みなさんは、最近どんな銘柄を買い増していますか。個別株の値上がり益はやはり魅力的で、うまく乗れたときのリターンは大きいものがあります。ただ、私はFIREを見据える中で、最近は個別株よりもETFを中心にコツコツと買い増すスタイルに落ち着いてきました。
そんなETFを探しているとき、やはり利回りの高さに目が向きがちです。しかし実際には、長期で安定したインカムを得るためには、減配リスクや分散性も同じくらい重要になります。
そうした視点で見たとき、近年じわじわと評価を高めているのが、2564(GXスーパーディビ)です。本記事では、その仕組みや魅力を、できるだけシンプルに整理していきます。

基本情報
2564は、Global X Japanが運用する日本株の高配当ETFで、2020年に設定された比較的新しい商品です。
信託報酬は年0.429%で、年4回(1月・4月・7月・10月)分配が行われます。株価は3,500円前後と手に取りやすく、NISAの成長投資枠にも対応しています。利回りは約3.8%とETFでは高めです。

基準価額の動きには波があるものの、純資産総額は安定的に拡大しています。これは価格変動に関わらず資金が入り続けていることを示しており、長期投資対象として一定の評価を得ていることの表れといえるでしょう。
仕組み:減配リスクまで考えた設計
このETFの特徴は、単に配当利回りの高い銘柄を集めているわけではない点にあります。指数では、配当利回りに加えて配当の継続性や流動性も考慮し、最終的に25銘柄に厳選されます。
さらに、それぞれの銘柄はほぼ均等(約4%前後)で組み入れられ、特定のセクターに偏らないよう上限も設けられています。年2回のリバランスによって、常にその時点での高配当銘柄へと自動的に入れ替わる仕組みです。
高配当でありながら、分散と持続性にも配慮されている点が、このETFの大きな特徴といえるでしょう。
分配金の推移
2564の魅力の中心にあるのは、やはり分配金です。以下は直近の分配実績です。
| 決算日 | 分配金(100口) | 備考 |
|---|---|---|
| 2026/4 | 6.900円 | 高額 |
| 2026/1 | 700円 | 低め |
| 2025/10 | 6,100円 | 高額 |
| 2025/7 | 900円 | - |
| 2025/4 | 5,800円 | 高額 |
| 2025/1 | 600円 | 低め |
| 2024/10 | 4,400円 | - |
| 2024/7 | 1,500円 | - |
| 2024/4 | 4,800円 | 高額 |
| 2024/1 | 300円 | 低め |
この表から分かる通り、よくある日本国内のETFのように分配金にはある程度の波があります。特に4月と10月は高額になりやすく、1月と7月はやや控えめになる傾向です。
直近12ヶ月の合計は約13,500円前後で、利回りはおおむね3.8%台で推移しています。変動はあるものの、全体としては増配傾向が見られ、定期収入を意識しやすい設計になっています。

本ETFの分配金は年ごとにばらつきがあるものの、全体としては増加傾向が見て取れます。特に2024年以降は分配水準が一段引き上がっており、高配当ETFとしての魅力がより明確になってきています。
パフォーマンス
高配当ETFは値上がり益が弱いと思われがちですが、2564はやや印象が異なります。以下のように設定来では約2倍近い成長を見せており、配当込みのトータルリターンではTOPIXと比較しても大きく見劣りしない水準です。

つまり、インカムを得ながらも、資産そのものの成長もある程度期待できるバランス型のETFといえます。
構成銘柄(2026年4月時点)
2564の構成銘柄を見ると、いわゆるトヨタやNTTのような王道大型株が中心ではなく、中堅〜中小型の高配当銘柄が多く含まれているのが特徴です。個別株での購入をためらってしまう場合には、最適だと思います。その分、値動きにはややクセがありますが、既存の高配当ETFとは異なる分散効果を得やすい点は見逃せない点です。
| コード | 銘柄名 |
| 1419 | タマホーム |
| 167A | リョーサン菱洋ホールディングス |
| 1719 | 安藤・間 |
| 2146 | UTグループ |
| 3492 | タカラレーベン不動産投資法人 |
| 4114 | 日本触媒 |
| 5192 | 三ツ星ベルト |
| 5406 | 神戸製鋼所 |
| 5411 | JFEホールディングス |
| 5451 | ヨドコウ |
| 5938 | LIXIL |
| 6481 | THK |
| 7148 | FPG |
| 7226 | 極東開発工業 |
| 7278 | エクセディ |
| 8097 | 三愛オブリ |
| 8130 | サンゲツ |
| 8219 | 青山商事 |
| 8601 | 大和証券グループ本社 |
| 8604 | 野村ホールディングス |
| 8616 | 東海東京フィナンシャルHD |
| 8975 | いちごオフィスリート |
| 9101 | 日本郵船 |
| 9104 | 商船三井 |
| 9744 | メイテックグループHD |
海運や証券、素材など景気敏感な業種も含まれていますが、均等ウェイトにより特定銘柄への依存は抑えられています。また、REITが組み込まれている点も分散効果として機能しています。
メリットとデメリット
ここまで見てきた内容を踏まえ、2564の特徴を整理しておきます。
まずメリットとしては、やはり高配当・分散・増配のバランスが挙げられます。均等ウェイトによって1銘柄への依存度が低く、個別株の選定をしなくても分散された高配当ポートフォリオを持てる点は大きな利点です。また、年4回の分配によりキャッシュフローを実感しやすく、インカム投資との相性も良好です。
また、1489などの高配当ETFとは銘柄構成が大きく異なる点です。1489は日経平均ベースで大型株中心になりやすい一方、2564は中小型株や景気敏感株も含めた構成となっています。そのため、すでに1489などを保有している場合でも、組み合わせることで分散効果を高めやすいというメリットがあります。
一方でデメリットもあります。信託報酬は0.429%と、低コストETFと比べるとやや高めです。また、海運や鉄鋼などの景気敏感セクターが含まれるため、相場環境によっては値動きが大きくなる場面もあります。加えて、分配金は毎回変動するため、安定して一定額がもらえると考えすぎないことも大切です。
まとめ
2564は、高配当・分散・定期収入という3つの要素を、無理のない形で組み合わせたETFです。利回りだけを追い求めるのではなく、減配リスクや分散にも目を向けたい人にとっては、有力な選択肢になります。
個別株で同じことを実現しようとすると手間もかかりますが、このETFであれば仕組みとして取り入れることができます。ポートフォリオの一部として、静かに機能してくれるタイプの銘柄といえるでしょう。
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