (城山小学校の生徒)
7.Hey和 (城山小学校の生徒)
8.タッタ
9.雨のち晴レルヤ

メドレー (TeddyLoid)
・聞こエール
・奇々怪界
・恋、弾けました。
・マスカット

10.ビューティフル
11.図鑑
12.OLA!!
13.夏色
14.光

アンコール

15.栄光の架橋
16.flowers
17.GET BACK

今日の体験は、これからの自分に何度も喜びを与えてくる、思い出の配当となりました。

思い出の配当については以下の記事にて解説しています。豊かな人生にしていきましょう。

私が望む自由な生き方に向けて、これからも挑戦を続けていきたいと思います。

オススメ記事

断片的な情報に惑わされやすい時代だからこそ、シンプルな投資スタイルを貫いて参ります。

この原則を信条とし、着実に資産形成を続けていきます。

FIRE(早期リタイア)ランキング
にほんブログ村 その他生活ブログ FIRE(30代)へ
このエントリーをはてなブックマークに追加

-人生論