■ 物価は上がるのに、家計は追いつかない現実
「物価高騰、年末年始も家計直撃か」。
そんなニュースの見出しを今朝も見かけました。
正直、レシートを見るたびにため息が出る方も多いのではないでしょうか。
消費者物価指数(CPI)は前年比+2.9%(総務省速報)。
電気代は+9.3%、日用品もはじわじわと値上げを続けています。
一方で、値上げの主役である電力会社や食品メーカーは過去最高益ラッシュ。
電力は燃料高を料金に転嫁、AIデータセンター向けの需要も拡大。
食品も「原材料高」を理由に値上げを進め、営業利益率15%超を維持しています。
日銀も2025年度のCPIを2%台で推移と予想。
インフレが長引く今こそ、「家計の敵を味方に変える」投資戦略が有効です。

■ 高配当5銘柄ピックアップ
| 銘柄名 | 業種 | 株価(円) | 配当金(予想) | 配当利回り | なぜ爆益? |
|---|---|---|---|---|---|
| 関西電力(9503) | 電力 | 2,407 | 70円 | 2.91% | 原発フル稼働+データセンター向け送電で売上+15%予想。3期連続増配中。 |
| 九州電力(9508) | 電力 | 1,515 | 50円 | 3.30% | 再エネ事業拡大で利益引き上げ。地方電力の中でも財務健全性トップクラス。 |
| 日清食品HD(2897) | 食品 | 2,779 | 70円 | 2.52% | 値上げ連発で営業利益率15%超。円安で海外売上も好調。 |
| プリマハム(2281) | 食品 | 2,475 | 80円 | 3.23% | ハム値上げで粗利率改善。優待はハム詰合せ3,000円相当で人気。 |
| ブルドックソース(2804) | 食品 | 1,902 | 45円 | 2.37% | ソース値上げで大幅増益。27期連続増収の超安定企業。 |
関西電力(9503) ― 原発再稼働とデータセンター需要のW追い風
原発のフル稼働で燃料費を大幅削減。
AIデータセンター向けの送電需要も伸び、売上は前年比+15%を予想。
3期連続の増配で、株主還元姿勢も強化中です。
インフラ+成長性の両方を兼ね備えた、電力株の筆頭格です。
九州電力(9508) ― 高配当+再エネ拡大で安定成長
株価1,515円に対して配当50円、利回り3.3%と電力株の中でも高水準。
再エネ事業を積極拡大し、今期は通期の純利益を200億円引き上げ。
地元密着で安定収益を確保しつつ、成長余地も十分あります。
日清食品HD(2897) ― 値上げでも売れるブランド力
カップ麺値上げを繰り返しても、ブランド力で需要は落ちず。
営業利益率は15%超を維持しています。
円安が追い風となり、海外売上が過去最高に。
2,779円で利回り2.5%前後と、食品株としては優秀なバランスです。
プリマハム(2281) ― 安定+優待
値上げによって粗利率が改善。
さらにハム詰合せ3,000円相当の株主優待が人気を支えています。
100株保有で年間配当8,000円、利回り3%超と安定した還元。
「実利+楽しみ」を両立する食品株です。
ブルドックソース(2804) ― 27期連続増収の老舗企業
定番ソースの値上げで今期も大幅増益。
27期連続で増収を続ける安定企業です。
株価1,902円に対して配当45円、利回り2.37%。
派手さはないものの、長期保有向きの優良ディフェンシブ銘柄です。
■ リスクもしっかり確認
電力株:燃料価格高騰や再稼働停止のリスクあり。
食品株:消費鈍化や円高局面では利益圧迫の可能性。
共通点:株価変動を前提に、ドルコスト平均法で分散投資が基本。
■ まとめ:インフレの「敵」を味方に。
値上げに苦しむ家計も、発想を変えればチャンスになります。
電力・食品といった「生活必需企業」は、インフレに強く安定配当が魅力です。
家計の敵を味方につけて、配当で生活コストを取り戻す…現実的なインフレ対策を、少しずつ始めてみましょう。
関連記事

