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【iDeCo】毎月2万円をNASDAQ100に積み立てたらいくらになる?20年・30年でシミュレーション

iDeCoを利用して老後資金を準備している方は多いと思います。

毎月コツコツと掛金を積み立て、長い時間をかけて資産を育てていく。iDeCoは、そんな長期投資と相性のよい制度です。

では、もし毎月2万円をNASDAQ-100に連動する投資信託に積み立てたら、将来どれくらいの資産になるのでしょうか。

今回取り上げるのは、楽天証券のiDeCoでも取り扱いが始まった「楽天・プラス・NASDAQ-100インデックス・ファンド」です。

NASDAQ-100といえば、米国のハイテク企業や成長企業を中心に構成される株価指数です。

過去には非常に高い成長率を記録してきましたが、その一方で値動きの大きさにも注意が必要な指数です。

今回は、過去の長期リターンを参考にしながら、毎月2万円を20年間、30年間積み立てた場合の資産額をシミュレーションしてみます。

果たして、30年後にはどれほどの資産になっているのでしょうか。

なお、今回の試算は過去の指数データを参考にした仮定であり、将来の運用成果を保証するものではありません。

楽天・プラス・NASDAQ-100インデックス・ファンドとは?

まずは、今回シミュレーションの対象とする投資信託について確認しておきます。

楽天・プラス・NASDAQ-100インデックス・ファンドは、NASDAQ-100指数への連動を目指すインデックスファンドです。

2024年1月に設定され、2025年5月から楽天証券のiDeCoで取り扱いが始まりました。

主な特徴は次のとおりです。

項目内容
ファンド名楽天・プラス・NASDAQ-100インデックス・ファンド
投資対象NASDAQ-100指数
信託報酬年0.198%程度
為替ヘッジなし
取扱証券会社楽天証券など
投資スタイルインデックス投資

NASDAQ-100は、米国のNASDAQ市場に上場する企業のうち、金融企業を除いた時価総額上位100社で構成される株価指数です。

構成銘柄には、Apple、Microsoft、NVIDIA、Amazon、Alphabetなど、世界的な企業が名を連ねています。

特にテクノロジー関連企業の存在感が大きく、半導体、AI、ソフトウェア、インターネット関連など、今後の成長が期待される分野に投資できるのが特徴です。

また、信託報酬は年0.198%程度と、比較的低コストで運用できる点も魅力です。

為替ヘッジはないので、米国株式の値上がりだけでなく、ドル円相場の変動も円ベースの運用成績に影響します。

円安はプラスに働きますが、円高はマイナス要因になります。

なお、ファンド自体は2024年設定のため、20年・30年といった長期の運用実績はありません。

今回のシミュレーションでは、ファンドそのものの実績ではなく、連動対象であるNASDAQ-100指数の過去データを参考にしています。

NASDAQ-100の過去のリターンはどれくらい?

今回のシミュレーションで参考にしたいのが、NASDAQ-100の過去の長期リターンです。

MyINDEXなどのデータを参考にすると、円ベースのNASDAQ-100指数は、過去の長期期間において次のような年率リターンを記録しています。

期間年率リターン
過去20年間約17.2%
過去30年間約14.4%
※円ベースのプライスリターンを参考にした数値です。配当は含まれていません。対象期間やデータの更新時点によって数値は変わります。

注意したいのが、この数値は円ベースのプライスリターンであるという点です。つまり、配当を含まない株価指数の値動きを表しています。

NASDAQ-100の配当利回りは比較的低く、概ね0.5~0.8%程度とされています。そのため、配当を再投資するトータルリターンで計算すれば、実際の運用成果はプライスリターンより若干高くなる可能性があります。

また、円ベースの長期リターンには、米国企業の成長だけでなく、円安の進行による影響も含まれています。

つまり、過去の高いリターンが、そのまま今後の円ベースの運用成果につながるとは限りません。

年率14%や17%という数字は非常に魅力的ですが、今後30年間も同じ成長率を維持できるかどうかは誰にも分かりません。

そこで今回は、過去の実績を参考にしながら、複数のシナリオを設定してシミュレーションしてみます。

毎月2万円をNASDAQ-100に積み立てた場合

今回のシミュレーション条件は以下のとおりです。

ポイント

  • 毎月の積立額:2万円
  • 積立タイミング:毎月末
  • 積立期間:20年間・30年間
  • 運用益:複利運用
  • 信託報酬:年0.198%程度を差し引いた実質リターンとして想定
  • iDeCoの運用益:非課税として計算
  • 口座管理手数料、受取時の税金などは資産額の計算に含めていない

毎月2万円を積み立てるため、元本は次のようになります。

積立期間積立元本
20年間480万円
30年間720万円

これを前提に、年率12%・17%・20%の3つのシナリオで計算してみます。

20年間積み立てた場合

まずは20年間のシミュレーションです。

シナリオ想定年率20年後の資産額運用益
標準12%1,822万円1,342万円
楽観17%3,357万円2,877万円
上振れ20%4,878万円4,398万円

毎月2万円、20年間の積立元本は480万円です。

それに対して、年率12%で運用できた場合、資産額は約1,822万円になります。

元本480万円に対して、運用益は約1,342万円。

積み立てた金額以上に、運用によって資産が増えていることが分かります。

さらに、年率17%という過去20年水準のリターンが続いた場合、資産額は約3,357万円です。

毎月2万円の積立で、3,000万円を超える計算になります。

30年間積み立てた場合

続いて、積立期間を30年間に延ばしてみます。

シナリオ想定年率30年後の資産額運用益
標準12%6,104万円5,384万円
楽観17%1億6,715万円1億5,995万円
上振れ20%3億880万円3億160万円

こちらは、さらに驚くような結果になりました。

毎月2万円を30年間積み立てた場合、元本は720万円です。年率12%でも、資産額は約6,104万円。

そして、年率17%なら約1億6,715万円、年率20%なら約3億880万円という結果になりました。

もちろん、これほど高い利回りが長期間続くことを前提とするのは現実的ではなく、特に年率20%は、かなり強気なシナリオです。

ただ、長期投資における複利の力と、運用期間の長さが資産形成に与える影響を理解するには、興味深い結果だと思います。

参考:年率8%・10%で運用できた場合

NASDAQ-100の過去の実績だけを見ると、どうしても高い利回りを前提に考えてしまいがちです。

そこで、より控えめな年率8%・10%でも計算してみます。

想定年率20年後30年後
8%約1,145万円約2,980万円
10%約1,519万円約4,520万円

※毎月末2万円積立、月利換算による複利計算。端数は四捨五入。

年率8%でも30年後には約2,980万円、年率10%なら約4,520万円です。

NASDAQ-100の過去の実績と比べれば控えめな数字ですが、長期間積み立てることによって、元本720万円を大きく上回る資産になる可能性があります。

個人的には、将来の資産形成を考える際には、こうした控えめなシナリオも確認しておくことが大切だと思います。

参考:過去30年相当の年率14%で運用できた場合

もう一つ、参考として過去30年間の年率リターンに近い14%で計算してみます。

積立期間元本資産額運用益
20年間480万円2,321万円1,841万円
30年間720万円9,099万円8,379万円

年率14%という数字は、過去のNASDAQ-100の実績を参考にしたものです。

この水準を今後も維持できる保証はありませんが、毎月2万円という積立額でも、30年間という時間をかけることで大きな資産を形成できる可能性があることが分かります。

iDeCoでNASDAQ-100に投資するメリット

今回の投資信託をiDeCoで積み立てるメリットは、運用益の非課税だけではありません。

iDeCoには、掛金を拠出する段階から税制上のメリットがあります。

① 掛金が全額所得控除になる

iDeCoの掛金は、全額が所得控除の対象になります。

例えば、毎月2万円を積み立てた場合、年間の掛金は24万円です。

iDeCoによる節税額は、所得税の限界税率と住民税率をもとに決まります。

仮に所得税率が20%、住民税率が10%の場合、復興特別所得税を含めた軽減効果は約30.42%です。

24万円×約30.42%=約7万3,000円

つまり、年間約7万3,000円の税負担軽減が期待できます。

仮に同じ条件が20年間続けば、単純計算で約146万円、30年間なら約219万円です。

ただし、実際の節税額は所得状況や課税所得によって異なります。

運用によって資産を増やすだけでなく、掛金を拠出する段階でも税制優遇を受けられるのは、iDeCoの大きなメリットです。

② 運用益が非課税になる

通常の課税口座で投資信託を運用した場合、売却益などには原則20.315%の税金がかかります。

一方、iDeCoでは運用期間中の運用益が非課税で再投資されます。

長期投資では、利益に対して税金がかからず、その利益も次の運用に回せることが大きなメリットになります。

今回のように、20年・30年という長い期間で複利運用を目指す場合には、税制優遇の効果も無視できません。

③ 受取時にも税制優遇がある

iDeCoは、原則60歳以降に資産を受け取る制度です。

受取方法には、一時金として受け取る方法や、年金として受け取る方法などがあります。

一時金の場合は退職所得控除、年金の場合は公的年金等控除の対象になります。

ただし、両者では税金の計算方法が異なります。

特に、一時金として受け取る場合は、会社から受け取る退職金との関係や受取時期によって退職所得控除の適用額が変わることがあります。

また、年金として受け取る場合は、公的年金などほかの所得との合算によって税負担が変わります。

そのため、iDeCoは掛金の拠出時や運用中だけでなく、受取時の税金まで考えておくことが大切です。

④ 口座管理手数料がかかる

iDeCoは税制優遇が魅力的な制度ですが、完全に無料で利用できるわけではありません。

掛金を拠出する場合、国民年金基金連合会への手数料などが発生します。

楽天証券のiDeCoでは、掛金拠出時に月額171円程度の手数料がかかります。

単純に30年間で計算すると、

171円×12か月×30年間=61,560円

となります。

30年間で約6万円です。

今回のシミュレーションでは、この口座管理手数料は差し引いていません。

投資信託の信託報酬だけでなく、こうした制度利用にかかる費用も確認しておきましょう。

NASDAQ-100に投資する際の注意点

ここまで見ると、NASDAQ-100は非常に魅力的な投資先に感じるかもしれません。

しかし、高い成長性が期待できる一方で、リスクもあります。

特にiDeCoは長期間資金を引き出せない制度だからこそ、注意点を理解しておく必要があります。

① 株価の変動が大きい

NASDAQ-100は、成長企業やハイテク企業の比率が高いため、株式市場の状況によって大きく値下がりすることがあります。

景気後退や金利上昇、企業業績の悪化などが起きれば、指数全体が大幅に下落する可能性もあります。

過去にも、NASDAQ関連指数が30%を超える下落を経験した局面があります。

毎月積み立てている途中で、資産が一時的に大きく減少することも十分に考えられます。

そのような状況でも積立投資を続けられるか。

これは、NASDAQ-100に投資するうえで重要なポイントです。

② ハイテク企業への集中リスク

NASDAQ-100は、幅広い業種に分散された全世界株式とは性質が異なります。

テクノロジー関連企業の存在感が大きく、特定の大型企業の株価動向にも影響を受けやすい指数です。

AIや半導体などの成長分野が今後も拡大すれば、大きな恩恵を受けられる可能性があります。

一方で、技術革新の停滞や競争激化、規制強化などによって、期待された成長が実現しない可能性もあります。

成長分野に集中投資できることは魅力ですが、同時に集中リスクを抱えることにもなります。

③ 為替変動の影響を受ける

今回のファンドは為替ヘッジなしの商品です。

そのため、米国株式が値上がりしても、円高が進めば円ベースの資産額は伸び悩む可能性があります。

反対に、円安が進めば為替差益がプラスに働きます。

米国株式の成長だけでなく、為替の動きも運用成果に影響することを理解しておきましょう。

④ 運用成果は利回りだけでなく、値動きの順番にも左右される

今回のシミュレーションでは、毎年一定の利回りで運用できると仮定しています。

しかし、実際の市場では毎年同じように利益が出るわけではありません。

例えば、積立開始直後に大きな下落が起きる場合と、積立終盤に大きな下落が起きる場合では、最終的な資産額に与える影響が異なります。

こうしたリターンが発生する順番による影響は、シーケンス・オブ・リターンズ・リスク(順番リスク)と呼ばれます。

特に積立終盤で大きな下落が起きると、それまで積み上げてきた資産が大きく減少する可能性があります。

30年という長い期間であっても、途中で30%以上の下落を経験する可能性はあります。

一定の利回りで計算したシミュレーションは、あくまで資産形成のイメージをつかむためのものです。

実際の運用では、想定した金額を大きく下回る可能性も考えておく必要があります。

⑤ iDeCoは原則60歳まで引き出せない

iDeCoは老後資金を準備するための制度です。

そのため、原則として60歳になるまで資産を引き出すことができません。

今回のようにNASDAQ-100という値動きの大きい商品に投資する場合、途中で資金が必要になっても自由に売却して現金化できない点には注意が必要です。

生活防衛資金や、近い将来に使う予定のあるお金とは分けて運用することが大切です。

まとめ:長期投資と複利の力を活かす選択肢

今回は、楽天・プラス・NASDAQ-100インデックス・ファンドを対象に、毎月2万円を20年間・30年間積み立てた場合のシミュレーションを行いました。

結果を振り返ると、次のようになります。

  • 年率8%で30年間:約2,980万円
  • 年率10%で30年間:約4,520万円
  • 年率12%で30年間:約6,104万円
  • 年率14%で30年間:約9,099万円
  • 年率17%で30年間:約1億6,715万円
  • 年率20%で30年間:約3億880万円

毎月2万円という積立額でも、長期間の複利運用によって大きな資産になる可能性があります。

ただし、これらは一定の利回りで運用できたと仮定した試算です。

実際の市場では、毎年同じように利益が出るわけではありません。

大きく上昇する年もあれば、大幅に下落する年もあります。

特にNASDAQ-100は、全世界株式やS&P500などと比較しても、成長企業への集中度が高い指数です。

そのため、NASDAQ-100だけに資産を集中させるのではなく、全世界株式などと組み合わせることも有力な選択肢になるでしょう。

iDeCoは、長い時間をかけて老後資金を育てるための制度です。

そのメリットを活かしながら、自分がどれくらいのリスクを受け入れられるのかを考え、無理のない範囲で運用していきたいですね。

※本記事のシミュレーションは一定の年率リターンを仮定した参考計算であり、将来の運用成果を保証するものではありません。投資信託は元本保証ではなく、価格変動や為替変動によって元本割れする可能性があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

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