2025年、日経平均株価が5万円に迫る時代が到来しました。
この歴史的な高値は、投資家にとって新たな機会と同時に、慎重な銘柄選びが求められる局面でもあります。
私自身、地方に住むサラリーマンとして、限られた給与からコツコツと資産を築き、FIRE(経済的自由と早期退職)を目指してきました。
その過程で気づいたのは、株価が高騰する中でも、割安で成長性のある銘柄を見極めることが、資産形成の鍵となることです。
本記事では、日経平均5万円時代に注目すべき「割安成長株」を厳選し、FIREを加速するための投資戦略を解説します。
単なる銘柄の羅列ではなく、なぜ今これらの銘柄が魅力的か、どのような視点で選ぶべきかを、地方サラリーマンの目線からお伝えします。
この記事を通じて、投資の新たな視点やFIREへの意欲を得ていただければ幸いです。
なお、数値は2025年10月時点の最新データを基にしていますが、市場変動を考慮し、各自で最新情報を確認してください。

なぜ今、割安成長株に注目すべきなのか
日経平均5万円に迫る背景と投資環境
日経平均株価が5万円目前に達した背景には、円安の進行、企業の業績回復、海外投資家の日本株への関心の高まりがあります。
しかし、株価の上昇に伴い、割高な銘柄も増えてきました。
こうした環境では、PER(株価収益率)15倍以下、PBR(株価純資産倍率)1.5倍以下の「割安成長株」が特に注目されます。
これらの銘柄は、市場全体が高騰する中でも、相対的に安く購入でき、長期的なリターンを期待できるからです。
私のが投資を始めた当初、日経平均は1万円台にすら届いていませんでした。
その頃は割安株が豊富でしたが、5万円時代では選ぶべき銘柄が絞られてきました。
それでも、成長性と割安さを兼ね備えた企業は存在します。
こうした銘柄を見つけるためには、単なる数字だけでなく、企業の事業内容や将来性を深く理解することが重要です。
割安成長株がFIREを加速する理由
FIREを目指す投資家にとって、割安成長株は二つの大きなメリットをもたらします。
一つ目は、株価の上昇によるキャピタルゲインです。
割安な銘柄は市場の注目が集まると株価が急上昇する可能性があり、資産の増大を加速します。
二つ目は、配当金の増加余力です。成長企業は利益を再投資しつつ、配当を増やす傾向があり、FIRE後の安定した不労所得の基盤となります。
私自身、配当金を生活費の一部に充てることを目標に投資を続けてきましたが、割安成長株は配当と成長のバランスが取りやすく、FIREへの道を効率的に進める助けとなりました。
以下では、具体的な銘柄とその選定基準を詳しく解説します。
割安成長株の選定基準
銘柄を選ぶ際には、以下の3つの基準を重視しました。
これらは、FIREを目指す投資家にとって、実用的で再現性の高いポイントです。
1. 割安性の指標:PERとPBRの活用
割安性を判断する際、PER(株価収益率)とPBR(株価純資産倍率)は欠かせません。
日経平均全体のPERが20倍を超える中、15倍以下の銘柄を優先的に選びました。
また、PBRは1.5倍以下を目安とし、企業の純資産に対して株価が割安であることを確認します。
これにより、株価の下落リスクを抑えつつ、上昇余力を確保できます。
2. 成長性の確認:売上高成長率と利益率
成長株であるためには、売上高や利益が安定的に成長していることが重要です。
過去3年間の売上高成長率が年平均5%以上、営業利益率が10%以上を基準としました。
さらに、デジタル化や脱炭素など、今後の成長が期待される業界に属する企業を優先しました。
3. 配当の安定性と成長余力
FIREを目指すなら、配当金の安定性も見逃せません。
連続増配年数が5年以上、または配当性向が50%以下で増配余力のある企業を選びました。
これにより、短期的な株価変動に左右されず、長期的な不労所得を確保できます。
2025年に注目すべき割安成長株リスト
以下は、上記の基準に基づき厳選した、2025年に注目すべき割安成長株のリストです。
各銘柄の特徴と、FIREを目指す投資家にとっての魅力を解説します。
数値は2025年10月時点の最新データです。
PER15倍割れを中心に、成長ポテンシャルが高い銘柄を選びました。
銘柄名 | コード | 業種 | PER(倍) | PBR(倍) | 配当利回り(%) | 成長テーマ |
---|---|---|---|---|---|---|
三井物産 | 8031 | 総合商社 | 10.2 | 1.1 | 3.5 | 資源・エネルギー |
三菱自動車工業 | 7211 | 自動車 | 6.8 | 0.42 | 3.8 | グローバルEV |
NTT | 9432 | 通信 | 12.5 | 1.2 | 3.2 | デジタル変革 |
JFEホールディングス | 5411 | 鉄鋼 | 8.5 | 0.48 | 4.3 | 脱炭素インフラ |
ブリヂストン | 5108 | タイヤ製造 | 14.2 | 1.34 | 3.3 | モビリティ革新 |
※注: 数値は変動する可能性があります。ブリヂストンはPBRが基準上限近くですが、EV関連成長性を考慮して選定。
1. 三井物産(8031)
三井物産は、総合商社として資源、エネルギー、インフラ事業でグローバルに展開しています。
PER10.2倍、PBR1.1倍と割安感があり、配当利回り3.5%がFIRE向けの安定収入を提供します。
エネルギー転換やインフラ需要の拡大が追い風で、2025年3月期の営業利益は前期比5%増を見込んでいます。
私がこの銘柄を評価するのは、資源価格の安定とグローバルな事業ポートフォリオの強さです。
地方サラリーマンにとって、こうした安定成長株は資産の柱として心強い存在です。
2. 三菱自動車工業(7211)
三菱自動車工業は、東南アジア諸国連合(ASEAN)での強いブランド力を持ち、PER6.8倍、PBR0.42倍の圧倒的割安感が魅力です。
配当利回り3.8%に加え、2025年以降の新型EV投入が成長を後押しします。
私の投資視点では、グローバル志向の自動車株が、為替変動に強い点が気に入っています。
PBR1倍割れの是正が進む中、株主還元強化も期待でき、FIREポートフォリオの安定株として最適です。
3. NTT(9432)
NTTは、通信業界の基幹企業としてデジタル変革をリードしています。
PER12.5倍、PBR1.2倍と適度な割安感があり、配当利回り3.2%が安定収入を提供します。
5GやIoTの普及に伴い、データセンター事業の成長が加速しており、過去3年の売上成長率は年平均6%を超えています。
私自身、地方在住者として通信インフラの重要性を痛感しており、この銘柄は日常の安定性を象徴します。
政府のデジタル政策も後押しし、長期で見ればキャピタルゲインがFIREを加速させるでしょう。
4. JFEホールディングス(5411)
鉄鋼業界は、インフラ需要や脱炭素技術の進展により、再評価が進んでいます。
JFEホールディングスは、PER8.5倍、PBR0.48倍、配当利回り4.3%と、圧倒的な割安感を誇ります。
グリーン鋼鉄の開発投資が実を結び、2025年期の利益回復が見込まれます。
私の投資戦略では、こうした「地味だが堅実」な銘柄が、市場の変動に強い基盤を提供してくれると感じています。
東証のPBR改善要請を受け、自己株式取得の可能性も高く、不労所得の拡大に寄与します。
5. ブリヂストン(5108)
ブリヂストンは、EVや自動運転の普及に伴い、タイヤ需要の新たな成長が見込まれます。
PER14.2倍、PBR1.34倍と基準を満たし、配当利回り3.3%が魅力です。
持続可能な素材開発への取り組みがグローバルブランド力を高め、売上成長率は年平均5%超です。
私がこの銘柄を気に入っている理由は、モビリティ革新の波に乗りやすい点です。
直近決算では営業利益が増加し、増配余力も十分で、FIRE後の旅行資金源としても活用しやすそうです。(タイヤだけに…)
割安成長株投資の注意点とリスク管理
市場変動への備え
日経平均5万円時代は、市場全体のボラティリティ(変動性)が高まる可能性があります。
割安成長株は比較的リスクが低いものの、急激な円高や金利上昇による影響は無視できません。
こうしたリスクを軽減するため、ポートフォリオの分散が重要です。
例えば、商社、自動車、通信、鉄鋼など、異なる業種を組み合わせることで、特定の業界の下落リスクを抑えられます。
私の経験では、2022年の市場下落時に、業種を分散していたことで損失を最小限に抑えられました。
FIREを目指すなら、短期的な値動きに一喜一憂せず、長期的な視点を持つことが肝要です。
また、数値の変動を定期的にチェックする習慣を付けましょう。
投資タイミングの工夫
割安成長株は、市場が過熱する前に購入することで、最大のリターンを得られます。
私の場合、毎月一定額を積み立てつつ、株価が一時的に下落したタイミングで買い増しを行う「ドルコスト平均法+スポット投資」を採用しています。
これにより、平均取得単価を抑えつつ、成長の恩恵を受けやすくなります。
まとめ:日経平均5万円時代をチャンスに変える
日経平均5万円時代は、割安成長株への投資を通じて、FIREを加速する絶好の機会です。
三井物産、三菱自動車工業、NTT、JFEホールディングス、ブリヂストンといった銘柄は、厳格な割安基準(PER15倍以下、PBR1.5倍以下)を満たし、成長性と配当を兼ね備えています。
私の経験からも、こうした銘柄をコツコツと積み上げることで、地方サラリーマンでもFIREに近づけることを実感しています。
大切なのは、市場の変動に惑わされず、自分の投資目標とリスク許容度に合った銘柄を選ぶこと。
そして、投資を通じて得た知識や経験が、FIRE後の豊かな人生を支える基盤となるでしょう。
この記事が、皆さんの投資の第一歩や新たな視点となることを願っています。
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