株式投資

MUFG・三井住友FG・みずほを比較|2027年3月期第1四半期決算で買うならどれ?

日銀の利上げ期待で銀行株に追い風。メガバンク3社を比較してみた

日銀の追加利上げ観測が高まる中、銀行株への注目が再び集まっています。

銀行は金利が上昇すると貸出金利と預金金利の差(利ざや)が拡大しやすく、利益を伸ばしやすい業種です。そのため、ここ数年は銀行株を保有していて本当に良かったと感じる場面が増えました。

私自身も銀行株は長期保有しており、三菱UFJフィナンシャル・グループ(200株)と三井住友フィナンシャルグループ(200株)に加え、

私の保有銀行株

  • 山口フィナンシャルグループ
  • ひろぎんホールディングス
  • 富山第一銀行
  • 横浜フィナンシャルグループ

を100株ずつ保有しており、銀行株は私の配当ポートフォリオの中核の一つです。

さて、2027年3月期第1四半期(4〜6月)の決算では、メガバンク3社〈地方銀行も〉とも非常に好調な内容となりましたね。

今回は、

  • 三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)
  • 三井住友フィナンシャルグループ(8316)
  • みずほフィナンシャルグループ(8411)

を比較しながら、現時点で私ならどの銀行株を買うのかを紹介します。


メガバンク3社の第一四半期決算比較

まず結論から言うと、3社とも想像以上に素晴らしい決算でした。

利益だけを見ると、MUFG⇒三井住友FG⇒みずほFGの順になります。

しかし、投資家にとって重要なのは利益額だけではありません。

増配、配当利回り、株主還元、割安度、将来性まで含めて比較する必要があります。


MUFGは過去最高益を更新

三菱UFJフィナンシャル・グループは、第1四半期として過去最高益を更新しました。

最終利益は前年同期比48.2%増の8,094億円。

国内では金利上昇によって資金利益が伸び、貸出残高も増加しています。

海外事業も好調で、国内・海外の両輪で利益を伸ばした決算と言えます。

年間配当も96円へ増配予定で、高配当株としての魅力も十分です。


三井住友FGは株主還元が魅力

三井住友FGの経常利益は前年同期比43.4%増となりました。

利益成長も非常に力強い内容でしたが、私が特に魅力を感じているのは株主還元です。

今回増配が発表されたわけではありませんが、2027年3月期の年間配当予想は180円となっており、前期の157円から23円の増配を見込んでいます。

メガバンク3社の中でも増配幅は大きく自己株買いも積極的で、利益を株主へしっかり還元する姿勢は、高配当株投資家として非常に魅力を感じます。

もう一つ期待しているのがOliveです。私の周りでもOliveを利用している人が増えており、若い世代への浸透を実感します。

銀行というと保守的なイメージがありますが、新しいサービスへの挑戦も評価したいポイントです。


みずほFGは利益効率の高さが光る

みずほFGも非常に好調な決算でした。

最終利益は前年同期比45.6%増。さらに通期利益予想も上方修正しています。

ROEは3社トップ。EPSも3社トップ。PERも3社で最も低く、利益面では非常に魅力があります。

一方で、配当利回りは1.76%と3社の中では最も低いため、高配当株として考えると少し物足りなさも感じます。


数字で徹底比較

項目MUFG三井住友FGみずほFG
時価総額42.4兆円25.9兆円20.8兆円
配当利回り2.69%2.65%1.76%
年間配当96円180円150円
PER14.9倍15.19倍14.79倍
PBR1.77倍1.60倍1.80倍
ROE11.34%10.38%11.48%
自己資本比率5.2%4.8%3.7%

こうして並べると、それぞれ得意分野が異なることが分かります。

MUFGは規模と安定感。三井住友FGは株主還元。みずほFGは利益効率。

メガバンクという一括りで見てしまえばそこまでですが、どこを重視するかで評価は変わってきます。

決算短信から見えたメガバンク3社の強み

第一四半期決算では、3社とも大幅な増収増益となったわけですが、決算短信を詳しく読むと、利益を生み出している源泉はそれぞれ異なります。

同じメガバンクでも、何を強みとしている銀行なのかを知ることで、より納得感を持って投資できるのではないでしょうか。といういことで、もう一歩詳しく見ていきましょう。


MUFG|世界で稼ぐ、日本最大の金融グループ

MUFGは、国内最大の金融グループという規模だけでなく、海外事業の強さが際立っています。

事業はリテールや法人営業に加え、グローバルCIB(投資銀行業務)、市場部門、受託財産など幅広く展開しており、今回の決算ではすべての事業本部で収益が拡大しました。

特に海外の大企業向け融資や投資銀行業務を担うグローバルCIB事業の利益が大きく伸びており、海外収益が業績を力強く押し上げています。

さらに、持分法適用会社であるモルガン・スタンレーの好調も利益に貢献しました。

国内金利の上昇だけに頼らず、海外でもしっかり利益を稼げる点は、MUFGならではの大きな強みと言えそうです。


三井住友FG|バランスの良い収益構造と株主還元が魅力

三井住友FGは、

  • 法人向け(ホールセール)
  • 個人向け(リテール)
  • 海外(グローバル)
  • 市場部門

という4つの柱をバランス良く展開しています。

今回の決算では、ホールセール部門、リテール部門、市場部門がそろって利益を伸ばし、貸出金も着実に増加しました。

国内金利上昇の恩恵を受けつつ、本業の銀行業だけでなく市場部門など複数の収益源が利益を支えていることが分かります。

また、Oliveなど個人向けサービスの拡大にも力を入れており、将来の顧客基盤づくりにも積極的です。

幅広い事業で安定して利益を生み出し、その利益を配当や自己株買いを通じて株主へ還元する姿勢は、高配当株投資家にとって大きな魅力です。


みずほFG|法人営業と市場部門の勢いが際立つ

みずほFGは、顧客ごとに組織を分けたカンパニー制を採用しているのが特徴です。

今回の決算では、特にグローバルマーケッツ(GMC)の利益が大幅に伸び、業績全体をけん引。加えて、貸出金も増加しており、法人向けビジネスも堅調です。

第1四半期の好調な業績を受けて、通期純利益予想を1兆3,000億円から1兆4,000億円へ上方修正しましたが、業績予想を引き上げたのは唯一です。

市場部門の強さに加え、法人向けソリューションや海外事業も組み合わせながら利益を伸ばしている点が、みずほFGの特徴と言えるでしょう。


私が感じた3社の違い

決算短信を読んで感じた3社の特徴をまとめると、次のようになります。

銀行強みこんな人に向いている
MUFG海外事業・投資銀行業務・グローバル収益世界で稼ぐ金融グループに投資したい人
三井住友FG国内外のバランス・市場部門・株主還元配当や増配を重視する長期投資家
みずほFG法人営業・市場部門・利益効率業績の勢いや割安感を重視する人

数字だけを見ると似ている3社ですが、決算短信まで読むと、それぞれ得意分野が異なることがよく分かります。

後述しますが私自身は、現時点では三井住友FGを最も買い増したいと考えています。


100万円投資したら年間配当はいくら?

高配当株投資家として気になるのが、100万円投資した場合にどれくらい配当金を受け取れるのかという点です。

8月上旬時点の株価をもとに試算すると、概ね以下のようになります。

銘柄買付株数(概算)年間配当(税引前)
MUFG約279株約26,800円
三井住友FG約151株約27,200円
みずほFG約123株約18,450円

大きな差はありませんが、三井住友FGがわずかにリードしています。銀行株の利回りも大分下がりましたね。

私の銀行株ポートフォリオを紹介します

私は銀行株を短期で値上がりを狙う銘柄ではなく、配当金を積み上げるための土台として保有しています。

現在保有している銀行株は次のとおりです。

銘柄保有株数
三菱UFJフィナンシャル・グループ200株
三井住友フィナンシャルグループ200株
山口フィナンシャルグループ100株
ひろぎんホールディングス100株
富山第一銀行100株
横浜フィナンシャルグループ100株

メガバンクだけでなく、地方銀行にも分散投資しています。

地方銀行は配当利回りが高い銘柄も多く、それぞれ異なる地域経済に根ざしたビジネスを展開しています。

銀行株だけに集中投資するつもりはありませんが、商社株や通信株などと並び、私の配当ポートフォリオの中心となっているセクターです。


私が今買い増すなら三井住友FG

今回の決算を見て、今後どこを買い増すかと聞かれたら、私は三井住友FGを選びます。

もちろん、MUFGやみずほFGも素晴らしい企業です。

実際、MUFGは約5年前から保有しており、増配や株価上昇の恩恵を十分に受けてきました。

その上で、今後の新規投資先として三井住友FGを選ぶ理由は3つあります。

理由① 増配力が魅力

2027年3月期の年間配当予想は180円は据え置きとなりましたが、前期の157円から23円の増配を見込んでいます。

今回の第1四半期決算でも業績は順調なスタートとなっており、この配当計画に対する進捗も良好だと感じました。


理由② Oliveの将来性

三井住友FGといえば、個人向け金融サービスOliveでしょう。

私の周りでも利用者が増えているのを感じており、銀行を利用する若い世代との接点を着実に広げていると感じます。

実生活の中でサービスの広がりを感じられる企業は、長期投資でも応援したくなります。


理由③ 株主還元への本気度

自己株買いを含めた株主還元にも積極的です。銀行株は利益が伸びても還元が弱ければ魅力は半減します。

その点、三井住友FGは利益をしっかり株主へ返すという姿勢が明確で、長期保有したいと思える企業です。


総合スコアで比較すると?

ここまでの決算内容や財務指標、株主還元、将来性などを踏まえ、私なりに100点満点で評価してみました。

評価項目配点MUFG三井住友FGみずほFG
収益力20点201919
配当・利回り20点182015
増配力20点182017
割安度(PER・PBR)15点131514
財務健全性15点151413
将来性・成長戦略10点8108
合計100点92点98点86点

もちろん、これはあくまで私個人の評価です。

人によって評価基準は異なりますし、絶対に三井住友FGが一番というつもりはありませんが、現時点では株主還元・増配・成長性のバランスが最も優れていると感じています。


銀行株はFIREと相性がいい理由

私は45歳でのFIREを目指して投資を続けています。

その中で銀行株を重視している理由は、大きく3つあります。

まず、高配当株が多いことです。配当金という形で毎年キャッシュフローを生み出してくれるため、FIRE後の生活資金との相性は非常に良いと考えています。

次に、増配が期待できることです。ここ数年は銀行各社が利益成長に合わせて増配を続けています。

同じ株数を保有していても、毎年受け取る配当金が増えていくのは、高配当株投資の大きな魅力です。

そして、利上げ局面では追い風になりやすいことも挙げられます。

もちろん、将来も必ず利益が伸びるとは限りませんが、日本が長く続いた超低金利時代から変化している今、銀行株には以前よりも注目が集まりやすい環境になっていると感じています。


銀行株にもリスクはある

もちろん、良いことばかりではなく、景気後退が進めば企業の貸し倒れリスクが高まり、銀行の利益が圧迫される可能性があります。

また、日銀が再び利下げに転じれば、利ざやの改善期待も弱まるでしょう。

海外経済や為替の影響を受ける場面もあり、短期間で株価が大きく変動することもあります。

だからこそ、私は銀行株だけではなく、商社株やETFなども組み合わせながら分散投資を心掛けています。


まとめ|私なら今後も銀行株を買い増していく

2027年3月期第1四半期決算では、メガバンク3社とも非常に力強い内容でした。

ポイント

  • MUFGは国内最大の規模と安定感が魅力。
  • 三井住友FGは増配力と株主還元、Oliveなどの成長戦略が魅力。
  • みずほFGは利益効率の高さと割安感が光る決算でした。

現時点で私が買い増すなら、三井住友FGです。

もちろん、MUFGも今後売却するつもりはありませんし、引き続き長期保有を続ける予定です。

銀行株は、短期間で大きな利益を狙うというよりも、配当金を受け取りながら、ゆっくり資産を育てる投資に向いていると感じています。

FIREを目指す私にとっても、これから先のインカムゲインを支えてくれる重要なセクターです。

日銀の金融政策や今後の決算も注視しながら、押し目があれば少しずつ買い増していきたいと思います。

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