株式投資

損保3社(東京海上・MS&AD・SOMPO)比較|配当重視の長期投資はどれ?

FIREを目指す若い投資家にとって、増配・安定配当・事業基盤の堅実さは投資銘柄選びの重要ポイントです。私自身も増配好き・長期配当重視というスタンスで銘柄を選んでいます。

今回は、金利上昇でも注目を集める国内損保大手3社、東京海上ホールディングス、MS&ADインシュアランスグループ、SOMPOホールディングスを比較し、配当・業績・リスクの観点から長期投資家目線で整理しました。

※このデータは2026年2月時点のもので、変動する可能性があります。投資判断の際は最新情報をご確認くださいね。


損保3社の基本情報と定量比較

会社株価PER(会社予想)PBR(実績)ROE(実績)配当利回り海外事業比率
東京海上6,249円13.1倍2.37倍20.58%3.38%約30%
MS&AD4,207円10.7倍1.44倍16.34%3.68%約25%
SOMPO6,029円10.3倍1.15倍6.89%2.49%約20%

東京海上はPBRがやや高めで資本効率に優れており、ROEも20%を超える水準と高く、効率的に資本を運用している印象です。海外事業の比率は約30%と、国内外で収益源が分散されている点も安定感につながっています。また、直近では政策株売却による収益への影響は約100億円と限定的で、長期保有でも安心感があります。

MS&ADはPERやPBRが中間的で、ROEも16%程度と健全な水準です。海外事業比率は約25%で、国際的な収益基盤を持つ一方、為替や地政学リスクの影響は東京海上に比べるとやや小さめです。利回りはやや高めで、増配傾向も確認されています。

SOMPOはPBRが低めで割安感があり、ROEは6〜7%と東京海上やMS&ADに比べると控えめですが、直近業績は大幅増益で好調です。海外事業比率は約20%で、グローバル展開はやや控えめですが、政策株売却の影響は限定的です。増配傾向も続いていることから、長期投資家にとって安心して保有できる銘柄と言えるでしょう。

最新決算のポイント(2026年3月期 第3四半期)

■ 東京海上ホールディングス

2026年3月期第3四半期の経常収益は前年同期比6.8%増の6兆6,742億円となりました。
経常利益は1.4%減の1兆2,024億円と微減でしたが、海外保険事業が好調に推移し、通期業績予想は上方修正されています。

通期見通しは、
・経常利益:1兆3,800億円
・当期純利益:1兆200億円

と過去最高水準となる見込みです。
年間配当予想も211円(前期比39円増)へと引き上げられ、安定感のある増配が継続されています。


■ MS&ADインシュアランスグループ

経常収益は前年同期比12.9%増の5兆9,052億円、経常利益は7.5%増の8,864億円と、増収増益となりました。
海外事業が好調で、国内損害保険事業も堅調に推移しています。

一方で、通期見通しは慎重で、
・経常利益:8,340億円(前期比10.2%減)
・純利益:5,900億円(前期比14.7%減)

と減益予想が示されています。
それでも、年間配当は155円(前期比10円増)と増配を予定しており、株主還元姿勢は維持されています。


■ SOMPOホールディングス

保険収益は前年同期比3.6%増の3兆9,862億円、親会社株主に帰属する四半期利益は106.6%増の5,183億円と大幅な増益となりました。

海外保険事業・国内損害保険事業ともに好調で、通期純利益予想も5,800億円(前期比138.6%増)へ上方修正されています。

年間配当は150円(前期比18円増)を予定しており、業績回復とともに株主還元も強化されています。


配当・株主還元

FIRE向け投資家にとって、配当の安定性は何より重要です。

東京海上:1株211円、増配予定。安定感◎

MS&AD:1株155円、増配予定。利回りは高め

SOMPO:1株150円、増配予定。業績回復で安心感あり

東京海上は年間配当211円へ増配予定で、海外事業の好調を背景に安定した株主還元が期待できます。
MS&ADは年間配当155円と3社の中で利回りが最も高く、減益見通しながらも増配を継続している点は評価できます。
SOMPOは年間配当150円へ増配予定で、業績の大幅な回復を背景に株主還元姿勢を強めています。

私の場合、増配好き・長期配当重視という嗜好があるので、東京海上、MS&AD、SOMPOはいずれも安定した配当が魅力的に映ります。
東京海上は高いROEと資本効率の良さ、SOMPOは直近の業績回復による安心感、MS&ADは利回りの高さが魅力で、それぞれの特徴を踏まえてポートフォリオにどう組み入れるかを判断したいと考えています。


業績・安定性の比較

会社第3四半期累計利益通期見通し特記事項
東京海上経常利益1兆2,024億円(微減)純利益1兆200億円(上方修正)海外保険好調、配当増額
MS&AD経常利益8,864億円(増益)純利益5,900億円(減益見通し)海外事業が牽引、通期は慎重
SOMPO純利益5,183億円(大幅増益)純利益5,800億円(上方修正)海外・国内ともに好調

これまでのまとめの表です。


リスクの考察

損保株のリスクは、数字だけでは見えません。長期保有を考えるなら、以下の点にも注意をしてきましょう。

・自然災害リスク:地震・台風・豪雨などで巨額保険金支払いが発生
・気候変動による保険料設定への影響:長期的に収益構造へ影響
・為替・地政学リスク:海外事業比率の高い東京海上・MS&ADは影響を受けやすい
・一時的な業績変動:大規模災害時には利益が大きく変動する可能性

長期投資家としては、短期の業績変動に一喜一憂せず、安定性とリスクを天秤にかけて判断する姿勢が重要です。


長期投資・FIRE向け戦略

個人的な結論は、東京海上HDを軸にし、3社分散も一つと考えます。東京海上・MS&AD・SOMPOは同じ損保大手でも、海外事業比率、収益源(損保・生保・介護・投資)、地域(米国・欧州・アジア)が微妙に異なります。

そのため、為替や海外経済の影響を受けるタイミングも3社でズレが生じやすく、 海外が好調な年と 国内が好調な年をポートフォリオ全体でならす効果が期待できるからです。

安定配当重視:東京海上
利回り重視:MS&AD
回復力と成長のバランス:SOMPO

どの銘柄を買い増すべきか悩む場面もありますが、自分のリスク許容度や目標配当額に応じて配分を調整することで、長期的に安心して保有できるポートフォリオを構築できます。


まとめ

損保大手3社は、それぞれに強みとリスクがあり、一概にどれが正解とは言えません。
FIREや長期投資を考える場合は、配当の安定性や増配傾向、資本効率、海外事業比率といった数字だけでなく、自然災害や地政学リスク、気候変動による長期的な影響なども考慮して判断することが重要です。

私自身は、東京海上を中心に据えつつ、MS&ADとSOMPOで分散するイメージを描きました。東京海上の安定した資本効率と海外収益の分散、MS&ADの高めの利回り、SOMPOの直近業績の好調さを組み合わせることで、長期投資家として安心感のあるポートフォリオを作ることができると感じています。

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