毎年1月に1万円積み立てたら、20年後はいくらになる?
お年玉は、いつの間にか使って終わってしまう。
あるいは、子どもには渡したものの、管理が難しく親が一時的に預かるうちに、そのまま生活費と混ざってしまう。
多くの家庭で、毎年繰り返されている光景かもしれません。
一方で、資産形成の世界では時間を味方につけることが何より重要です。もし、そのお年玉を子ども名義の非課税制度で、育てていったらどうなるのか。
この記事では、子どもNISAを使って、毎年1月に1万円を積み立てた場合、20年後の資産がどう変わるのかを、最新制度の情報とともに整理します。

子どもNISAとは?【2026年時点の最新情報】
ジュニアNISAの後継として誕生する新制度
子どもNISAは、2025年末の令和8年度税制改正大綱で創設が決定された、未成年者向けの新しい非課税投資制度です。
2023年で新規受付を終了したジュニアNISAの後継にあたり、2027年からの開始が予定されています。
対象は0歳〜17歳の未成年。
口座は親や祖父母が管理人となり、子ども名義で開設します。
制度の主な特徴
子どもNISAのポイントは、以下の通りです。
- 年間投資上限:60万円
- 保有限度額:600万円
- 投資対象:長期積立向け投資信託(新NISAつみたて投資枠と同等)
- 非課税期間:原則無期限
- 12歳以降、教育費目的での引き出しが柔軟化
- 18歳到達後は成人向け新NISAへ移行
ジュニアNISAで課題とされた引き出し制限の厳しさや非課税期間の短さが改善され、教育資金づくりと金融教育の両立を意識した制度設計になっています。
お年玉を子どもNISAで運用する意味
なぜ「お年玉 × 投資」なのか
お年玉は、子どもにとっては特別なお金です。
だからこそ、生活費とは切り離しやすく、投資の第一歩に向いている資金でもあります。
毎年1月に1万円。金額は小さくても、毎年続けることに意味があります。
非課税×複利の効果は想像以上に大きい
通常の投資では、利益に約20%の税金がかかります。しかし子どもNISAでは、その税金がかかりません。
この差は、20年という時間をかけると確実に効いてきます。利益がそのまま再投資され、複利が積み重なるからです。
さらに、お年玉投資は単なる資産形成にとどまりません。お金はすぐ使うものではなく、育てるものという感覚を、親子で共有できる点も大きな価値です。
毎年1万円を20年間積み立てた場合のシミュレーション
前提条件
以下の条件でシミュレーションします。
- 毎年1月に1万円を投資
- 投資期間:20年
- 元本総額:20万円
- 非課税運用
- 想定利回り:年3%・5%・7%
※あくまで長期平均を想定した参考値です。
シミュレーション結果
| 想定利回り | 元本総額 | 20年後の資産額(概算) | 増加額 |
|---|---|---|---|
| 年3% | 200,000円 | 約268,700円 | 約68,700円 |
| 年5% | 200,000円 | 約330,700円 | 約130,700円 |
| 年7% | 200,000円 | 約410,000円 | 約210,000円 |
毎年のお年玉から1万円をつみたてNISAで運用すると、20年間7%で運用できた場合、元本の約2倍に膨らみました。
決して派手な金額ではありませんが、お年玉だけでここまで育つのは、時間の力そのものです。
親が預かっているうちに、いつの間にか生活費と混ざってしまうくらいなら、毎年1万円を投資に回す。
それが、将来約40万円になって子どもに戻ってくると考えれば、十分に意味のある選択ではないでしょうか。
ちなみに年率7%という数字は、決して楽観的な想定ではなく、むしろ控えめとも言えます。全世界株式や米国株式に幅広く分散したインデックス投資では、長期で見れば十分に現実的な水準です。
毎月1万円積み立てた場合との比較
参考までに、毎月1万円(年間12万円)を20年間積み立てた場合も見てみましょう。
| 想定利回り | 元本総額 | 20年後の資産額(概算) |
|---|---|---|
| 年3% | 240万円 | 約328万円 |
| 年5% | 240万円 | 約411万円 |
| 年7% | 240万円 | 約521万円 |
将来、家計に余裕が出てきたら、お年玉投資から毎月積立へ移行するのも現実的な選択です。
教育資金としても、十分に頼れる金額になります。
運用時に意識しておきたい注意点
当然ながら、投資にはリスクがあります。株式比率が高い投資信託では、短期的に評価額が下がることも珍しくありません。
ただし、20年という時間軸で見れば、一時的な下落は通過点にすぎません。むしろ途中でやめてしまうことの方が、最大のリスクになります。
また、制度開始直後は細かなルール変更の可能性もありますので、金融庁や証券会社の最新情報を、定期的に確認する姿勢は欠かさないようにしましょう。
まとめ:小さなお年玉が、20年後の選択肢を増やす
お年玉を子どもNISAで、毎年1月に1万円積み立てる。それだけで、20年後には数十万円〜40万円超の資産になる可能性があります。
金額以上に大切なのは、時間をかけて育てるという感覚を、子どもと共有できること。
FIREや資産形成を考える大人にとっても、家族全体の将来設計を、少しだけ楽にしてくれる仕組みです。
長期投資の本質は、派手さではなく継続。来年のお年玉から、その一歩を踏み出してみてもいいのかもしれません。
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