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610A 宇宙テック・トップ10 ETFは買い?SpaceX約28%の注目ETFを10項目で評価

2026年7月30日、東証にか面白いETFが上場しました。

グローバルX 宇宙テック・トップ10 ETF(除く日本)(610A)。名前の通り、宇宙ビジネスを手掛ける世界の企業にまとめて投資できるETFです。

このETFで個人的に一番気になったのが、話題のSpaceXに投資できるということ。

SpaceXといえば、イーロン・マスク氏が率いる世界を代表する宇宙企業です。

再利用型ロケットのFalcon 9や衛星通信サービスStarlinkなど、宇宙ビジネスの中心的な存在になりつつあります。

そんなSpaceXを約28%も組み入れているのが610Aです。

一方で、610Aはわずか10~11銘柄程度への集中投資で、信託報酬も年0.704%。設定されたばかりで運用実績もほとんどありません。

そこで今回は、昨日から始めたETFを10項目で評価するシリーズとして、610Aを詳しく調べてみます。

結論から言えば、私の暫定評価はD。ただし、単純にDだから悪いETFというわけではありません。

むしろ、かなり尖った面白いETFだなと思いました。

610A 宇宙テック・トップ10 ETFとは?

まずは610Aの基本情報を確認します。

項目内容
正式名称グローバルX 宇宙テック・トップ10 ETF(除く日本)
証券コード610A
上場日2026年7月30日
設定日2026年7月28日
運用会社Global X Japan
対象指数Mirae Asset Space Tech Top 10 ex-Japan Index
売買単位1口
信託報酬年率0.704%(税込)以内
決算年2回(1月・7月)
NISA成長投資枠対象
純資産総額約11.3億円(2026年8月18日時点)

610Aは、日本・韓国を除く先進国の宇宙関連企業から、原則として時価総額上位10社を選んで投資するETFです。

原則として売上高の50%以上が宇宙関連事業から生まれている企業を対象としており、

  • ロケット打ち上げ・再利用型ロケット
  • 宇宙技術・部品
  • 衛星通信・データサービス
  • 宇宙輸送
  • 宇宙観光
  • 宇宙探査

など、宇宙ビジネスへの純度が高い企業を集めているのが特徴で、国内では初となる宇宙テーマETFです。

最大の魅力はSpaceXに投資できること

私が610Aを調べてみようと思った最大の理由がSpaceXです。

2026年8月17日時点の構成を見ると、SpaceXが約28%を占めています。つまり、610Aに10万円投資すれば、単純計算では約2万8,000円分がSpaceXということになります。

SpaceXは2026年6月にNASDAQへ上場。再利用型ロケットやStarlinkを展開しており、今後の宇宙産業を考えるうえで無視できない企業でしょう。

SpaceXに日本のETFを通じて投資できる点は、素直に面白いとな思いました。しかも、610Aは1口単位で購入できます。

海外の宇宙関連企業を自分で何社も買い集めなくても、日本円でまとめて投資できるのは大きなメリットでしょう。

610Aの構成銘柄

2026年8月17日時点の主な構成銘柄は以下の通りです。

順位銘柄主な事業概算比率
1SpaceXロケット・Starlink約28.2%
2AST SpaceMobile衛星によるスマホ直接通信約14.9%
3Rocket Lab小型ロケット・衛星部品約14.5%
4Viasat衛星通信約12.2%
5Planet Labs地球観測衛星・データ約7.9%
6Iridium Communications衛星通信約5.2%
7MDA Space人工衛星・宇宙システム約5.0%
8Globalstar衛星通信約4.9%
9Firefly Aerospaceロケット・宇宙輸送約3.2%
10Intuitive Machines月面輸送・月面着陸機約2.6%
11York Space Systems衛星製造・運用約1.4%
※構成比率は日々変動します。

宇宙ビジネスについては知らないことが多く、私があまり聞いたことがない企業が並んでいます。

一点、目を引くのは集中度です。SpaceXだけで約28%。

AST SpaceMobileとRocket Labまで含めると、上位3社だけで約58%を占めます。

一般的なインデックスETFと比べれば、かなり偏った構成です。

ただ、個人的にはSpaceXへの集中については、それほどネガティブには感じていません。

イーロン・マスク氏がこれまでTeslaやSpaceXなどで実現してきたことを考えると、SpaceXに約28%も入っているというより、SpaceXに約28%投資できるという見方もできます。

もちろん、イーロン・マスク氏が凄いから今後も必ず成功する、というわけではありませんが、それでも610Aを買う人の中には、むしろSpaceXへの投資を目的としている人も多いのではないでしょうか。

宇宙ビジネスはこれから巨大市場になる?

610Aを考えるうえで重要なのが、そもそも宇宙産業がどこまで成長するのかということです。

宇宙産業の市場規模は、2025年時点で約6,264億ドル。日本円では約100兆円規模です。

さらに2034年には約1兆ドル、約160兆円規模まで拡大するとの予測もあります。

背景には、ロケット打ち上げコストの低下があります。

特にSpaceXのFalcon 9などに代表される再利用型ロケットによって、宇宙へ物を運ぶコストは大きく低下してきました。

さらに衛星通信も急速に拡大しています。

Starlinkのように大量の小型衛星を打ち上げてネットワークを構築する「衛星コンステレーション」が広がれば、

通信だけでなく、地球観測・気象・防災・農業・物流・安全保障など、さまざまな分野で宇宙データが利用される可能性があります。

NASAのアルテミス計画など、国家による宇宙開発も民間企業の成長を後押ししています。

かつて宇宙開発といえば国家主導のイメージでしたが、今後は民間企業が利益を生み出す巨大産業になっていく可能性があります。

夢のある話だと思いますが…ここについては私は慎重に見ています。

宇宙産業が成長する可能性には期待していますが、正直なところ、私自身まだ宇宙ビジネスを十分理解できていません。

10年後、20年後にどの企業が勝っているのか。そもそも現在期待されているほど巨大な利益を生み出す産業になるのか。

現時点では予測不能な部分もかなり大きいなと感じています。

610Aを10項目で評価

ここからは610Aを10項目で評価してみます。

評価項目評価コメント
コストD〈1点〉信託報酬0.704%。テーマETFとはいえ高め
純資産総額D〈1点〉約11.3億円。まだかなり小さい
流動性B〈3点〉売買代金は1億円台前半が目安
分散性D〈1点〉10~11銘柄+宇宙テーマへの集中
分配金・配当D〈1点〉分配実績なし。成長企業中心
増配力評価保留設定から日が浅く判断できない
成長性S(参考)〈5点〉宇宙産業の成長期待は非常に大きい
長期リターン評価保留運用期間が短すぎる
NISA適性A〈4点〉成長投資枠対象。成長狙いの商品設計
FIRE適性D(参考)〈1点〉インカム目的には向かない

正式な総合点に使うのは、評価保留・参考評価を除いた6項目。

1+1+3+1+1+4=11点/30点。50点満点に換算すると、11 ÷ 30 × 50 = 18.3点/50点

暫定総合評価:D判定〈暫定18.3点〉

評価基準についてはこちらの記事にてご覧くださいね。

コストはD|信託報酬0.704%

610Aの信託報酬は税込年率0.704%以内です。

私の評価基準では0.70%以上なのでD評価。

S&P500や全世界株式などの低コストETFと比較すれば、明らかに高い水準です。

ただ、個人的にはここはそれほど大きなマイナスとは感じません。

宇宙企業だけを選別した特殊なテーマETFです。

テーマETFとして考えれば0.704%は妥当な範囲かなという印象です。

もちろん20年、30年と保有すればコスト差は効いてくるため、長期の主力資産として考えるなら注意は必要です。

純資産総額はD|まだ約11億円

純資産総額は2026年8月18日時点で約11.3億円。

評価はDです。

ただし、610Aは7月末に設定されたばかり。

8月14日頃には約7億円だったことを考えると、資金流入の勢いはかなりあります。

今後30億円、100億円と成長していくのか。

ここはしばらく追いかけてみたいポイントです。

流動性はB|売買には困らなそう

直近の売買代金は1億円台前半が目安となっており、評価はB。

設定されたばかりのETFとしては比較的活発に取引されています。

マーケットメイクもあるため、一般的な個人投資家が数万円~数十万円程度売買するうえでは、大きな問題にはなりにくそうです。

分散性はD|かなり尖っている

分散性はD。これは仕方ありません。

そもそも10銘柄程度しかありません。

さらにSpaceXが約28%、上位3銘柄で約58%。しかも全銘柄が宇宙関連です。

世界中の数千社に投資する全世界株式などとは正反対の商品です。

ただし610Aの場合、分散されていないこと自体が商品の特徴とも言えます。

宇宙産業に集中投資したい人のためのETFなので、ここを理解して買う必要があります。

分配金はD|インカム目的の商品ではない

設定されたばかりなので分配実績はありません。

また、構成企業には成長段階の企業も多く、株主への配当より事業への再投資を優先する企業が中心です。

そのため、高配当ETFのように分配金を受け取りたい人が買う商品ではありません。

値上がり益を狙うETFと考えた方がいいでしょう。

成長性は参考S|夢はかなり大きい

成長性については参考評価ながらSとしました。

宇宙産業自体の市場拡大に加えて、

SpaceX、Rocket Lab、AST SpaceMobile、Planet Labsなど、これから大きく成長する可能性を持った企業が並んでいます。

指数のバックテストでも非常に高いリターンを記録した期間があります。

ただし、バックテストは実際にETFを運用した実績ではありませんので過度に期待せず、あくまで参考程度に見るべきでしょう。

NISA適性はA

NISA適性はA評価です。

610AはNISAの成長投資枠対象。

分配金を大量に払い出すタイプではなく、値上がり益を狙う商品なので、NISAとの相性自体は悪くありません。

一方で信託報酬は高く、銘柄数も少ない。

そのため、NISAの主力として610Aだけを買うというより、NISAポートフォリオの一部で宇宙産業の成長を取りにいくという使い方が合いそうです。

FIRE適性はD|FIRE後の主力にはしにくい

FIRE適性は参考D。

これは610Aが悪いというより、そもそも目的が違います。

FIRE後の資産には、

  • 安定した分配金
  • 十分な分散
  • 低コスト
  • 長期運用実績

などを求めたいところ。

610Aはほぼ正反対です。

宇宙企業への集中投資で値上がり益を狙うETFなので、FIRE後の生活費を生み出す主力資産には向いていないでしょう。

総合評価D=悪いETFではない

10項目で機械的に評価するとDになります。

信託報酬は高い。純資産は小さい。銘柄数は少ない。分配金も期待できない。長期実績もありません。

私の評価基準では、どうしても点数が低くなります。

しかし、総合評価Dだから610AはダメなETFという話ではありません。

むしろ610Aの場合、弱点の多くが商品コンセプトと表裏一体です。

10銘柄程度しかないからこそ、宇宙産業の有力企業に集中できます。

SpaceXを約28%組み入れているからこそ、SpaceXの成長を強く取り込めます。

高配当ではないからこそ、成長企業が利益を事業へ再投資できます。

つまり今回のD評価は、万人向けの長期資産形成ETFではないという意味合いが強いです。

私は610Aを買う?

では、私は610Aを買うのか。

現時点では買いません。ただ、かなり面白いETFだとは思っています。

特にSpaceXにETFを通じて投資できるのは魅力的です。

イーロン・マスク氏がこれまで成し遂げてきたことを考えると、SpaceXが約28%を占めていることについても、私はそこまで集中しすぎだとは感じません。

信託報酬0.704%についても、これだけ特殊なテーマに投資するETFなら妥当かなと思います。

それでも買わない理由はシンプルです。

私自身が宇宙ビジネスをまだ十分理解できていないからです。

宇宙産業がこれから巨大市場になる可能性には期待しています。SpaceXがさらに巨大企業になる可能性もあるでしょう。でも、期待していることと、自分のお金を投資できることは別です。

今の私には、宇宙産業はこれから伸びそうというところから先の確信がありません。

だから今は買わず、もう少し様子を見ます。

SpaceXやRocket Labなどの成長はもちろん、610A自体の純資産総額や売買代金がどう成長していくのかも追いかけたいと思います。

まとめ|SpaceXに投資できるのは魅力。ただし今は様子見

610Aは、かなり尖ったETFです。

SpaceXを筆頭に、Rocket Lab、AST SpaceMobile、Planet Labsなど、宇宙産業の成長企業へまとめて投資できます。

特にSpaceXを約28%組み入れているという特徴は、他のETFにはなかなかない魅力でしょう。

一方で、

  • 信託報酬0.704%
  • 純資産総額はまだ約11億円
  • 10~11銘柄への集中投資
  • SpaceXへの依存度が高い
  • 分配金は期待しにくい
  • 運用実績がほとんどない

といった注意点もあります。

10項目で評価した結果は暫定D評価

それでも、宇宙ビジネスの未来に賭けたい人にとっては面白いETFだと思います。

私自身もSpaceXにETFで投資できるという点にはかなり興味があります。

ただ、宇宙ビジネスについてはまだ分からないことも多く、将来を予測するのは難しいため、現時点では買いません。

610Aについては、今後の宇宙産業の成長とともに、しばらくウォッチしていきたいETFです。

※本記事は特定の金融商品の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

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