株式投資

【2026年最新】三菱UFJ vs 三井住友|高配当メガバンクを5つの指標で比較

日本でも金利上昇の動きが意識されるようになり、銀行株に再び注目が集まっています。
金利が上がれば貸出金利と預金金利の差、いわゆる利ざやが改善し、銀行の収益環境は追い風となります。

中でも、話題に挙がりやすいのが三菱UFJフィナンシャル・グループと三井住友フィナンシャルグループという2大メガバンクです。
どちらも高配当株として人気があり、今から買うならどちらが有利なのかと悩む方も多いのではないでしょうか。

本記事では、FIREや配当目的の投資家向けに、最新決算データをもとに、三菱UFJと三井住友を5つの指標で比較します。

比較に使う5つの指標

今回の比較では、銀行株かつ高配当投資に向いている以下の5つの指標を用います。

1 配当利回り

2 配当性向(還元姿勢)

3 ROE(収益性)

4 PBR(割安度)

5 利益成長率(直近決算)

これらを選んだ理由は、今どれくらい配当がもらえるかだけでなく、その配当が将来も続くか、株価が割高ではないか、利益の裏付けがあるかというところまで確認するためです。

配当利回りは、現在のインカム収入を測る最も分かりやすい指標です。一方で、利回りだけを見ると、業績悪化による一時的な高利回りを見誤る可能性があります。

そこで、配当性向を確認することで、利益に対して無理のない配当かどうかを判断します。
さらに、ROEによって企業の収益効率を、PBRによって株価の割安度を確認することで、稼ぐ力と評価水準の両面から企業価値を把握できます。

最後に、直近決算の利益成長率を見ることで、現在の配当が将来も維持・拡大できるかという点を補完的にチェックします。

これら5つの指標を組み合わせることで、単なる高利回り株ではなく、配当の安定性と持続性を重視した銀行株比較を行うことを目的としています。

基本データ比較(26.2.10時点)

指標三菱UFJ三井住友
株価3,034円6,134円
配当利回り2.44%2.56%
1株配当74円157円
PBR1.61倍1.50倍
ROE9.29%8.02%
純利益(第3四半期累計)1兆8,135億円(前年比+3.7%)1兆3,947億円(前年比+22.8%)
通期純利益見通し2兆1,000億円1兆5,000億円

① 配当利回りの比較

  • 三菱UFJ:2.44%
  • 三井住友:2.56%

現時点の利回りでは、三井住友がわずかに上回っています。
どちらもメガバンクらしく、安定した配当水準を維持していますが、インカム収入を重視する場合は三井住友にやや分があるといえばあります。


② 配当性向(配当の持続性)

三井住友は、2026年3月期の配当性向が約40%とされています。利益の範囲内で安定的に配当を出す方針が読み取れます。

一方、三菱UFJも通期純利益見通しと配当額から試算すると、配当性向は同程度の水準と考えられます。
年間配当は74円へ増配予定で、前年からの増配を継続しています。

この点では、両社とも無理のない水準で配当を行っており、配当の持続性という観点では大きな差はないと言えそうです。


③ ROE(収益性)の比較

  • 三菱UFJ:9.29%
  • 三井住友:8.02%

ROEは株主資本をどれだけ効率よく利益に変えているかを示す指標です。一般に銀行株では8〜10%程度が一つの目安とされます。

この点では、三菱UFJが三井住友を上回っており、収益効率の面では優位といえます。海外事業や市場部門の収益力がROEの高さに反映されていると考えられます。


④ PBR(割安度)の比較

  • 三菱UFJ:1.61倍
  • 三井住友:1.50倍

PBRは解散価値に対して株価がどの程度評価されているかを見る指標です。銀行株では重要視されやすい指標の一つです。

現時点では、三井住友の方がやや低いPBRとなっており、株価評価は三井住友の方がやや割安といえます。


⑤ 利益成長率(直近決算)

三菱UFJ

  • 純利益:前年比+3.7%
  • 市場部門が好調
  • 安定した増益基調

三井住友

  • 純利益:前年比+22.8%
  • ホールセール部門が大幅増益
  • 貸出金残高も拡大

利益の伸び率という観点では、三井住友が三菱UFJを上回っています。
短期的な成長スピードでは三井住友に分がありますが、三菱UFJは規模の大きさと安定性が強みです。


総合評価

以上の5つの指標を比較してきました。

三菱UFJは、ROEに代表される収益効率の高さに加え、国内外に事業を展開する規模と安定性を強みとしています。
海外事業を含めた分散された収益構造を評価し、安定的に配当を受け取りたい投資家に向いている銘柄といえます。

一方、三井住友は、配当利回りがやや高く、直近決算では利益成長率も大きく伸びています。
また、PBRの水準から見ると、株価の割安感も意識されやすい状況です。
配当水準に加えて、成長性や株価の上昇余地も重視したい投資家には、三井住友の方が魅力的に映る場面もあるでしょう。

両社の特徴は次のように整理できます。

三菱UFJが向いている人

  • 収益効率(ROE)を重視したい
  • 規模と安定性を重視したい
  • 海外事業を含めた分散収益を評価したい

三井住友が向いている人

  • 配当利回りを少しでも高くしたい
  • 利益成長率を重視したい
  • PBRの割安感を取りにいきたい

結論

配当利回りと成長性を重視するなら三井住友、安定性と収益効率を重視するなら三菱UFJに分があると感じました。

私は現在、三菱UFJと三井住友の両方を保有しています。高配当株として考えるなら、どちらか一方に絞るよりも、メガバンク2社に分散投資するという選択肢も有効だと考えています。どちらを選ぶかは個人の優先順位(安定 vs 成長・利回り)次第ですね。

金利環境の変化が続く中で、銀行株は今後も注目されるセクターの一つです。
本記事が、三菱UFJと三井住友のどちらを選ぶか考える際の参考になれば幸いです。


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