車・果物・旅行・結婚…その背景にある「お金がない」という現実
若者の車離れ、若者の果物離れ、若者の旅行離れ。
何年も聞き続けているこれらの言葉。
そんな中、Xでこんな投稿が大きく拡散されました。
若者の車離れ、旅行離れ、結婚率低下、出生率低下、飲み会離れ、果物離れ……
お金がないからだよ
それがわかんないのか、政府よ
お 金 が な い か ら !
かなりストレートな言葉ですが、多くの共感を集めました。
もちろん、すべてをお金のせいにするのは単純すぎます。
ただ、実際の統計を見ていくと、この叫びが感情論だけではないことも見えてきます。
今回は、公式データをもとに若者の○○離れの背景を整理してみます。

過去最少を更新し続ける出生数
まず象徴的なのが少子化です。
厚生労働省「令和7年人口動態統計(概数)」によると、2025年の出生数は 67万1,236人。
これは1899年の統計開始以来、過去最少を10年連続更新した数字です。
さらに、合計特殊出生率(TFR)は 1.14 と過去最低。

国立社会保障・人口問題研究所(社人研)の2023年中位推計では、この水準に達するのは2040年頃と予測されていました。
それが実際には約15年前倒しで現実化しており、少子化は、想定以上のスピードで進んでいます。
若者の車離れは、データでも確認されている
内閣府「消費動向調査」の年齢階層別データによると、29歳以下世帯の乗用車普及率は全年齢層の中で最も低く、近年は50%前後で推移しています。
単身世帯全体でも約51〜52%程度という分析もあります。
一方で、中年層では70〜80%台で差はかなり明確です。
つまり、「若者の車離れ」は感覚ではなく統計上のトレンドです。
背景としてよく挙がるのが維持費です。
車を持つと、車両本体・自動車税・任意保険・車検・ガソリン代・駐車場代、これらが固定費として積み上がります。
都市部、特に東京などでは、月極駐車場が月2〜3万円以上かかるケースも珍しくありません。
JAMA(日本自動車工業会)の調査でも、若年層非保有者の理由として、公共交通機関で十分・維持費が高いという2つが上位に並びます。
いらないと持てないが混在しているような状況です。
果物離れも贅沢化が進んでいる
そして意外に深刻なのが果物離れです。
厚生労働省「国民健康・栄養調査」および健康日本21関連資料によると、20〜40代の果物摂取量は1日 40〜60g程度。
国の目標値である200gを大きく下回っています。特に若年層ほど少ない傾向が続いています。
理由として大きいのは価格です。
一例として、〈地域差はあるものの〉
- シャインマスカット:1房1,000円超
- 桃:2個700円前後
- いちご:500〜800円
日常的に買うには高めです。
さらに、皮をむく手間や傷みやすさ、一人暮らしでは食べ切れないといった実用面もあります。
その結果、果物そのものよりジュースやゼリー、スイーツ、カットフルーツへと需要が移ってるそうです。
農林水産省の資料でも、若年層ほど果実加工品への依存が高い傾向があります。
旅行離れ・飲み会離れも根本は同じ
旅行もかなり厳しくなっています。
物価高と円安で海外旅行のハードルは上昇。
国内旅行もホテル代・交通費が高くなっています。
行きたいけど高いというのが本音でしょう。
飲み会も同じです。
居酒屋に行けば、飲み代4,000〜5,000円に二次会費、タクシーや運転代行で1万円近く飛ぶこともあります。
以前なら付き合いで払っていたお金も、今はかなりシビアに判断されます。
特に若い世代ほど、1万円があったら投資や貯金に回せる…という意識も強いようです。
コスパ重視の価値観はここでも表れていますね。
見落とせない国民負担率の上昇
財務省「国民負担率の推移」によると、
1975年度:25.7%
2026年度見込み:45.7%
となっています。

内訳は、租税負担:28.0%、社会保障負担:17.6%で約50年で20ポイント増加しています。
つまり、稼いだお金のうち使える部分がかなり圧縮されています。
特に若年層は、
- 手取りが伸びにくい
- 社会保険料が増える
- 物価が上がる
この三重苦に近い状態です。
限られた手取りの中で、家賃・光熱費・通信費・食費・税金・社会保険料、これらを払った後に残る自由に使えるお金は、確実に圧迫されています。
でもお金だけが理由ではない
車離れも果物離れも、すべてが経済要因だけではありません。
例えば、
車離れ
- 公共交通の充実
- カーシェア普及
- 環境意識の高まり
- 運転への不安
果物離れ
- 手間
- 加工品へのシフト
- 食生活変化
飲み会離れ
- 健康志向
- 強制参加文化の衰退
結婚離れ
- 生き方の多様化
- 独身満足度上昇
こうした価値観変化も確実にあります。
ただ重要なのは、その選択が自由意志なのか、経済制約なのかという点です。
余裕があれば持たないは選択。しかし、余裕がなければ持てないは制約となります。
この差はかなり大きいです。
この離れが続くと何が起きるか
この流れが続くと、
こうした悪循環が起こりやすくなります。
個人レベルでは合理的な節約でも、社会全体で見ると需要減少につながり、これらが積み重なると、経済成長そのものが鈍くなります。
それでは個人投資家の反応を見ていきましょう。
掲示板風まとめ
1: 風吹けば名無し
若者の車離れって言うけど、まず車が高すぎるんよ。
2: 風吹けば名無し
税金と社保で持っていかれすぎて手取り見たら笑えん。
3: 風吹けば名無し
車検・保険・ガソリン・駐車場、全部高い。そりゃ持てんわ。
4: 風吹けば名無し
「若者は車に興味ない」←いや、興味あっても金がない。
5: 風吹けば名無し
果物1パック700円とか普通に高級品やろ。
6: 風吹けば名無し
昔の“普通”が今は贅沢になってる感じある。
7: 風吹けば名無し
トヨタとかホンダも若年層需要減ったらキツそうやな。
8: 風吹けば名無し
地方で車離れ進むのほんまヤバい。生活必需品やろ。
9: 風吹けば名無し
NISAやるために旅行削ってる若者多そう。
10: 風吹けば名無し
飲み会一回で5000円飛ぶなら投資するわな。
11: 風吹けば名無し
初任給上がったってニュース見るけど、手取り増えてない定期。
12: 風吹けば名無し
国民負担率45%って冷静に重すぎる。
13: 風吹けば名無し
若者の可処分所得、昔よりかなりキツいんちゃう?
14: 風吹けば名無し
果物食べたいけど高いし傷むし買わん。
15: 風吹けば名無し
シャインマスカットとか完全にご褒美枠。
16: 風吹けば名無し
「買わない」と「買えない」は全然違う。
17: 風吹けば名無し
車離れっていうより固定費離れよな。
18: 風吹けば名無し
カーシェア増えるのは当然の流れ。
19: 風吹けば名無し
KINTOとかサブスク系は伸びそう。
20: 風吹けば名無し
所有より利用の時代って感じする。
21: 風吹けば名無し
旅行もホテル代高すぎて気軽に行けん。
22: 風吹けば名無し
円安で海外旅行とかもう富裕層の趣味。
23: 風吹けば名無し
国内旅行も普通に高いんよな最近。
24: 風吹けば名無し
若者が結婚しないんじゃなくて、結婚コスト高すぎる。
25: 風吹けば名無し
子育て費用考えるとそりゃ慎重になる。
26: 風吹けば名無し
出生数67万人って普通に衝撃やわ。
27: 風吹けば名無し
社人研予測より15年早いってスピード感エグい。
28: 風吹けば名無し
少子化止まらんの、そりゃそうやろ感ある。
29: 風吹けば名無し
物価だけ上がって賃金追いつかんのが一番きつい。
30: 風吹けば名無し
スタグフレーション感あるわ。
31: 風吹けば名無し
果物よりカットフルーツ買うわ。楽やし。
32: 風吹けば名無し
ジュースとかゼリーで済ませるの分かる。
33: 風吹けば名無し
農家減ってさらに果物高くなる未来見える。
34: 風吹けば名無し
車持たない若者増えたらガソリン需要も落ちそう。
35: 風吹けば名無し
中古車すら高いの終わってる。
36: 風吹けば名無し
軽自動車しか選択肢ないって人増えそう。
37: 風吹けば名無し
スズキ強いのそういう背景もありそう。
38: 風吹けば名無し
トヨタは海外あるからまだ強いけど国内は厳しそう。
39: 風吹けば名無し
地方の移動コスト上がると生活苦さらに加速する。
40: 風吹けば名無し
果物離れって健康面でも後から効いてきそう。
41: 風吹けば名無し
ビタミン不足で医療費増えるとかありそうやな。
42: 風吹けば名無し
飲み会文化なくなったのコスト面大きいよな。
43: 風吹けば名無し
若者の節約が企業業績に直撃してる感じある。
44: 風吹けば名無し
内需株はこの流れだとしんどそう。
45: 風吹けば名無し
ディフェンシブ株に流れるのも分かる。
46: 風吹けば名無し
若者が金使えない国って将来キツいよな。
47: 風吹けば名無し
「価値観の変化」で片付けるの雑すぎる。
48: 風吹けば名無し
根本は所得と負担率の問題やろ。
49: 風吹けば名無し
自由に使える金が減りすぎてるんよ。
50: 風吹けば名無し
結局ぜんぶ「お金がない」に集約される気がする。
まとめ:買わないのか買えないのか
若者の○○離れ。
最近の若者は興味がないと片付けらることもありますが、統計を見ると見え方が変わります。
興味がないというより、優先順位を下げざるを得ないというのが近いでしょう。
固定費が増え、自由に使えるお金が減る中で、車、果物、旅行、飲み会、結婚、子育て、こうした支出が後回しになるのは自然な流れとも言えます。
もちろん価値観の変化もあります。ただ、その価値観を自由に選べる土台として、経済的余裕は欠かせません。
現在、政府でも負担軽減策や賃上げ支援、若者向け支援の議論は進んでいます。
ただ、即効性と持続可能性の両立は簡単ではありません。
これから問われるのは、若者が選べる社会をどう作るかという点かもしれませんね。
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