株式投資

銀行株はいつまで強いのか?金利上昇時代の持続性

2025年から2026年にかけて、銀行株は日本株市場の中でも際立った強さを見せています。

本記事では、銀行株はいつまで強いのかという疑問に対し、構造的な変化という視点から考察します。短期的なブームなのか、それとも中期的なトレンドなのでしょうか。


銀行株の現状:2025年の成果と2026年のスタート

2025年は、日本銀行の金融政策正常化が本格化した年でした。
政策金利は段階的に引き上げられ、超低金利時代が終わりを告げました。

この変化は、銀行にとって極めて重要な意味を持ちます。
なぜなら、銀行の本業は預金を集め、貸し出し、その金利差で利益を得るビジネスだからです。

2025年度には、以下のような動きが確認されました。

  • 預貸金利ざやの改善
  • 国内貸出の増加
  • 与信費用(貸倒引当金)の低水準維持
  • 株主還元(増配・自社株買い)の拡大

特にメガバンク各社は、過去最高益水準を更新。市場の評価も変化しました。
かつて低成長・低収益と見られていた銀行株が、安定収益+高配当の代表的存在に変わりつつあります。

2026年に入ってもこの流れは続いており、銀行株はTOPIXの中でも堅調なパフォーマンスを維持しています。


主要銀行株のパフォーマンス比較

2025年末から2026年初頭にかけての主要銀行株の状況を、参考データとして整理します。

銘柄株価(2025年末)株価(2026年初)変動率PBR
三菱UFJ FG2,744円2,880円前後+5%約1.5倍
三井住友 FG5,286円5,540円前後+4.9%約1.3倍
みずほ FG6,560円6,960円前後+6.1%約1.5倍
りそなHD1,738円1,850円前後+6.4%約1.4倍
ふくおかFG5,548円5,760円前後+3.9%約1.0倍

変動率は軒並みプラスで推移しています。かつてPBR0.5倍前後だった銀行株が、現在は1倍超で評価される銘柄も増えています。収益構造が改善したと市場が判断している証拠でもありますね。


銀行株の強さを支える本質的な要因

金利上昇がもたらす「構造的利益」

銀行株の最大の追い風は、金利のある世界への回帰です。
日銀は賃金と物価の好循環を確認しながら、政策金利を1%前後まで引き上げる可能性を示しています。

金利が上がると、銀行には次のような効果が生まれます。

  • 預貸金利差の拡大
  • 利息収入の安定的増加
  • 収益予測の立てやすさ向上

これは一時的な材料ではなく、ビジネスモデル自体の回復を意味します。

景気回復と企業活動の活発化

設備投資、賃上げ、M&Aなど、企業活動が活発化すれば、自然と資金需要も増えます。
銀行はこの循環の中心に位置する存在です。

また、長年の低金利環境で進めてきたコスト削減や人員再編の効果が、今になって表面化しています。
収益が増え、費用が抑えられる構造が出来上がっている点は、過去の銀行株とは大きく異なる点です。


銀行株はいつまで強いのか?持続性の視点

結論から述べると、銀行株の強さは短期テーマではなく、中期トレンドと考えられます。

その理由は以下の通りです。

  • 金利上昇が一度きりではなく、数年単位で続く可能性が高い
  • 日本経済がデフレ構造からインフレ構造へ移行しつつある
  • 株主還元姿勢が定着しつつある

しかしながら一方で、リスク要因も存在します。米国経済の減速や地政学リスクが強まれば、金利低下圧力が生じ、銀行株には逆風となります。

したがって、永遠に強いというよりも、少なくとも2026年までは優位性が続く可能性が高いという現実的な見方が妥当でしょう。

この変化は銀行株だけでなく、日本株全体の評価軸にも影響しています。


FIRE・資産形成視点での銀行株の意味

私のようにFIREを目指す投資家にとって重要なのは、価格上昇よりも持続的キャッシュフローです。

銀行株は、比較的高い配当利回りで業績が金利と連動しやすく、極端な成長株よりも価格変動が緩やかという特徴があります。

これは、インフレ環境下において実質資産価値を守る手段としても機能します。

高配当ETFやインデックス投資に銀行株を組み合わせることで、値上がり益と配当収入のバランスを取ったポートフォリオ構築が可能になります。


まとめ:銀行株の強さは「金利の復活」に支えられている

銀行株が強い理由は、単なるテーマ株人気ではありません。
それは、金利のある世界が戻ってきたことによる、収益構造の回復です。

  • 超低金利時代の終焉
  • 利ざや改善
  • 株主還元強化
  • インフレ環境への適応

これらが重なり合い、銀行株は再評価されつつあります。

銀行株はいつまで強いのか。その答えは、金利が意味を持つ限り、構造的な強さは続くと言えます。

短期的な値動きに振り回されるのではなく、資産形成の一部として着実に機能する存在として捉えることが、これからの時代には重要になってくるでしょう。

具体的にどの銀行株が注目されているのかは、こちらの記事でも整理しています。


金利上昇は銀行株だけでなく、セクターごとに影響が異なります。

実際に資産形成が進むと、投資に対する見え方も変わってきます。

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