投資を始めて14年が経過しました。
リーマンショック後の相場、コロナショック、米国の急速な利上げ局面、そして日本では新NISA制度の開始と、環境は大きく変わりました。
その中で、私自身もインデックス投資・高配当株投資・個別株投資などを経験してきましたが、今振り返って最も重要だったことは、テクニックや銘柄選びではありませんでした。

結論:一番重要なのは「市場に居続けること」
私が14年かけてたどり着いた結論は次の通りです。
投資で最も重要なのは、正解の銘柄を当てることではなく、相場から退場しないこと。
どれほど優れた理論や戦略があっても、
- 暴落で怖くなり売ってしまう
- 含み損に耐えられず投資をやめる
- 成績比較で自信を失う
こうした理由で市場から離れてしまえば、複利の効果は働きません。
なぜ居続けることが最重要なのか
複利は、時間×継続でしか発動しない
投資リターンは、短期ではランダム性が強く、実力差は出にくいものです。
しかし長期になるほど、次の差がはっきりします。
| 要素 | 短期投資 | 長期投資 |
|---|---|---|
| 成果への影響 | 運の要素が大きい | 習慣と継続が支配的 |
| 必要な能力 | 相場観・タイミング | 資金管理・忍耐力 |
| 再現性 | 低い | 高い |
14年続けて実感したのは、知識よりも続けられる仕組みを持つ人の方が、最終的に資産を増やしているという事実です。
実際、資産1億円を達成したときにも、増やすことより続けることの重要性を強く実感しました。そのほかにも様々なメリットがあります。
14年で実感した「やらなくてよかったこと」
相場予測に時間を使いすぎること
かつては、日経平均はどこまで下がるかのか、米国株はバブルなのか、金利はいつピークアウトするかといったようなテーマを必死に考え(予測)ていました。
しかし現実には、相場予測の精度は、長期的なリターンにほとんど寄与しません。予測が的中することもあれば外れることもあります。プロでも、この1/2を当てることは難しい。
むしろ予測に基づいて売買を繰り返すほど、次の問題が生じます。
- 売買回数が増えてミスが増える
- 税金や手数料で効率が下がる
- 判断疲れで継続できなくなる
当てにいく投資は、継続性を破壊しやすいということを経験を通して学びました。
実際、投資を始めたばかりの頃は、こうした失敗をいくつも経験しました。
「続けられる投資」と「続かない投資」の違い
続かない投資の特徴
続かなかった投資には共通点があります。
- 値動きが激しすぎる
- 成果が他人と比較しやすい
- 理由が説明できないまま買っている
この状態では、下落時に自分を納得させる材料がありません。
続けられた投資の特徴
一方、続いた投資には明確な特徴があります。
- ルールが単純
- 目的(配当・老後資金など)が明確
- 想定リスクを事前に理解している
なぜ持っているのかを言語化できる投資は、下落局面でも継続しやすいのです。
環境が変わっても通用した考え方
新NISA時代でも変わらない本質
2024年から新NISA制度が始まり、非課税投資枠は大幅に拡充されました。
制度は変わりましたが、本質は変わっていません。
高配当株でもインデックス投資でも個別株でも重要なのは制度より自分の投資行動です。
制度が良くなったとしても、暴落で売ったり、成績が出ないからと辞めたり、方針を頻繁に変えたりするような行動をとれば、結果は安定しません。
投資歴14年で得た3つの視点
① リスクとは価格変動ではなく継続不能になること
本当のリスクは、資産が減ることよりも、不安で投資をやめてしまうこと。
これが最も大きな機会損失になります。
暴落局面で投資をやめたくなる心理は、多くの投資家が通る道です。
② 正解の戦略は人によって違う
資産規模、年齢、家族構成、性格によって、最適な戦略は異なります。万人にとっての最適解は存在しません。
③ 成果は途中では判断できない
10年程度では、偶然の影響がまだ大きく残ります。本当の意味での結果は、20年・30年単位でしか評価できないと考えます。
一番重要なことを一言でまとめると
投資を14年続けてわかった一番重要なことは、続けられる形で市場に居続けること。
これを支えるのは、完璧な分析力ではなく、優れた情報収集力でもなく、自分の感情を壊さない仕組み作りです。
これから投資を続ける人へ
これから先も、暴落・バブル・金利変動・政治リスクは必ず起こります。
しかし、14年続けて確信したことがあります。
相場は何度壊れても、投資家が退場しなければ回復を経験できる。
投資とは、才能の競争ではなく、途中で降りない人が勝つゲームだと感じています。
もし今、不安や迷いを感じているなら、自分は続けられる設計になっているかを見直すことが、最も効果的な改善策になるでしょう。
もしFIREを目指しているなら、いくら必要かよりも続けられる設計から考える方が、結果的に近道になります。
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