株式投資

VYM・HDV・SCHDを比較|高配当ETFを買うならどれ?FIREを目指す私の結論

FIREを目指して資産形成を続ける中で、私がこれからも積極的に買っていきたいのが増配力のある高配当ETFです。

高配当株というと、今の配当利回りは何%なのかに目が向いてしまうのですが、FIRE後の生活が10年、20年、30年と続いていくことを考えると、今いくら配当金をもらえるかだけではなく、将来どれだけ配当金が増えているかも重要だからです。

そして、もう一つ重視しているのが米国という国への分散です。

私は日本の高配当株も多く保有しているのですが、資産を日本だけに集中させるつもりはありません。

米国には世界を代表する企業が数多くあります。そうした企業をまとめて保有できる米国高配当ETFは、FIRE後のポートフォリオを考えても魅力的です。

そこで今回は、米国高配当ETFの代表格ともいえる、

  • VYM
  • HDV
  • SCHD

の3銘柄を比較してみます。

私は現時点で、VYMは634株、HDVは755株を保有しており、どちらも2021年から投資と保有を続けています。

SCHDは、楽天SCHDをまだ微額ですが約30万円保有しており、現在も毎月積み立て中です。

3銘柄とも魅力がありますが、現在の私の結論は明確です。

まずはVYMを1,000株まで買い増します。楽天SCHDについても積立を継続。

そしてVYMが1,000株まで到達したら、HDVの買い増しも考えたいと思っています。

なぜこの結論になったのか、VYM・HDV・SCHDの違いを詳しく比較していきたいと思います。


VYM・HDV・SCHDの基本情報を比較

まずは3つのETFの特徴を簡単に比較します。

項目VYMHDVSCHD
運用会社VanguardBlackRockCharles Schwab
設定2006年2011年2011年
経費率0.04%0.08%0.06%
銘柄数約600銘柄約75銘柄約100銘柄
分配頻度四半期毎月四半期
利回り目安約2%台約3%台約3%台
分散性
現在の利回り
増配力
ディフェンシブ性
私の位置付けコア将来買い増し積立継続
※銘柄数、利回り等は時期によって変動します。

こうして比較すると、同じ米国高配当ETFでも投資思想はかなり違います。

非常にざっくりまとめれば、VYM=分散、HDV=現在のインカム〈毎月〉、SCHD=増配という特徴があります。

どれが一番優秀なのかではなく、何を目的として投資するのかで選ぶべきETFが変わってくるということです。


VYM|600銘柄以上へ分散できる王道高配当ETF

まずは私が現在最も買い増したいVYMです。

VYMはVanguardが運用する米国高配当ETFで、FTSE High Dividend Yield Indexへの連動を目指しています。

特徴は何といっても圧倒的な分散性です。

約600銘柄に投資しており、今回比較する3つのETFでは圧倒的に銘柄数が多くなっています。

VYMのセクターも幅広い

VYMは金融の比率が比較的高いものの、

  • 金融
  • テクノロジー
  • 資本財
  • ヘルスケア
  • エネルギー
  • 生活必需品

など、幅広いセクターへ投資しています。

上位銘柄にもBroadcom、JPMorgan Chase、Johnson & Johnson、Exxon Mobil、Caterpillar、Cisco、AbbVieなど、世界的な企業が並びます。

これらを個別に購入しようとすると大変ですが、VYMを買うだけでまとめて保有できます。私がVYMに魅力を感じる最大の理由もここにあります。どの高配当株が今後伸びるのか分からないので、まとめて持ってしまうという非常にシンプルな戦略です。

FIRE後だからこそ分散を重視したい

資産形成期であれば、ある程度リスクを取って個別株に集中する方法もありますが、FIRE後は考え方が変わります。

FIRE後の生活費を資産から生み出すのであれば、一つの企業の減配や業績悪化が生活に与える影響はできるだけ小さくしたいところです。

600銘柄以上へ分散されているVYMなら、個別企業への依存度をかなり下げられます。

さらに経費率はわずか0.04%。何十年も保有することを考えると、この低コストも大きく効いてきます。


VYMの弱点は利回りがそれほど高くないこと

もちろんVYMにも弱点があります。

今回比較するHDVやSCHDと比べると、現在の配当利回りは低めです。

高配当ETFなのに2%台?と思う人もいるかもしれませんが、私はそれほど気にしていません。

現在の利回りが多少低くても、600銘柄以上への分散+低コスト+長期的な増配を考えれば、FIREを支えるコア資産として十分魅力的だからです。

実際、2026年Q2のVYMの分配金は前年同期比で大きく増加しました。

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HDV|高利回り+財務健全性を重視

続いて、先日毎月分配型へとクラスチェンジをしてHDVです。HDVはBlackRockのiSharesシリーズの高配当ETFです。

VYMとの大きな違いは銘柄の選び方です。

HDVでは配当利回りだけを見るのではなく、

  • 経済的な堀
  • 財務健全性
  • キャッシュフロー
  • 配当の持続可能性

などを考慮して銘柄を選びます。そして選ばれる銘柄は約75銘柄と、600銘柄以上を保有するVYMとは対照的です。


HDVはかなりディフェンシブ

HDVは、生活必需品・ヘルスケア・エネルギーの比率が非常に高くなっています。

上位にはExxon Mobil、AbbVie、Chevron、Verizon、Home Depot、Procter & Gamble、Philip Morrisなどが並びます。

景気変動の影響を比較的受けにくい企業が多いため、相場下落時に強さを発揮することがあります。

現在の利回りもVYMより高い傾向があります。

そのため、今の配当収入を重視したいという投資家にとっては非常に魅力的なETFです。


HDVが毎月分配になったのはかなり魅力的

そして最近のHDVで私が特に魅力を感じているのが毎月分配です。

私はHDVを2021年から保有しており、現在755株保有しています。

以前から好きなETFでしたが、毎月分配になったことでFIREとの相性はさらに良くなったと感じています。

FIRE後は給与がなくなるため、定期的に入ってくるキャッシュフローのありがたさは今以上に大きくなるはずです。

毎月分配金が振り込まれるHDVは、精神的にも分かりやすいインカム資産になりそうです。

一方、HDVは約75銘柄しかなく、セクターにもかなり偏りがあります。

増配力についても、過去の実績ではSCHDほど強くありません。

そのため私はHDVを売るつもりはありませんが、現時点で追加投資するならVYMを優先します。

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SCHD|高配当+増配力が最大の魅力

そして3つ目がSCHDです。SCHDはSchwabが運用する人気の高配当ETFです。

SCHDが面白いのは、配当利回りが高い企業を集めているわけではないところです。

銘柄選定では、

ポイント

  • 10年以上の配当実績
  • ROE
  • キャッシュフロー
  • 負債
  • 配当利回り
  • 過去5年間の配当成長

など複数の指標を利用します。

つまり、今たくさん配当金を出している企業だけではなく、これからも配当を出し続け、増やしていけそうな企業を選ぶという考え方です。

これがSCHD最大の魅力だと思っています。


FIREを考えるならSCHDの増配力は魅力的

私はFIREを目指して高配当株へ投資していますので、当然現在の配当金は重要です。〈その理由で、563Aなども保有しています。〉

しかしに増配力を持つ銘柄への投資もメイン投資して常に意識しています。仮に現在3%の利回りだったとしても、毎年配当金が増えていけば、自分が投資した金額に対する実質的な配当利回りはどんどん高くなります。これがYield on Costという考え方です。

特にFIRE後は重要で、たとえば40代でFIREしたとしても、その後の人生は何十年も続くわけです。

その間、物価も上昇する可能性があります。食料品が値上がりする。

電気代が上がる。旅行代も上がる。

生活費が増えていくのに、配当収入がずっと同じでは困ります。

だからこそ、配当金そのものが成長していく資産を持っておきたいと思っています。

その点でSCHDは非常に魅力的です。

私は楽天SCHDをまだ約30万円しか保有していませんが、毎月の積み立ては辞めるつもりはありません。

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VYM・HDV・SCHDの違いを一言でまとめると?

ここまでの特徴を簡単に整理します。

分散性を最優先するならVYM

600銘柄以上に分散で経費率も0.04%と非常に低く、長期保有するコア資産として魅力があります。

現在の配当収入を重視するならHDV

比較的高い利回りに加えて毎月分配、ディフェンシブ銘柄が多め。FIRE後のキャッシュフロー資産として魅力があります。

将来の増配を重視するならSCHD

現在の利回りと将来の増配力のバランスが魅力で、長期的に配当収入を育てたい人との相性が良いETFです。

ポイント

分散ならVYM。

現在のインカムならHDV。

増配ならSCHD。


VYM・HDV・SCHDの長期リターンは?

高配当ETFだからといって、配当金だけを見るのは危険です。

株価上昇と分配金を合わせたトータルリターンも重要です。

過去の長期的な傾向を見ると、SCHDは非常に強いトータルリターンを残してきました。

VYMも長期では堅調です。一方、HDVはディフェンシブ性が高い反面、長期リターンではVYMやSCHDに劣後する期間があります。

ただし、これはあくまで過去の結果です。

SCHDが過去に強かったからといって、今後10年間もSCHDが一番になる保証はありません。

だから私は、過去のリターンだけで投資先を決めるつもりはありません。

むしろ、どのような企業へ、どのような基準で投資しているETFなのかを重視したいと思っています。


S&P500より高配当ETFの方が優秀とは限らない

もう一つ重要なのが、S&P500との比較です。

VYM・HDV・SCHDはいずれも優秀なETFですが、トータルリターンではS&P500に負ける期間もあります。

特にハイテク株が大きく上昇する相場では、高配当株は相対的に出遅れる可能性があります。

そのため、資産を最大化するなら絶対に高配当ETFという話ではありません。

私が高配当ETFを買っているのは、FIREを目指す中で、定期的なキャッシュフローを生みながら、そのキャッシュフロー自体も成長してほしい

と考えているからです。目的が違えば、最適なETFも変わっていきますね。


100万円投資したら年間分配金はいくら?

では、100万円ずつ投資した場合を考えてみます。

仮に、

  • VYM:利回り2.3%
  • HDV:利回り3.2%
  • SCHD:利回り3.2%

として単純計算すると、

ETF投資額想定利回り年間分配金
VYM100万円2.3%約23,000円
HDV100万円3.2%約32,000円
SCHD100万円3.2%約32,000円
※税引前の単純試算です。実際の分配金・利回りは変動します。

現在のインカムだけを見ると、VYMよりHDV・SCHDが有利ですが、ここで考えたいのが増配です。


増配すると10年後の配当金はどうなる?

かなり単純化したシミュレーションですが、ここ最近の実績に近い数字にしてVYMの年間増配率を5%、HDVを3%、SCHDを9%と仮定してみます。

100万円投資した時点の年間分配金を先ほどと同じとすると、10年後は概算で、

ETF最初の年間分配金仮定する増配率10年後の年間分配金
VYM23,000円5%約37,500円
HDV32,000円3%約43,000円
SCHD32,000円9%約75,800円
※増配率が毎年一定で続くと仮定した単純シミュレーションです。将来の分配金を保証するものではありません。

最初の利回りが多少低くても、増配が続けば長期的な配当収入は大きく変わることが分かります。

もちろんSCHDが今後10年間毎年9%増配する保証などありませんし、減配する可能性だってあります。

それでも、現在の利回りだけではなく将来どれだけ配当金が育つ可能性があるのかという視点は、FIREを目指すうえで持っておきたいです。


日本からVYM・HDV・SCHDを買うときの注意点

米国ETFなので、日本株とは少し事情が違います。

まず為替リスクがあります。1ドル160円のときと1ドル120円のときでは、円換算した資産価値や分配金額は大きく変わります。

円安なら円換算した分配金は増えますが、円高になれば減ります。

また米国ETFの配当には、原則として米国で10%の税金が源泉徴収されます。

課税口座では日本側の税金との二重課税が発生する場合がありますが、確定申告で外国税額控除を利用できるケースがあります。

NISAの場合も米国側の源泉徴収10%は残る点には注意が必要です。


私ならVYMを1,000株まで買い増す

では、結局私はどれを買うのか。現在の保有状況と今後の方針は次の通りです。

商品現在の保有今後の方針
VYM634株1,000株まで買い増し
HDV755株保有継続。VYM1,000株達成後に買い増し検討
楽天SCHD約30万円毎月積立継続

現在、最優先で買いたいのはVYMです。理由はやはり優れた分散性です。

600銘柄以上へ分散できる安心感は大きいです。

特定のセクターや企業に依存しすぎず、米国の高配当企業を広く保有でき、経費率はわずか0.04%。

長期間持ち続ける資産として非常に使いやすいと思っています。

そのため、NISAの成長投資枠も活用しながら、まずはVYM1,000株を一つの目標にします。

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SCHDの積立もやめない

一増配力だけで選ぶならSCHDという考え方も十分ありだと思います。

私はVYMの圧倒的な分散性と、SCHDの増配力というそれぞれの長所をポートフォリオに取り込めるように、VYMをコア資産として買い増しながら、楽天SCHDを毎月積み立てていきます。

HDVも売るつもりはない

HDVについても同じです。VYMやSCHDより劣っているから買わないわけではありません。

私はすでに755株保有していますし、今後も売る予定はありません。

むしろ毎月分配になったことで、FIRE後のインカム資産として以前より魅力を感じています。

ただし、現在の私はまだ資産形成期です。

だから今は、現在の利回りを最大化することより、分散と将来の増配を優先するために、まずVYMを1,000株へ。

楽天SCHDは積立継続。そしてVYMが1,000株まで到達したら、HDVの買い増し〈こちらもキリよく1000株の予定〉を改めて考えたいと思っています。


FIREでは今の利回りだけを見ない

FIREを目指す中で、年間配当金が増えるのは嬉しいものです。利回り4%、5%、6%…はたまた10%、15%といった数字には破壊的な魅力を感じます。

私も高配当株が好きなので、その気持ちはよく分かります。しかし、FIREした瞬間がゴールではありません。

そこから生活が続きます。10年後。20年後。30年後。

物価が上昇している可能性も十分あります。

だからこそ今の配当利回りだけではなく、将来の配当利回りを大切にしていかなければなりません。

今の100万円から3万円の配当金をもらうことだけを考えるのではなく、その3万円が将来4万円、5万円、6万円と成長してくれる資産を持つこと、その積み重ねがFIRE後の生活の安定につながっていきます。


まとめ|VYM・HDV・SCHDを買うならどれ?

今回は米国を代表する高配当ETF、VYM・HDV・SCHDを比較しました。

3銘柄とも優秀ですが、それぞれ特徴が違います。

ポイント

分散・低コストを重視するならVYM。

現在のインカム・毎月分配を重視するならHDV。

将来の増配力を重視するならSCHD。

どれか一つが絶対的な正解というわけではなく、投資する目的によって答えは変わります。

そして私自身の現在の答えは、VYMを1,000株まで買い増します。

現在634株なので、あと366株。NISA枠も活用しながら、少しずつ増やしていきます。

同時に楽天SCHDの毎月積立も継続。そしてVYMが1,000株に到達したら、現在755株保有しているHDVの買い増しも考えたいと思っています。

FIREを支えてくれるのは、今たくさん配当金を出してくれる銘柄だけではありません。

10年、20年先まで配当を増やし続けてくれる資産を持つことも、FIREの安定感につながる。

これからも高配当だけではなく、高配当+増配+分散を意識しながら、FIRE後の生活を支えてくれるポートフォリオを育てていきたいと思います。

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