資産形成

2025年、最も勝った資産はどれか?金・株・ビットコインの明暗

2025年のマーケットは、投資家にとって明暗がはっきり分かれた年だったと言えるでしょう。

日本株、米国株、金、ビットコイン。同じ年でも、選んだ資産によって結果は大きく異なりました。

本記事では、2025年にどの資産が勝ち、どの資産が振るわなかったのかを整理していきます。


2025年のマーケット環境をざっくり振り返る

2025年は以下のようなテーマが市場を動かしました。

日米の金融政策の方向性の違い

円安基調の継続

AI・半導体を中心とした成長株の選別

インフレと地政学リスクへの警戒

これらが、資産ごとのパフォーマンス差を生む大きな要因となりました。

2025年の主要資産を、年初来パフォーマンスで順位付けすると、結果はかなり明確でした。

2025年パフォーマンス順位(年初来ベース)

🥇 1位:金(Gold)|+65〜70% 

🥈 2位:日本株(日経平均225)|+28〜30%

🥉 3位:米国株(ナスダック)|+18〜20%

4位:米国株(S&P500)|+17〜20%

5位:ビットコイン(BTC)|±0%前後

2025年は、リスク資産ではなく安全資産が最も報われた年だったことが、この順位からはっきり分かります。

それでは、日本株から順に今年の一年を振り返っていきます。


日本株|指数全体が力強く上昇し、米国株を上回った一年

日本株は2025年、指数ベースでも明確な上昇を見せました。

  • 円安による企業収益の押し上げ
  • ガバナンス改革の継続
  • 海外投資家マネーの流入

これらを背景に、日経平均は年初来で+28〜30%と、米国株を上回るパフォーマンスを記録しました。

もっとも、すべての銘柄が同じように上がったわけではなく、業績や株主還元姿勢によって差が広がったのも事実です。

2025年の日本株は、持っていれば負けない、選べばさらに勝てるというフェーズにあったと言えるでしょう。


米国株(S&P500)|安定成長は続いたが、主役の座は譲った

米国株全体を代表するS&P500は、2025年もプラス圏を維持しました。

  • 企業利益の底堅さ
  • 米国経済の減速回避
  • 世界マネーの受け皿としての信頼感

これらを背景に、年初来で+17〜20%と安定したリターンを確保。長期投資家にとっては、引き続き安心感のある市場でした。

ただし2025年は、金や日本株と比べると相対的に見劣りし、悪くはないが、最も報われた資産ではなかったという位置づけになります。


ナスダック|テーマ性は強かったが、年間では評価が分かれた市場

2025年のナスダックは、年間を通じて最も値動きの大きい株式指数の一つでした。

  • AI・半導体関連への期待による急騰局面
  • 高成長企業への資金集中
  • 一方で、バリュエーション調整局面では大きな下落も発生

結果として、短期的には大きなリターンを得た投資家がいた一方で、年間を通して見れば、必ずしも勝ち組とは言い切れない展開でした。

2025年のナスダックは、リスクを取れば報われる可能性もあったが、同時に振れ落とされるリスクも大きい市場だったと言えるでしょう。


金|「守りの資産」が2025年最大の勝者になった理由

2025年の金は、もはや安定資産という言葉では表せません。

  • 各国中央銀行による継続的な金購入
  • 地政学リスクの長期化
  • ドル安進行による価格上昇

これらが重なり、金は年初来で+65〜70%という株式や暗号資産を大きく上回るパフォーマンスを記録しました。

本来はポートフォリオの守りを担うはずの金が、2025年は最もリターンを生んだ主役に変貌したのです。

2025年はリスクを取った資産ではなく、不安に備えた資産が最も報われた年だったと言えます。

この結果は、多くの投資家にとって資産配分の考え方を見直すきっかけになったはずです。


ビットコイン(BTC)|最も値動きが大きく、リターンが伴わなかった資産

2025年のビットコインは、ボラティリティの大きさが際立つ一年でした。

  • 半減期後の需給期待による上昇局面
  • 機関投資家参入への期待
  • 規制動向を巡る不透明感

といった材料で大きく動いたものの、ピークからは大幅に調整。

年初来で見ると、リターンはほぼ横ばい、もしくはマイナス圏にとどまりました。

結果として2025年のビットコインは、値動きは最大、成果は最小という評価が妥当でしょう。


2025年の総括|「安全資産が最強」だった一年

2025年を一言で表すなら安全資産(金)が突出した年です。

地政学リスク、インフレ懸念、ドル安進行、これらの不安要素が重なり、金は爆発的な上昇を見せました。

一方で、

  • 株式市場は堅調(特に日本株が健闘)
  • 米国株は安定成長にとどまる
  • ビットコインは高ボラティリティが目立つ展開

となり、リスク資産よりも守りの資産が報われた構図がはっきりと表れました。


この結果から投資家が考えるべきこと

2025年の結果が示しているのは、次の現実です。

  • リスクを取れば必ず報われるわけではない
  • 安全資産も、局面次第では主役になる
  • 単年の順位より、資産の役割理解が重要

来年以降も同じ結果になるとは限りません。だからこそ、勝った資産を追いかけるより、持ち続けられる配分を考えることが重要です。

2025年の結果から、投資家が学ぶべきこと

2025年の市場が教えてくれたのは、次の3点です。

  1. 分散投資はやはり意味がある
  2. リターンの大きさと精神的負荷は比例する
  3. どの資産にも役割がある

単年の勝ち負けよりも、自分のリスク許容度に合った資産配分を続けられるかが、長期的な投資成果を左右します。


おわりに

2025年は、投資スタイルの違いが結果に直結した一年でした。もし来年以降も市場に残り続けたいなら、今年勝った資産よりも、自分が持ち続けられる資産を大切にしたいところです。

関連記事

オススメ記事

断片的な情報に惑わされやすい時代だからこそ、シンプルな投資スタイルを貫いて参ります。

この原則を信条とし、着実に資産形成を続けていきます。

FIRE(早期リタイア)ランキング
にほんブログ村 その他生活ブログ FIRE(30代)へ
このエントリーをはてなブックマークに追加

-資産形成
-, ,