お金を賢く運用したい人にとって、安全性と利回を両立させる預け先はそう多くありません。そんな中、2025年12月10日から始まった SBI新生銀行「SBIハイパー預金」金利最大10倍キャンペーン が、大きな注目を集めています。
普通預金で最大年4.2%(税引前)という数字は、長く続いた低金利時代を知る私たちにとって驚きです。SNSでも「本当に普通預金でこの利回り?」「急いで申し込まないと間に合わない」という声が相次いでいます。
この記事では、キャンペーンの仕組みからメリット・注意点、実際の受取額のシミュレーションまでを解説し、この商品は誰に向いているのか、そして 本当にお得なのかを整理していきます。

■ SBIハイパー預金とは?
SBIハイパー預金は、SBI新生銀行が2025年9月23日から提供している新しい普通預金サービスで、SBI証券口座と連携して利用することが前提の預金口座です。
特徴は、通常金利が従来の普通預金より高く、さらにキャンペーンなどを積極的に行うことで流動性の高さと利回り両方を狙える点にあります。
通常の金利は年0.42%(税引前)ですが、今回のキャンペーンによって最大10倍の年4.2%まで引き上がる可能性があります。
■ 今回のキャンペーン概要
今回のキャンペーンは、参加者の総残高が増えるほど金利倍率がアップする“協力型”の仕組みになっています。
ポイントは、達成した金利が遡って適用されること。早く預けるほどメリットが増える構造です。
● キャンペーン基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 期間 | 2025年12月10日〜2026年3月31日 |
| 対象 | SBIハイパー預金(普通預金) |
| 通常金利 | 年0.42%(税引前) |
| 優遇の上限残高 | 100万円まで |
| 上乗せ分の受取 | キャンペーン終了後に現金で付与(遡及適用) |
| 条件 | SBI証券口座との連携が必須 |
開始から2ヶ月で総残高5,000億円を突破していることから、1兆円達成は十分現実的と言えます。
■ 総残高で金利が変わる仕組み
金利は以下のように総残高の達成額に応じて段階的に上昇します。
| 総残高 | 金利倍率 | 金利(税引前) | 備考 |
|---|---|---|---|
| 6,000億円 | 2倍 | 0.84% | 最初の壁 |
| 8,000億円 | 4倍 | 1.68% | 多くの人が期待 |
| 1兆円 | 10倍 | 4.2% | ゴール・申込締切 |
金利は達成した時点で、キャンペーン開始日に遡って適用される仕組みなので、早く預けておくほど得をします。
税引後で考えると年4.2%でも約3.35%。それでも普通預金としては破格です。
■ 実際いくら得する? 100万円預けた場合のシミュレーション
実際の金額をイメージしておくと、判断がしやすくなります。
100万円を112日間預けた場合(1兆円達成想定)の計算例は以下の通りです。
● 計算内訳
- 上乗せ日次利息:
100万円 × (4.2% – 0.42%) ÷ 365 ≈ 103円/日 - 税引後:
103円 × 0.813 ≈ 83円/日 - 受取額:
83円 × 112日 ≈ 9,296円
普通預金に入れて放置しただけで約9,000円の特典がもらえるのはかなり魅力的です。もし8,000億円止まり(1.68%)だった場合でも、約3,700円程度の特典になります。
もちろん、金利はキャンペーン終了時点の通常金利に基づくため変動の可能性はありますが、十分現実的なリターンだと言えます。
■ メリットとデメリットを丁寧に整理
高金利キャンペーンは魅力的ですが、手放しで必ず得とは言い切れない点もあります。
● メリット
1. 普通預金なのに流動性が高いまま使える
いつでも出し入れ自由で、定期預金のような拘束もありません。
2. 預金保険対象で低リスク
元本1,000万円まで保護されるため、安全性は極めて高い部類です。
3. SBI証券との連携で使い勝手が良い
キャンペーン後も資金を投資に回したり、即座に移動できる柔軟さがあります。
4. インフレ環境に強い
物価上昇が続く時代において、4.2%はしっかり実質リターンを生みます。
● デメリット
1. 優遇の対象は100万円まで
大きく資金を置きたい人には物足りない。100万円以上は通常の0.42%になります。
2. 1兆円未達の可能性はゼロではない
勢いを見る限り高確率ですが、達成が保証されているわけではありません。
3. 口座開設に手間がかかる
SBI証券とSBI新生銀行の2つが必要。未開設の人は準備が必要です。
4. 税金が引かれる
NISAのように非課税ではないので、受取額は必ず20.315%控除されます。
■ 他行と比較した時の優位性
比較するほど、このキャンペーンの異常さが際立ちます。
- 楽天銀行:0.1%前後
- ゆうちょ:0.001%
- 他行の定期預金キャンペーン:0.2〜0.4%程度
どの数字を見ても、普通預金で最大4.2%というのが特別であることは明らかです。しかも定期預金より資金の拘束がなく、柔軟に動かせる点でも優れています。
■ 参加方法:今すぐ始められる手順
参加のフローはシンプルで、ただし一部に時間がかかるので早めの準備が必要です。
- SBI証券口座を開設(未開設なら先に必要)
- SBI新生銀行口座を開設
- SBIハイパー預金に申込(12月10日以降)
- 資金を100万円以内で入金
- 総残高の伸びをチェック
口座開設には1週間ほどかかるため、興味がある人は早めの行動が推奨されます。また、キャンペーンへのエントリーも忘れずに。
■ まとめ:賢くリスクを抑えながら高金利を掴むチャンス
SBI新生銀行の今回のキャンペーンは、低リスクの普通預金でありながら、非常に高い利回りを期待できる点で、近年まれに見る魅力があります。特に100万円以内の余裕資金を活用したい人にとっては、実質リスクゼロで最大9,000円以上のリターンを狙える優良キャンペーンです。
もちろん、総残高の達成依存という構造的リスクはありますが、現在の勢いを考えれば十分達成可能な水準です。投資初心者のステップとしても、FIREを目指す人の現金管理の一環としても、活用しやすい選択肢と言えるでしょう。
普通預金がここまで話題になるのは珍しいことです。この機会を上手に使い、あなたの資産形成に小さくても確かな一歩を加えてみてください。
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