高配当株投資を始めたい人にとって、最初のハードルは「どの銘柄を選ぶか」という点。
1社ずつ利回りや業績を確認し、バランスを考えてポートフォリオを組むのは、時間も手間もかかります。
そんな中で注目を集めているのが、NEXT FUNDS 日経平均高配当株50指数連動型上場投信(1489)です。
わずか1口2,500円前後から購入でき、年4回の分配金を受け取れるこのETFは、「手軽に高配当投資を続けたい」個人投資家の間で高い人気を誇ります。
国内上場の高配当ETFの中では、純資産総額3,980億円と最大規模(2025.10月時点)。
私も2025年10月現在で、1600株程度保有しており、インカムもキャピタルも両取り中。
まさに、日本の高配当ETFの“代表格”といえる存在です。

基本情報
項目 | 内容 |
---|---|
ファンド名称 | NEXT FUNDS 日経平均高配当株50指数連動型上場投信 |
愛称 | NF・日経高配当50 ETF |
証券コード | 1489 |
連動対象指数 | 日経平均高配当株50指数(トータルリターン) |
決算日 | 年4回(1・4・7・10月の7日) |
信託報酬 | 年率0.308%(税込) |
純資産総額 | 約3,980億円(2025.10月現在) |
NISA対象 | 成長投資枠 |
最低取引金額 | 約2,500円(1口単位) |
株価チャートも力強い形で、右肩上がりを続けています。

魅力①:平均3.9%の高水準分配金利回り
1489の最大の特徴は、安定した高配当利回りにあります。
過去5年間の平均分配金利回りは3.9%。
株価も好調で、利回りが低下していますが、それでも約3.5%の配当利回りを維持しています。
個別株ではなく分散性の効いたETFでこの利回りですから、相当な魅力と言えます。
同じ日経平均に連動するETF(日経225)と比べても2倍以上の水準です。
▼分配金実績(1口あたり)
年 | 分配金(円) |
---|---|
2017 | 32.74 |
2018 | 41.67 |
2019 | 44.63 |
2020 | 38.60 |
2021 | 46.93 |
2022 | 71.40 |
2023 | 70.27 |
2024 | 78.00 |
若干のでぼこはあるものの、分配金は増加傾向。
高配当企業を的確に捉えていることが分かります。
▼分配金の受け取りイメージ(非課税の場合)
投資額 | 年間分配金 |
---|---|
30万円 | 約1万500円 |
100万円 | 約3万5,000円 |
240万円 | 約8万4,000円 |
1489(NEXT FUNDS 日経平均高配当株50ETF)を想定利回り3.5%で1年間保有した場合の年間分配金のイメージです。
240万円を投資すれば、毎年84000円を受け取ることができ、年々増配が期待できます。
魅力②:日経平均を上回るパフォーマンス
1489の魅力は、分配金だけではありません。
連動する「日経平均高配当株50指数(トータルリターン)」は、過去10年で日経平均やMSCIオールカントリー指数(ACWI)を上回るパフォーマンスを記録しています。
高配当株というと「株価成長は鈍い」という印象を持たれがちですが、近年はエネルギー、商社、金融などのセクターが好調で、インカム+キャピタルの両立が実現しています。
特に2022年以降は商社株・資源株の上昇も追い風となり、1489の総合リターンは日経平均を大きく上回りました。

魅力③:年1回の自動リバランスで手間いらず
1489が連動する日経平均高配当株50指数は、毎年6月末に構成銘柄の見直し(入れ替え)を行います。
そのため、投資家自身が銘柄を選び直したり、配当減少リスクのある企業を売却したりする必要がありません。
言い換えれば、「自動で高配当銘柄を保有し続けられる仕組み」です。
投資信託やETFに求められる“手軽さ”と“実効性”を兼ね備え、ほったらかしで高配当ポートフォリオを維持できる点は、サラリーマン投資家にとって大きなメリットです。
業種構成と主な組入銘柄
1489は、銀行・保険・鉄鋼など「高配当セクター」が中心です。
ただし、特定業種に偏りすぎず、商社・製薬・エネルギー・通信など幅広い銘柄を含んでいます。
分散効果により、比較的安定した値動きが期待できます。

▼上位構成銘柄(2025年10月時点)
銘柄 | 純資産比率 |
---|---|
INPEX | 3.85% |
本田技研工業 | 3.78% |
川崎汽船 | 3.69% |
日本たばこ産業(JT) | 3.65% |
武田薬品工業 | 3.53% |
三菱商事 | 3.43% |
みずほフィナンシャルグループ | 3.44% |
アステラス製薬 | 3.42% |
日本郵船 | 3.25% |
三井住友フィナンシャルグループ | 3.16% |
景気に強い資源株や商社株、ディフェンシブな医薬・通信もバランス良く含まれ、“配当+安定性”を両立する構成です。
デメリット・注意点
もちろん、1489にも留意すべき点はあります。
- 国内株中心のため為替分散が効かない
- 分配金は自動再投資されない(複利効果が薄い)
- 商社・金融など特定セクターに偏る時期がある
とはいえ、これらは「日本株で配当を得る」という目的に照らせば致命的ではありません。
長期保有によって、安定したインカムを積み上げることができます。
まとめ:1489は“手間なく高配当”を得たい人に最適
1489は、
- 平均3.9%の分配金利回り
- 日経平均を上回るパフォーマンス
- 年1回の自動銘柄入れ替え
という3つの強みを兼ね備えたETFです。
少額から始められ、NISAにも対応しているため、「配当を軸に資産形成をしたい人」にはまさに最適解といえるでしょう。
📈 分配金で生活の一部をまかなうFIRE志向の投資家
📊 国内株中心で堅実にインカムを積み上げたい人
この2タイプの投資家にとって、1489は外せない存在です。
私は今後も継続して買い増しの方針です。
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