来たる45歳でのFIREへ向けて、私は高配当ETFを中心に資産形成を続けています。
日本株では1489(NEXT FUNDS 日経平均高配当株50指数連動型上場投信)などを保有していますが、国内にはほかにも魅力的な高配当ETFがあります。
今回チェックするのは、1651iFreeETF TOPIX高配当40指数です。
名前のとおり高配当株に投資するETFなのですが、調べてみると単純に配当利回りが高い40社を集めた商品ではありません。
TOPIX100という日本を代表する大型株の中から、高配当株40銘柄を選ぶETFです。
しかも、過去の分配金を見ると増配がかなり強い。ということで、今回は1651を、いつもの10項目評価でチェックしていきます。
結論から書くと、総合評価は35点で「B」。
ただし、個人的な印象は点数以上に良く、今後買いたいと思えるETFでした。

1651「iFreeETF TOPIX高配当40指数」とは?
まずは基本情報を確認します。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 銘柄名 | iFreeETF TOPIX高配当40指数 |
| 証券コード | 1651 |
| 運用会社 | 大和アセットマネジメント |
| 連動指数 | TOPIX高配当40指数(配当込み) |
| 設定日 | 2017年9月25日 |
| 上場日 | 2017年9月26日 |
| 信託期間 | 無期限 |
| 売買単位 | 1口 |
| 信託報酬 | 年率0.209%(税込) |
| 純資産総額 | 約968億円 |
| 分配回数 | 年4回 |
| 分配基準日 | 2月・5月・8月・11月の各10日 |
| NISA | 成長投資枠対象 |
1651の大きな特徴は、投資対象です。
TOPIX100を構成する銘柄の中から、直近1年間の実績配当利回りが相対的に高い40銘柄を選びます。
日本株全体から高配当株を探すのではなく、日本を代表する大型株の中から高配当株を選ぶというETFです。
1銘柄のウェイト上限は5%で、構成銘柄は原則として年1回見直されます。個人的に好きな設計です。
1651の構成銘柄40社をすべて確認
上位銘柄だけでなく、1651が実際にどのような企業へ投資しているのか、2026年6月の定期見直し後の40銘柄をすべて確認してみます。
| コード | 銘柄名 |
|---|---|
| 1925 | 大和ハウス工業 |
| 1928 | 積水ハウス |
| 2502 | アサヒグループホールディングス |
| 2503 | キリンホールディングス |
| 2914 | 日本たばこ産業(JT) |
| 3407 | 旭化成 |
| 4188 | 三菱ケミカルグループ |
| 4502 | 武田薬品工業 |
| 4503 | アステラス製薬 |
| 4519 | 中外製薬 |
| 5020 | ENEOSホールディングス |
| 5108 | ブリヂストン |
| 5401 | 日本製鉄 |
| 6178 | 日本郵政 |
| 6301 | 小松製作所 |
| 6902 | デンソー |
| 7203 | トヨタ自動車 |
| 7267 | 本田技研工業 |
| 7270 | SUBARU |
| 7751 | キヤノン |
| 7974 | 任天堂 |
| 8001 | 伊藤忠商事 |
| 8031 | 三井物産 |
| 8058 | 三菱商事 |
| 8306 | 三菱UFJフィナンシャル・グループ |
| 8309 | 三井住友トラストグループ |
| 8316 | 三井住友フィナンシャルグループ |
| 8591 | オリックス |
| 8604 | 野村ホールディングス |
| 8630 | SOMPOホールディングス |
| 8697 | 日本取引所グループ |
| 8725 | MS&ADインシュアランスグループホールディングス |
| 8750 | 第一生命ホールディングス |
| 8766 | 東京海上ホールディングス |
| 9021 | 西日本旅客鉄道 |
| 9101 | 日本郵船 |
| 9104 | 商船三井 |
| 9432 | NTT |
| 9433 | KDDI |
| 9434 | ソフトバンク |
銀行では三菱UFJ FG、三井住友FG、保険では東京海上、MS&AD、SOMPO、商社では伊藤忠、三井物産、三菱商事。
さらに、トヨタ、ホンダ、NTT、KDDI、JT、ENEOS、日本郵船、商船三井なども入っています。個人的にはかなり好みのラインナップです。
自分で日本の大型高配当株を40社選んでポートフォリオを作ることを考えれば、1651を1本買うだけでこのラインナップに投資できるのは大きな魅力です。
1651を10項目で評価
今回も以下の基準で評価します。
- S=5点
- A=4点
- B=3点
- C=2点
- D=1点
結果はこちらです。
| 評価項目 | 評価 | 点数 |
|---|---|---|
| ① コスト | B | 3 |
| ② 純資産総額 | A | 4 |
| ③ 流動性 | B | 3 |
| ④ 分散性 | C | 2 |
| ⑤ 分配金・配当 | C | 2 |
| ⑥ 増配力 | S | 5 |
| ⑦ 成長性 | B | 3 |
| ⑧ 長期リターン | S | 5 |
| ⑨ NISA適性 | S | 5 |
| ⑩ FIRE適性 | B | 3 |
| 合計 | B | 35 / 50点 |
総合評価はB(35点)となりました。では、それぞれ見ていきます。
① コスト:B【3点】
信託報酬は年率0.209%(税込)です。
私の評価基準では、0.20%以上~0.40%未満=Bとなるため、機械的にB評価です。
ただ、0.209%なら十分に優秀だと思っています。100万円保有しても単純計算で年間約2,090円。
長期保有するうえで大きな負担になるような水準ではありません。評価基準上はBですが、感覚としてはAに近いBです。
② 純資産総額:A【4点】
2026年8月20日時点の純資産総額は約968億円。
私の基準では、300億円以上~1,000億円未満=Aとなります。
1,000億円目前まで成長しており、ETFの規模としては十分でしょう。
繰上償還を過度に心配するような規模でもありません。長期保有するETFとして安心感があります。
③ 流動性:B【3点】
直近90日の平均売買代金は約1.4億円前後。
平均出来高は約4.5万口程度です。
マーケットメイク対象ETFでもあり、通常の個人投資家が数万円、数十万円単位で売買するのであれば、それほど困る水準ではないでしょう。
一方、今回の評価基準では3億円以上で上位評価となるため、1651はB評価です。
超人気ETFほどではありませんが、個人投資家が長期保有する目的なら大きな問題は感じません。
④ 分散性:C【2点】
1651の構成銘柄数は40銘柄。ここは評価基準上、Cとなります。
40銘柄だけを見ると、数百銘柄へ投資するETFに比べて分散性は低くなります。
ただ、個人的にはそれほど気になりません。なぜなら、1651が投資するのはTOPIX100を構成する大型株だからです。
中小型株40銘柄へ集中投資するのとは意味が違います。
また、上位10銘柄の合計比率も約46%で、極端に数社だけへ集中しているわけではありません。
金融や商社の比率が高いという偏りはありますが、40銘柄でも個人的には十分ありだと思っています。
⑤ 分配金・配当:C【2点】
直近12カ月の実績分配金利回りは、約2.3%前後です。
高配当40指数という名前から考えると、意外と低いなと思う人もいるかもしれません。
私の評価基準でも1%以上~2.5%未満となるため、C評価です。ただし、私はここもそれほど問題だとは思っていません。
現在の分配金利回りだけでなく、分配金の成長+株価上昇まで含めて考えたいからです。
そして1651は、この成長の部分が非常に強いETFです。
⑥ 増配力:S【5点】
ここは1651を調べていて、特に魅力を感じた部分です。
過去の年間分配金を見てみます。
| 年 | 年間分配金 |
|---|---|
| 2018年 | 28.5円 |
| 2019年 | 35.7円 |
| 2020年 | 31.5円 |
| 2021年 | 33.3円 |
| 2022年 | 33.8円 |
| 2023年 | 34.9円 |
| 2024年 | 53.5円 |
| 2025年 | 65.0円 |
| 2026年 | 43.0円 ※8月まで |
増配力はかなり強いです。途中で多少の増減はあるものの、長期で見ると明確に増加しています。
2018年の28.5円に対して、2025年は65円。7年間で年間分配金は2倍以上になりました。
2024年、2025年の伸びも非常に大きいです。
高配当ETFを長期保有するなら、現在の利回りだけではなく、こうした増配力も重要だと私は考えています。
現在の分配金利回りが2%台でも、分配金そのものが成長していけば、取得価格に対する利回りは徐々に高くなっていきます。
1651の大きな魅力です。増配力は文句なしのS評価です。
⑦ 成長性:B【3点】
1651は大型高配当株が中心です。そのため、NASDAQ100のように高い成長率を狙うETFではありません。
構成銘柄全体のEPS成長率を考えても、中程度と評価するのが妥当でしょう。
一方、高配当株だからといって成長しない企業ばかりというわけでもありません。
現在の構成銘柄を見ると、日本を代表する企業がかなり入っています。
インカムを受け取りながら、ある程度の利益成長も期待することができます。
⑧ 長期リターン:S【5点】
そして増配力と並んで強烈なのが、近年のトータルリターンです。
分配金再投資ベースでは、
- 3年:年率約30%
- 5年:年率約28%
- 設定来:年率約17%
という非常に強い実績を残しています。特に直近5年間のパフォーマンスは圧巻です。
もちろん、この数字が今後も続くとは考えていません。近年は日本株そのものが大きく上昇し、高配当・バリュー株に追い風が吹いた影響もあります。
それでも、高配当ETFだから値上がり益は期待できないというイメージとはかなり違います。
分配金を出しながら、基準価額もしっかり上昇してきた点は高く評価したいポイントです。
長期リターンはS評価。
⑨ NISA適性:S【5点】
1651はNISAの成長投資枠対象ETFです。
さらに、
- 信託報酬0.209%
- 長期保有向き
- 大型株中心
- 増配実績が優秀
- 年4回分配
- トータルリターンも良好
と、NISAで長期間保有する商品としてかなり相性が良いと思います。
分配金を非課税で受け取りながら、長期的な増配と値上がりを狙える。個人的にもNISAとの相性はかなり良いと思うため、S評価です。
⑩ FIRE適性:B【3点】
FIREとの相性はBとしました。
評価基準では、
- 利回り2.5%以上 → ×
- 100銘柄以上へ分散 → ×
- 大幅減配なし → ○
- 信託報酬0.30%未満 → ○
- 長期リターンプラス → ○
となり、5項目中3項目をクリアします。
FIRE後の生活費を分配金だけで賄うことを考えると、利回り2%台というのは少し物足りません。
ただし、FIREでは今いくら分配金が出るかだけを見るのも危険で、長いFIRE生活を考えれば、増配力と資産そのものの成長も重要です。
その意味では、1651はFIRE用ポートフォリオの一部として十分選択肢になるETFだと思います。
年1回の銘柄入れ替えも面白い
1651が連動するTOPIX高配当40指数は、原則として年1回構成銘柄を見直します。
2026年6月の定期見直しでは、
- アサヒグループHD
- 中外製薬
- デンソー
- 任天堂
- JR西日本
などが追加されました。
一方、
- エーザイ
- 住友電気工業
- 丸紅
- 住友商事
- みずほFG
などが除外されています。
高配当株を永久に保有し続けるのではなく、ルールに従って定期的に入れ替えてくれる。これもETFのメリットです。
個別株ならこの企業は売るべきか?と自分で判断する必要がありますが、1651なら指数側が機械的に対応してくれます。
総合評価は35点で「B」
改めて評価をまとめます。
| 項目 | 評価 |
|---|---|
| コスト | B |
| 純資産総額 | A |
| 流動性 | B |
| 分散性 | C |
| 分配金・配当 | C |
| 増配力 | S |
| 成長性 | B |
| 長期リターン | S |
| NISA適性 | S |
| FIRE適性 | B |
| 総合 | 35点 / B |
総合評価自体はBですが、決して微妙なETFという意味ではありません。
40銘柄しかないことで分散性がC。現在の分配金利回りが2%台なので配当評価もC。
売買代金も突出して大きくないためB。こうした部分で機械的に点数を落としています。
一方で、私が長期投資で重視したい増配力・長期リターン・NISA適性はすべてSです。
個人的な評価は、35点という数字以上に高いです。
私なら1651を買う?
今回調べるまでは、1651に対してそこまで強い印象を持っていませんでしたが、買いたいと思わせるETFでした。。
と、かなり魅力的でした。
特に気に入ったのは、現在の利回りだけを追いかけていないところです。
利回り2%台だけを見ると少し物足りなく感じますが、分配金が長期的に増え、株価もしっかり上昇しているのであれば話は別です。
むしろ長期投資では、こちらの方が重要かもしれません。
ただ、現在の私には1489を優先して買い増すという方針があります。
そのため、1651も欲しいけれど、現時点では1489を優先するという位置付けです。
まとめ|1651は点数以上に魅力を感じたETF
1651「iFreeETF TOPIX高配当40指数」を10項目で評価した結果、35点・総合B評価となりました。
弱点は明確です。40銘柄なので分散性はそれほど高くありません。金融・商社の比率も高め。
現在の分配金利回りも2%台なので、高いインカムを最優先する投資家には物足りないでしょう。
しかし、それ以上に魅力を感じたのが、大型優良株+高配当+増配+値上がりという組み合わせです。
特に過去の分配金推移は非常に魅力的でした。
高配当ETFを見るとき、つい現在の利回りは何%かに目が行きますが、10年、20年と保有するのであれば、その分配金が将来どれだけ成長するのかも重要です。
1651は、そのことを改めて感じさせてくれるETFでした。
現在は保有していませんが、今後買いたいETFの一つです。
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