1995年の「マイクロソフト Windows95」に始まったIT革命は、社会と経済のあり方を大きく変えました。
あれから30年、今では生成AIの登場をはじめ、革新のスピードはさらに加速しています。
私が長期投資の軸をアメリカに置いているのは、こうした「変化を恐れず進化し続ける国」だからです。
私は米国株に投資を始めて10年弱になりますが、円安下の現在でも、ドルで頂いた配当金は淡々と再投資を継続しています。
そしてこれからも…。
この記事では、私が米国株に投資を続ける理由を、5つの視点から整理してみます。
長期投資を考える方にとっても、アメリカという国の底力を再確認するきっかけになれば幸いです。

人口増加が支える経済の成長
アメリカは主要先進国の中でも人口増加が顕著で、特に若年層の割合が多いのが特徴です。
人口が増えると消費市場が拡大し、企業は売上を伸ばしやすくなります。
また、労働力も増えるため、企業の生産能力向上や経済成長の下支えにもなります。
さらに、アメリカは移民政策にも積極的です。世界中から優秀な人材を受け入れることで、技術革新や新しい産業の創出を後押ししています。
人口の勢いは、アメリカ経済の活力を保つ重要な要素と言えるでしょう。

新しい産業が次々と生まれる土壌
過去30年間で、アメリカの時価総額トップ10企業の顔ぶれはほぼ入れ替わっています。
これは、失敗を恐れず挑戦する企業文化と、巨額の資金が集まる市場環境があるからです。
ベンチャーキャピタルや投資家はリスクを取り、革新的なアイデアや技術に惜しみなく投資します。
このような土壌があることで、新しい産業や企業が次々と誕生し、経済全体の成長を牽引しています。
過去の成功に安住せず、常に変化と挑戦を続ける姿勢こそ、米国株の魅力の一つです。

高い労働生産性と効率化
アメリカの労働生産性は、主要先進国の中で常にトップクラスです。
これはIT革命による業務の効率化や、労働力の流動化が進んでいることが大きな理由です。
社員一人ひとりが効率的に働ける環境は、企業の競争力を高め、利益率や株価の向上にもつながります。
単に労働者の数が多いだけでなく、質の高い働きが経済を押し上げるのもアメリカならではの特徴です。

豊富な資源で自給自足が可能
アメリカはエネルギー資源から農産物まで、世界でも有数の豊富な資源を有しています。
石油や天然ガスなどのエネルギーは国内でほぼ自給でき、農産物も大規模な生産体制を誇ります。
この資源の豊かさは、輸入依存度を低く抑え、外部の価格変動や地政学リスクの影響を受けにくくするというメリットがあります。
経済の安定性を確保するうえで、資源の豊富さは長期的な成長を支える重要な柱です。

強固な金融・資本市場
アメリカには世界最大規模の金融市場が存在します。
資金調達や投資のしやすさという点で他国を圧倒しており、株式市場や債券市場の厚みは企業活動を支える基盤です。
さらに、ベンチャーキャピタルが活発に動くことで新しいビジネスが生まれやすくなり、企業は成長のためのリスクを取りやすくなります。
資金、制度、投資家マインドの三拍子が揃った環境は、米国株の長期的な成長力に直結しています。

まとめ
人口増加、新産業の創出、高い労働生産性、豊富な資源、そして強固な金融市場。
これら5つの要素を見ても、アメリカは「国力=株価成長」に直結する国です。
私はこれからも、この「成長し続ける国の株」に投資し続けます。
短期的な値動きに一喜一憂するよりも、長期で見ればアメリカの底力は確かです。
長期投資家にとって、米国株はこれからも揺るぎない選択肢だと信じています。