資産形成

「資産1,000万円から増加スピードが上がる」は本当?13年間の資産推移で検証してみた

資産形成は1,000万円を超えてから一気に楽になる。1,000万円を超えると複利の力を実感できる。

投資や資産形成について調べていると、このような話をよく見かけます。

確かに、100万円を運用するのと1,000万円を運用するのとでは、同じ利回りでも得られる利益は大きく違います。

では、本当に資産1,000万円を超えると、そこから資産増加のスピードは上がるのでしょうか。

私は2013年から投資を始め、2026年現在まで13年以上投資を続けています。

2026年には金融資産が1億5,000万円に到達しました。そこで今回は、私自身の13年間の資産推移を振り返りながら、「資産1,000万円から増加スピードが上がる説は本当なのか」を考えてみたいと思います。

2013年から2026年までの資産推移

まずは私の資産推移です。

金融資産
2013年約200万円
2014年約700万円
2015年約1,100万円
2016年約1,500万円
2017年約2,000万円
2018年約2,900万円
2019年約4,300万円
2020年約4,200万円
2021年約5,900万円
2022年約6,600万円
2023年約7,600万円
2024年約1億円
2025年約1億1,000万円
2026年約1億5,000万円

こうやって並べてみると、後半になるほど増加する金額が大きくなっていることが分かります。

2013年には約200万円だった資産が、2015年には約1,100万円。

そして2024年には1億円を突破し、2026年には1億5,000万円まで増えました。

ただし、最初に書いておきたいことがあります。これは、株で一発当てた結果ではありません。

投資を始めたきっかけは本当に何となくだった

私が投資を始めたきっかけは、本屋でたまたま投資について書かれた本を手に取ったことでした。

そこで何となく投資に興味を持ち、証券口座を開設しました。

今振り返ってみても、将来FIREするために投資を始めよう!などという明確な目標があったわけではありません。

本当にちょっとしたきっかけです。ただ、そのときに始めた投資を、その後13年以上続けることになりました。

給料日になると昼休みに証券口座へ入金

私の資産形成で大きかったものを一つ挙げるなら、間違いなく入金を続けたことです。

給料日になると、昼休みにせっせと証券口座へ入金していました。

生活に必要なお金は残したうえで、余裕資金ができれば証券口座へ。

入金する額は最低でも月10万円以上、ボーナス時など多いときには50万円以上の入金を続けています。

ただの地方サラリーマンですので、給料は知れていますが、それでも給料をもらう→生活資金を確保する→余ったお金を投資するということを繰り返してきました。

そしてこれは、資産1,000万円を超えてからも変わっていません。3,000万円になっても、5,000万円になっても、給料が入れば投資する。

ひじょ~に地味です。でも、振り返ってみると、この地味な繰り返しはかなり大きかったと思っています。

資産1,000万円を超えたら本当に一気に増えた?

では、本題です。

私の場合、2015年ごろに資産1,000万円を突破しました。

そこからの推移を見ると、

資産推移

2015年:約1,100万円
2016年:約1,500万円
2017年:約2,000万円

となっており、順調に増えています。

しかし、「1,000万円を超えた途端、複利の力で資産がものすごい勢いで増え始めた」という感じはありません。

1,000万円から1,500万円。そして2,000万円へ。

この時期も、給料からの入金による影響はかなり大きかったと思います。

そもそも1,000万円を年利5%で運用したとしても、年間の運用益は50万円です。

もちろん50万円は大きなお金ですが、毎月10万円投資すれば年間120万円です。

この資産規模では、まだまだ運用益より自分自身の入金力が資産形成に与える影響が大きいわけです。

それでも資産が大きくなるほど複利の力は強くなる

一方で、資産額が大きくなれば状況は変わってきます。

仮に年間5%のリターンが得られた場合、

資産年5%の増加額
1,000万円50万円
3,000万円150万円
5,000万円250万円
1億円500万円
1億5,000万円750万円

となります。

同じ5%なのに、資産1,000万円と1億円では年間450万円もの差があります。

1億5,000万円なら5%で750万円です。

もちろん、実際の株式市場が毎年きれいに5%ずつ上昇するわけではなく、下落する年もあります。

実際、私の資産も2019年の約4,300万円からコロナショックの2020年には約4,200万円と減少しています。

それでも資産額が大きくなるほど、同じ値動きでも金額にしたときのインパクトが大きくなるのは間違いありません。

私は3,000万円あたりから少し景色が変わった

個人的に一つの達成感があったのは、資産3,000万円前後です。

一般的にはアッパーマス層と呼ばれる資産水準でもあります。それに加えて、この頃には年間でもらえる配当金も増えてきました。

月平均にすると約10万円程度の配当金を受け取れるようになったのです。毎月10万円。

もちろん実際の配当金は毎月均等に入ってくるわけではありませんが、年間配当を12カ月で割るとそれくらいの金額になります。

ここまで来ると、自分が働いて得た給料だけではなく、資産からもそれなりのお金が生まれているという感覚が出てきました。

私の場合、1,000万円よりも3,000万円前後のほうが、資産形成が一段進んだことを実感できたように思います。

5,000万円でも大きな達成感があった

次に大きかったのが5,000万円です。

5,000万円以上になると、一般的には準富裕層と呼ばれることもあります。

ここも一つの目標としていたわけではありませんが、実際に到達するとかなりの達成感がありました。

そして5,000万円を年5%で運用すると、単純計算で年間250万円。月平均なら約20万円です。

ここまで資産が大きくなると、自分の年間入金額と比較しても、運用による値動きを無視できなくなってきます。

入金して資産を増やす世界から、入金しながら資産にも働いてもらう世界へ徐々にそんな変化が起きてきました。

1億円を超えると資産の動きに驚くようになった

そして、最も大きく感覚が変わったのは1億円を超えてからです。

1億円の1%は100万円です。株式を中心に保有していれば、相場によって1%程度動くことは珍しくありません。

つまり、資産が1億円を超えると、1日で100万円単位のお金が普通に動くようになります。

相場環境が良ければ、数週間で自分の給料では到底貯められないような金額が増えていることもあります。

もちろん逆もあります。相場が下落すれば、ものすごい勢いで資産が減ります。

資産額が大きくなれば、複利の恩恵だけでなく下落時の金額も大きくなるということです。

それでも、1,000万円の頃と1億円を超えた現在では、資産そのものが動かす金額はまったく違います。

2023年から2026年だけで約7,000万円増えた

私自身の資産推移を見ると、この違いがかなり分かりやすく出ています。

ポイント

2023年:約7,600万円
2024年:約1億円
2025年:約1億1,000万円
2026年:約1億5,000万円

2023年から2026年にかけて、資産は約7,400万円増えています。

わずか数年間で、2013年から長い時間をかけて築いてきた資産に近い金額がさらに増えたことになります。

当然ながら、これをすべて複利の力と考えるのは間違いです。私自身の入金も続いていますし、相場環境の影響も非常に大きく、為替の影響もあります。

だから、資産が増えたのは自分の投資がうまかったからとはまったく思っていません。〈インデックス投資一本だったら更に資産は伸びていたと思います。〉

私はこれまで、キャピタルゲインで一発大きく当てたこともありません。淡々と入金して、株やETFを買い続けてきただけです。

その積み重ねに相場環境が加わり、資産額が大きくなったことで値上がりによる金額も大きくなった。これが実態に近いと思っています。

「1,000万円から資産形成が加速する」は半分正解だと思う

では結局、資産1,000万円を超えると資産形成が加速するという話は本当なのでしょうか。

13年間の自分の資産推移を振り返ってみると、私は半分正解だと思います。

確かに1,000万円あれば、5%の上昇でも50万円です。

100万円しかなければ同じ5%でも5万円なので、資産が大きいほど複利の効果が大きくなるのは間違いありません。

しかし、1,000万円を突破した翌日から何かが劇的に変わるわけではありません。少なくとも私にはそんな感覚はありませんでした。

むしろ、1,000万円→3,000万円→5,000万円→1億円と資産が増えていくにつれて、段階的に資産が資産を生む力が強くなっていった感覚です。

特に5,000万円、そして1億円を超えてからは、その力をかなり実感するようになりました。

一番大切だったのは1,000万円を作った行動をやめなかったこと

振り返ってみると、資産1,000万円という数字そのものよりも大切だったことがあります。

それは、1,000万円を作るまでにやってきたことを、1,000万円を超えてからも続けたことです。

給料が入る。生活に必要なお金を残す。余裕資金を証券口座に入れる。そして投資する。

給料日の昼休みに証券口座へ入金する。そんな地味なことをずっと繰り返してきました。

3,000万円になっても続けました。5,000万円になっても続けました。1億円を超えても基本的には変わりません。

その横で、少しずつ資産そのものが働いてくれる金額が大きくなっていきました。

最初は自分の入金が資産形成の主役だった。それがいつの間にか、自分の入金+配当+値上がりとなり、さらに資産が大きくなると、相場による値動きの影響が圧倒的に大きくなっていきました。

まとめ|1,000万円は魔法の数字ではなく入口だった

2013年に何となく投資を始めてから13年以上。

約200万円だった金融資産は、2026年に1億5,000万円になりました。

その経験から感じるのは、1,000万円は、超えた瞬間に人生が変わるような魔法の数字ではないということです。

1,000万円台では、まだまだ毎月の入金が重要でした。

しかし、そこで投資をやめずに続けていると、3,000万円、5,000万円と資産が増えるにつれて、徐々に資産そのものが生み出す金額が大きくなっていきます。

そして1億円を超えると、1日に100万円単位で資産が動くことさえあります。

もちろん、相場が良かった影響も大きいです。

これから大きな暴落が来れば、資産が数千万円単位で減ることだってあるでしょう。

だから、私の資産推移だけを見て投資を続ければ誰でも同じように増えると言うつもりもありません。

それでも、13年間を振り返って一つ言えるとすれば、資産1,000万円を超えたから増えたのではなく、1,000万円を作った行動をその後もやめなかったから増えたということです。

1,000万円はゴールではなく、そして、超えた瞬間に急加速する魔法のラインでもありません。

私にとっては、資産が資産を生み始める世界への入口となる数字だったように思います。

凡庸な地方サラリーマンでも、愚直な投資を続ることで、30代のうちに1億5000万円の資産に到達することができました。

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断片的な情報に惑わされやすい時代だからこそ、シンプルな投資スタイルを貫いて参ります。

この原則を信条とし、着実に資産形成を続けていきます。

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