このブログを読んでいただいている方にとって、「FIRE」という言葉は耳にたこができるほど馴染み深いものだと思います。
FIREとは、Financial Independence, Retire Early――経済的自立を果たし、早期リタイアを実現する生き方です。
世間一般では「お金持ちの人がするもの」「投資に成功した人だけができる世界」と思われがちだと思います。
でも、私がFIREを目指すのは、決してお金のためではありません。
もっと根本的な「生き方の選択」として、45歳でのFIREに挑戦しています。
ここで、私がFIREを目指す理由を綴っておきたいと思います。

人生の主導権を握るために
仕事をしていると、知らず知らずのうちに「自分の人生を他人に預けている」感覚が生まれます。
時を経るほど、人生の舵が他人に握られているような感覚を抱く瞬間が度々と訪れるんですよね。
決して仕事が嫌なわけではありません。
仲間との関係や、仕事でしか得ることができない学びがあることも多々理解しています。
けれど、毎日の働き方や未来の方向性まで、すべて会社の都合に委ねてしまっている現状に、少しずつ違和感を覚えるようになりました。
自分の人生は、自分の手でハンドルを握り、行き先を決めたい。
私にとってFIREは、そのための「選択肢」を手に入れる手段なのです。
家族との時間を最大化したい
私は小さな子どもが二人います。
毎日一緒に過ごしていても、「この時間は一瞬で過ぎ去ってしまうのではないか」という焦りを感じることがあります。
今が人生のピークではないと思いたい。
でも、振り返れば「幼い子どもたちと過ごした時間こそが、かけがえのない宝物だった」と思う未来が来るのではないかと思うことがあります。
だからこそ、この瞬間を大切にしたい。
お金のリターンよりも、家族と過ごす「思い出の配当」を最大化することが、私にとってのFIREの本質です。
今日も家族と、とある場所で特別な体験をしてきたのですが、これからの人生を彩る大切な記憶としてまさに心に刻まれました。
時間と場所の自由を持ちたい
決まった時間に始まり、決まった時間に終わる仕事。
それが当たり前の社会の中で生きてきました。
けれど、もっと自由に生きられるはずです。
平日の昼間に幼い子どもと公園へ行ったり、好きなときに旅行へ出かけたり。
カフェで仕事をする日もあれば、図書館で読書に没頭することもある。
時間と場所から自由になれる生き方を、FIREはより鮮やかに実現してくれるのだと思います。
好きなことに没頭するために
私には、ずっとやりたいことがいくつもあります。
楽器への挑戦、音楽鑑賞、海外の歴史を学ぶこと、(オンラインゲーム)…。
けれど「仕事があるから」「時間がないから」と後回しにしてきました。
FIREは、こうした「本当にやりたかったこと」に心置きなく時間を投じるための手段です。
自分の好きなことに没頭できる時間は、人生をより豊かにしてくれるはずです。
異なる価値観や気づきを得るために
FIREは「お金を増やすためのゲーム」ではありません。
自由な時間を通じて、これまで出会えなかった人や考え方に触れる。
読書や旅を通して、新しい気づきを得る。
その積み重ねが、自分の世界を広げ、人生の彩りを豊かにしてくれると信じています。
時間の有限性を意識しているから
人間の寿命は限られています。
「定年後に自由を手に入れる」のではなく、動けるうちにこそ自由を謳歌したい。
もし体力が衰えてから時間ができても、できることは限られてしまいます。
だからこそ、「今」のうちに人生を楽しみ、挑戦することに意味があると思うのです。
「死を意識して生きる」。
その視点が、私がFIREを目指す大きな理由のひとつです。
社会や地域に還元するため
これまで、地域の市民活動や古くから残る伝統的な行事に参加したいと思いつつも、子育てや仕事の忙しさを理由に十分に関われませんでした。
しかし、自由な時間を持つことで、地元の活動に積極的に参加し、地域に貢献することができます。
FIREは「自分のため」だけではなく、「誰かのため」に時間を使える手段でもあります。(かっこつけているわけではありませんよ?)
ボランティアや地域のつながりに関わることで、自分の存在をより広い社会へと活かしていけるのだと思っています。
まとめ|FIREはゴールではなくスタート
私がFIREを目指す理由は、単に「働かない生活」を求めているからではありません。
人生の主導権を握り、家族との時間を最大化し、好きなことに没頭し、そして新しい価値観を得る。
さらに、限りある時間を意識して生き、地域社会へも還元していく。
FIREはゴールではなく、新しい生き方を始めるためのスタートラインです。
あなたにとって、「FIREを目指す理由は理由」は何ですか?
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Memory Dividend(思い出の配当) という概念、とっても惹かれます。