株式投資

【2026年版】1月決算で配当利回り3%以上・PER15倍以下の日本株6選

2026年に向けて見落とされがちな高配当割安銘柄を考える

株式投資において高配当・割安という言葉はよく使われますが、決算期まで意識して銘柄を探している人は意外と多くありません。
とくに1月決算銘柄は数が少なく、注目度も低いため、条件次第では放置されている優良株”見つかることがあります。

本記事では、2026年を見据えた1月決算銘柄の中から

  • 配当利回り 3%以上
  • PER 15倍以下

という条件を満たす日本株6銘柄を取り上げます。


なぜ「1月決算×高配当×割安」に注目するのか

決算期が違うだけで、投資家の視界から外れる

日本株の多くは3月決算です。そのため、1月決算銘柄は以下のような特徴を持ちます。

  • 機関投資家の定期リバランス対象になりにくい
  • 決算シーズンの話題から外れやすい
  • 個人投資家のスクリーニングでも漏れやすい

結果として、業績や配当水準に対して株価が割安に放置されるケースが生まれます。

高配当でも「割安」である意味

配当利回りが高いだけでは十分ではありません。
PERが15倍以下という条件を加えることで、

  • 業績に対して過度な期待が織り込まれていない
  • 配当の持続性を冷静に評価されている

こうした長期保有向きの銘柄が浮かび上がります。


1月決算・配当利回り3%以上・PER15倍以下の銘柄一覧

※株価・利回り・PERは2025年12月末時点の目安です。実際の投資判断では最新情報をご確認ください。

銘柄名証券コード株価配当利回りPER
積水ハウス19283,474円4.15%9.7倍
コーセーRE3246761円3.15%14.6倍
クロスプラス33201,390円3.31%8.6倍
JEH58892,027円4.14%12.2倍
トーホー81423,875円3.87%8.8倍
丹青社97431,578円4.56%12.4倍

各銘柄の魅力と投資視点

積水ハウス(1928)

高配当×グローバル住宅事業の安定感

積水ハウスは国内外で住宅事業を展開する大手建設会社です。海外比率の拡大やストック型ビジネス(賃貸・管理)の積み上がりにより、収益の安定性が年々高まっています

PERは10倍を下回り、配当利回りは4%超。大型株でここまで条件が揃うケースは多くなく、インカム狙いの中核銘柄として検討価値があります。1000株以上とハードルは高めですが、株主優待で魚沼産コシヒカリがもらえます。

関連記事 私も100株ですが、長らく保有中です。


コーセーRE(3246)

不動産市況に左右されにくい堅実型RE

コーセーREは福岡を地盤とする不動産会社です。堅実な財務と安定配当が特徴です。配当性向は70%台と株主還元意識が高く、PBRも0.7倍台と資産面から見ても割安感があります。地域特化型であることから急成長は期待しにくいものの、その分、市況悪化時の影響を抑えやすい財務体質が評価ポイントです。

利回りは3%台前半、PERも15倍を下回っており、値上がり期待より、配当収入を重視する投資家向きの銘柄といえるでしょう。


クロスプラス(3320)

アパレル卸の再評価余地

クロスプラスはアパレル卸を中心に展開しています。業界全体が成熟・縮小傾向にある中で、株価は低PER水準に抑えられています。

高い利回りと低PER(8倍台)は、悲観が行き過ぎている可能性を感じさせます。業績の急成長は期待しにくいものの、高い配当水準はインカム源として魅力的です。業界再編やコストコントロールの進展次第では、株価の見直し余地も残されています。

業績の大幅成長は期待しにくいものの、バリュー投資の典型例といえる存在です。


JEH(5889)

小売業でも4%超配当という意外性

JEHは小売業に分類される企業ですが、配当利回りは4%を超え、PERも12倍台と割安感があります。

消費環境の影響を受けやすい業種でありながら、直近では純利益の増加も確認されており、利益成長と株主還元のバランスが取れた経営が評価できます。眼鏡市場は比較的安定した需要が見込める点も安心材料です。鯖江の眼鏡というブランド感も個人的には感じるので、小売=不安定という先入観を一度外して見てみる価値はあると思います。


トーホー(8142)

業務用食品卸というディフェンシブ性

トーホーは業務用食品卸の大手です。外食・中食向けという特性上、景気変動の影響を受けにくい側面があります。

必需品需要に支えられた安定収益に加え、長期にわたる配当実績は、インカム投資家にとって大きな安心材料です。

PERは8倍台と低く、配当利回りも約4%。地味だが強いビジネスモデルを持つ銘柄で、長期保有の安心感を重視する人に向いています。


丹青社(9743)

空間デザイン企業の高配当

丹青社は商業施設や展示空間のデザイン・施工を手がける企業です。イベントや再開発需要を背景に、安定した受注を確保しています。

配当利回りは4.5%超と今回の中でも高水準。PERも12倍台に収まっています。

サービス業でありながらこれほどの配当利回りを維持している点は、株主還元姿勢の強さを示しています。受注産業特有の業績変動リスクはあるものの、案件分散と実績の積み上げにより、一定の安定感があります。


まとめ:1月決算銘柄は着実に積み上げてくれる銘柄

今回紹介した6銘柄に共通するのは、

  • 決算期が1月で注目されにくい
  • 高配当でありながら割安水準
  • 派手な成長ストーリーはないが、事業の土台が堅い

という点です。

FIREや早期リタイアを目指す投資では、大きく当てる銘柄より、着実に積み上がる銘柄がポートフォリオを支えます。

1月決算というだけで見過ごされている株の中に、資産形成を下支えする縁の下の力持ちが眠っているかもしれません。

焦らず、数字と事業を丁寧に見ていく。それが、長期投資で後悔しにくい選択につながるはずです。

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