新NISAが始まり、つみたて枠は何%くらいにするのが正解なのか?と悩む人が一気に増えました。
ネット上では、つみたて枠は満額が正義、成長投資枠こそが攻めといった強い主張も多く、余計に迷ってしまうかもしれません。
この記事では、新NISA つみたて枠のおすすめ割合について、なぜその割合が合理的なのか、どんな人に向いているのか」という視点から整理していきます。
結論から言えば、つみたて枠の割合に万人向けの正解はありませんが、後悔しにくい考え方は確実に存在します。

新NISA制度の概要と2026年の最新動向を再確認する
新NISAは2024年にスタートした制度で、従来のNISAが抱えていた期間制限と制度の分かりにくさといった課題を大きく改善しました。最大の特徴は、非課税保有期間が無期限になり、長期の資産形成に専念できる設計へと進化した点にあります。
新NISAには「つみたて投資枠」と「成長投資枠」の2つが用意されています。
つみたて投資枠は、年間120万円まで投資可能で、対象商品は金融庁が定めた低コストの投資信託・ETFに限定されています。長期・積立・分散を前提とした、いわば資産形成の基盤となる枠です。
一方の成長投資枠は、年間240万円まで投資でき、個別株やETF、REITなど幅広い商品が対象となります。より高い自由度がある分、投資判断の巧拙が結果に反映されやすい枠と言えるでしょう。
生涯の非課税保有限度額は合計1,800万円(うち成長投資枠は1,200万円まで)と設定されており、この範囲内であれば売却・再投資を繰り返しながら非課税運用を続けられます。
2026年現在、制度運用は安定期に入り、金融庁や大手証券会社の公表データを見ると、つみたて枠の利用率は全体のおよそ6割に達しています。特に20〜40代の利用が多く、まずはつみたて枠から始めるという行動が、事実上のスタンダードになりつつあります。
また近年は、ESG関連ファンドなど、つみたて枠の対象商品も徐々に拡充されています。単なるインデックス投資にとどまらず、価値観を反映した長期投資がしやすくなってきた点も、2026年時点の新しい特徴と言えるでしょう。
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つみたて枠と成長投資枠の違いをどう捉えるか
つみたて枠と成長投資枠の違いは、商品ラインナップや自由度の差ではありません。
本質的には、リスクをどこに置くかの違いです。
つみたて枠は、低コスト商品を定期的に積み立てることで、価格変動リスクを時間に分散します。いわゆるドルコスト平均法が自動的に機能し、相場の上げ下げに感情を持ち込まずに済む点が最大の強みです。忙しい会社員や、投資に過度なエネルギーを割きたくない人にとって、非常に相性の良い仕組みと言えます。
一方で成長投資枠は、銘柄選択や投資タイミングによってリターンが大きく変わります。2026年の市場では、AIや再生可能エネルギーといった成長分野が注目されていますが、その分ボラティリティも高くなりがちです。
この2つを対比すると、つみたて枠は守り、成長投資枠は攻めと表現されることが多いですが、より正確には、
- つみたて枠:投資を続けるための仕組み
- 成長投資枠:リターンを上積みするための余地
と考えると、役割がはっきりします。
特につみたて枠は、時間を味方につけます。早く始めるほど複利の効果が効き、長期で見たときの差は想像以上に大きくなります。
おすすめ割合を決めるための考え方【2026年版】
新NISAにおけるつみたて枠のおすすめ割合を考える際、最も避けたいのはなんとなく半々にするという決め方です。
重要なのは、以下の3点です。
- 自分がどれくらいの値動きに耐えられるか
- 投資に使える時間とエネルギー
- FIREやセミリタイアをどの程度本気で考えているか
2026年時点の調査では、多くの投資家がつみたて枠を全体の7割前後に設定しています。これは、リターンを追求しつつも、暴落局面で投資をやめてしまうリスクを抑える、現実的なバランスと言えます。
インフレ率が2〜3%程度で推移する現在、全世界株式型を中心としたつみたて枠の運用は、実質的なインフレヘッジとしても機能します。いかに資産を増やすかといった視点だけでなく、将来の生活水準を守るという視点が重要になってきています。
ライフステージ別|つみたて枠のおすすめ割合
ここでは、年齢やライフステージごとに、なぜその割合が合理的なのかを整理します。
| ライフステージ | つみたて枠割合 | 成長投資枠割合 | 10年後想定資産(万円) | コメント |
|---|---|---|---|---|
| 20〜30代 | 60〜70% | 30〜40% | 約2,500 | 時間を活かして成長を狙える |
| 40代 | 70〜80% | 20〜30% | 約2,200 | 安定と成長のバランス重視 |
| 50代以上 | 80〜90% | 10〜20% | 約2,000 | 守りを固めるフェーズ |
この表から見えてくるのは、つみたて枠の割合が高いほど、資産のブレが小さくなるという点です。
FIREを目指す場合、途中で投資をやめてしまうことが最大のリスクです。その意味で、つみたて枠を厚めにすることは、リターンを犠牲にする行為ではなく、計画を完走するための戦略と言えるでしょう。
割合に正解はないが、後悔しにくい選択はある
新NISAのつみたて枠割合に、唯一の正解はありません。
ただし、後から振り返って後悔しにくい選択は存在します。
それは、自分が10年以上、無理なく続けられる割合を選ぶことです。
迷った場合は、つみたて枠6〜7割から始め、経験を積みながら調整していく。それだけで、制度のメリットは十分に享受できます。
新NISAは、資産を増やすための制度であると同時に、人生の選択肢を増やすための制度です。
割合を決めることは、数字を決めることではなく、どんな未来を目指すかを言語化する作業と言い換えることもできるかもしれません。
私は45歳でのFIRE、配当金年間600万円を目指すという目的から、成長投資枠を優先しています。
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