来たる45歳へのFIREへ向け、ETFを中心に資産形成を行っています。幅広い銘柄に分散でき、個別企業の業績に大きく左右されにくいことを考えると、この方法が自分に合っていると感じているからです。
ただ、ETFだけを買っているわけではありません。タイミングや株価、配当利回りなどを見ながら、個別株を買い増すこともあります。
そんな個別株を選ぶときに、私がチェックしている指標の一つが時価総額です。
配当利回り、売上高、営業利益、配当性向、自己資本比率など、確認したい数字はいろいろあり、私自身も高配当株を選ぶときには複数の指標を確認しているのですが、あらためて時価総額を確認するようにしています。
もちろん、時価総額が大きければ絶対に安全というわけではなく大型株でも容赦なく株価は下がりますし、業績が悪化することもあれば、減配することもあります。
それでも私は、FIREに向けてこれから高配当株を選ぶのであれば、相対的に時価総額の大きな企業を選びたいと考えています。
あくまで一つの目安ですが、時価総額3,000億円以上を買い判断の一つにしています。
今回は、なぜ私が高配当株選びで時価総額を重視しているのか、現在の考えをまとめてみます。

そもそも時価総額とは?
時価総額は、簡単にいえばその企業が株式市場でどれくらいの価値があると評価されているかを表す数字です。
基本的には、株価 × 発行済株式数で計算されます。
例えば株価が1,000円で、発行済株式数が1億株なら、時価総額は1,000億円です。
株価だけを見るとA社よりB社の方が高かったとしても、それだけでB社の方が大きな会社とは判断できません。
企業の株式市場における規模を見るのであれば、時価総額の方が分かりやすい指標になります。
一般的に時価総額の大きな企業は大型株、小さな企業は小型株などと呼ばれます。
ただし、時価総額○○億円以上なら大型株という絶対的な基準があるわけではありません。
そのため、私が使っている3,000億円以上という数字も、大型株を定義する数字ではなく、自分が銘柄を選ぶ際の一つの目安です。
高配当株は利回りだけでは選びたくない
高配当株投資をしていると、まずは配当利回りに目がいきます。
利回り3%の銘柄と5%の銘柄が並んでいれば、5%の方が魅力的に見えるのは当然です。
しかし、FIREを目指して長期間保有することを考えると、私は利回りだけで銘柄を選びたくありません。
FIREが近付いてきたここ最近は、どれだけ高い配当をもらえるかだけではなく、安心して長く保有できそうかを以前より重視するようになりました。
その判断材料の一つが時価総額です。
私は時価総額3,000億円以上を一つの目安にしている
私は新しく高配当株を探すとき、できれば時価総額3,000億円以上の企業を選びたいと考えています。
もちろん3,000億円に科学的な根拠があるわけではなく、実際に時価総額3,000億円未満の銘柄を保有しています。
そのため、3,000億円未満だから投資しないというルールではありません。
あくまで複数の投資候補があるとき、より時価総額の大きな企業を優先したいという考えです。
では、なぜそこまで企業規模を気にするのか。大きな理由の一つが流動性です。
大型株は出来高が多く、売買しやすい
私が大型株を好む理由として特に大きいのが、出来高の多さです。
時価総額の大きな企業は多くの投資家から注目され、日々大量の株式が売買されている銘柄が多くあります。
出来高が多ければ、
- 買いたいときに買いやすい
- 売りたいときに売りやすい
- 売買価格が大きく飛びにくい
といったメリットがあります。
もちろん100株程度を長期保有するだけなら、多少出来高が少なくても困る場面はそれほど多くないですが、売りたいと思ったときに売りやすいこと自体に安心感を感じます。
時価総額の大きさは注目されている証の一つ
もう一つ私が重視しているのが、多くの投資家が参加していることです。
大型株には個人投資家だけでなく、国内外の機関投資家など多くの市場参加者がいます。
決算についての記事やアナリストによる分析なども見つけやすく、企業に関する情報量も豊富です。
もちろん、時価総額が大きい=人気がある=株価が上がるという単純な話ではありません。
それでも多くの投資家が売買し、株式市場で大きな規模を維持しているということは、私にとって一つの安心材料になります。
小型高配当株は値動きの大きさが気になる
一方で、小型株には小型株ならではの魅力があります。
業績が急成長すれば株価が何倍にもなる可能性がありますし、大型株ではなかなか見つからないような高い配当利回りの銘柄が見つかることもあります。ただ、私はあまり積極的には買いません。
理由は、値動きが激しくなりやすいことと、逃げにくさです。
出来高の少ない小型株の場合、決算や悪材料をきっかけに大きく売られることがあります。
しかも売買参加者が少なければ、売りたいのに思った価格で売れないということが起こる可能性が高くなりますす。
高配当株投資では、株価が下がれば配当利回りは高くなります。そのため一見すると非常に魅力的な高配当株でも、
なぜこれほど利回りが高くなっているのか?を考えることが重要です。
高利回りだからという理由だけで飛びつくのではなく、企業規模も含めて判断したいと思っています。
大型株だから買うわけではない
ここまで大型株のメリットを書いてきましたが、私は大型株なら安心だから買うとは考えていません。
時価総額はあくまで銘柄選びの一つの条件です。
例えば私は、高配当株を調べるときに次のようなポイントも確認しています。
時価総額が大きくても、業績が悪化し続けている企業を積極的に買いたいとは思いません。
逆に、時価総額が3,000億円を多少下回っていても、業績や財務、配当などを総合的に見て魅力的だと思えば投資することはあります。
つまり、時価総額だけで足切りするのではなく、企業を見るための一つのフィルターとして使うというイメージです。
なお、銀行などの金融機関は一般的な事業会社とは財務構造が異なります。そのため、自己資本比率や借入金については、すべての業種に同じ基準をそのまま当てはめるのではなく、業種ごとに見る必要があります。
東京海上・MUFG・三菱商事・伊藤忠などを保有
私自身、東京海上ホールディングス、三菱UFJフィナンシャル・グループ、三菱商事、伊藤忠商事などの大型株を保有しています。
どれも日本を代表する企業です。これらの企業だから絶対に安心というわけではありません。
景気や金利、為替、資源価格などによって業績は変化しますし、株価が大きく下落することもあります。
それでも私は、FIRE後も長期間保有して配当を受け取ることを考えると、こうした大型株には一定の安心感があります。
高配当株投資では、数カ月後の株価だけではなく、10年、20年と保有する可能性があり、多少今の利回りが低くても、長期間保有したいと思える企業を優先したいです。
時価総額3,000億円未満なら買わない、ではない
誤解のないように書いておきたいのですが、私は時価総額3,000億円以上を一つの目安にしていますが、3,000億円未満の企業を投資対象から完全に外しているわけではありません。
実際にそれ以下の規模の銘柄も保有しています。時価総額2,900億円だからダメで、3,100億円なら安心という話でもありません。
投資先を探していると魅力的な企業はいくらでも出てきます。
その中から自分が安心して保有できる銘柄を絞り込むために、できれば時価総額3,000億円以上という自分なりの基準を設けているという話です。
FIREが近づくほど高利回りより安心感を重視したい
FIREを目指して資産形成をしていると、どうしても資産を増やすことに目が向きます。
私も高配当株への投資を続けていますが、FIREが近づいていくにつれて、少しずつ考え方も変わってきました。
資産を大きく増やすことだけではなく、これまで積み上げてきた資産を大きく減らさないことも重要になってきます。
そのため、今後の高配当株選びでは、高配当 × 大型株 × 増収増益 × 営業CF × 財務という組み合わせを意識していきたいと思っています。
ただし、投資に絶対はなく、大型企業が業績不振になることもありますし、減配や株価下落も当然あります。
それでも、同じような利回り、業績、財務の2社で迷ったのであれば、私は時価総額の大きな企業を選びたい。
高い利回りを追い求めるより、安心して長期間持ち続けられる企業を選ぶ。
FIRE後も配当金を受け取りながら生活していくことを考えると、今の自分にはこちらの投資スタイルの方が合っていると感じています。
関連記事

