今回、ARCC(エイリスキャピタル) から配当金をいただきました。
ARCCは米国最大のBDC(Business Development Company)で、中小企業に対して融資や出資を行う投資法人です。
いわば「ベンチャーキャピタル × プライベートエクイティ」のようなビジネスモデルで、成長企業のサポートを通じて利益をあげています。
BDCはREITと同じく法人税が免除される代わりに「利益の90%以上を配当として投資家に還元」する仕組みになっています。
そのため、株価の成長(キャピタルゲイン)には期待しにくいですが、高配当(インカムゲイン) を安定的に得られるのが魅力です。
ARCCはコロナ禍の2020年に一気に1000株を購入をしまして、累計およそ115万円の配当金を受領しています。
利回り10%程度と高配当でありながら、含み益も20万程度でており、主力級の働きを見せてくれている銘柄です。

◆ 配当金の詳細
銘柄 | 保有株数 | 1株あたり配当金 | 税引き後受取額(ドル) |
---|---|---|---|
ARCC | 1,000株 | 0.48ドル | 344.26ドル |
👉 合計税引き後受取額:344.26ドル(円換算)
◆ 10月の配当金累計
今回の配当を加え、10月の累計受取額は 62,133円 となりました。
DGRW、XLYDからも配当金を受け取っています。

配当金ステージは一気に国民トラベルマスターに到達!
ARCCとは?
ARCC(Ares Capital Corporation, NASDAQ:ARCC)は、米国BDC最大手の企業です。
BDCは銀行融資を受けにくい中小企業へ資金を提供することでリターンを得る仕組みを持ち、リスクは高いものの、その分投資家に対して高い配当を支払う構造になっています。
BDCの仕組みと制約
- 利益の90%以上を配当として支払うことで法人税免除
- 資産の70%以上を法律で定められた適格投資対象に投資
- 1銘柄あたりの比率は25%以下
- 借入は自己資本の2倍まで
つまり、「儲かった分をほぼすべて株主に還元する」ため、内部留保を積み上げて成長するREITや一般企業とは異なり、インカムゲイン狙いに特化した投資先 です。
配当の安定性と利回り
ARCCは2004年の上場以来、一貫して高配当を維持しています。
直近では 1株あたり年間1.92ドル前後 の配当を支払い続けており、利回りは約9%と驚異的。
年度 | 年間配当(ドル) |
---|---|
2020年 | 1.60 |
2021年 | 1.68 |
2022年 | 1.92 |
2023年 | 1.92 |
2024年 | 1.92 |
2025年(予想) | 1.92 |
四半期ごとの配当スケジュールは 3月・6月・9月・12月 で、配当落ち日は11〜14日頃。今回の10月の受領は9月分の配当金です。
株価
2004年から現在までのチャートです。ほぼ一定とは言えますが、緩やかな上昇を続けています。

リスクと強み
もちろん、高配当の裏にはリスクもあります。
BDCは中小企業向け融資が中心のため、景気後退時には貸し倒れリスクが高まり、株価は大きく下落します。
- リーマンショック時、ARCCの株価は 約20ドル → 3.4ドル(▲83%) まで暴落
- コロナショック時も一時大きく下落
しかし、その後は数年で持ち直し、配当も継続して支払われています。
また、ARCCは業界最大手として規模の優位性があり、投資先は 360社以上に分散。
業種別ではヘルスケア(24%)が最大で、投資商品はシニアローン(76%)が中心。
比較的安全性の高い貸付をメインにしており、リスクをある程度抑えながら運用されています。
ちなみに、楽天証券は2021年12月3日からARCCを含む米国株式の新規買い注文の受付を停止しており、証券会社によっては買い注文を受け付けていない場合がありますのでご確認ください。
まとめ
ARCCは「キャピタルゲインではなく、インカムゲイン狙い」の投資先として理想的な銘柄です。〈キャピタルも取れています〉
- 米国BDC最大手としての規模と安定感
- 利回り約9%という驚異的な配当水準
- 四半期ごとの安定した配当支払い
景気後退時には株価が大きく下がるリスクはありますが、セミリタイアやFIREを見据えたインカム投資 では大きな武器になります。
年利10%を目安に安定したインカムを積み上げてくれる、エッジの効いた相棒です。
これからもコツコツと配当を積み重ね、FIREへの道を歩んでいきたいと思います。