日本を代表する大型通信株、NTT(9432)。 時価総額は約13兆円と、日本を代表する大型高配当株です。
高配当・連続増配・安定感から、多くの個人投資家に長く支持されてきた銘柄で、私も分割前のはるか昔からホールドする銘柄です。
そんなNTTですが、2026年6月22日に年初来安値143.1円を更新しました。 年初来高値161.2円(1月6日)から約11%下落しています。
年初来チャートは以下の通り綺麗な〈?〉右肩下がりです。

現在の指標を見ると、予想PER約11.9倍、PBR約1.20倍、予想配当利回り約3.75%。
アナリスト平均目標株価は172円前後で 現在株価から見ると約20%近い上値余地があります。
出来高は通常の数倍〜10倍近くまで膨らむ日もあり、 個人投資家の注目度はかなり高い状況です。
ただし、その裏で信用買い残の高さも目立つことから、買いたいと思っている投資家は多いものの、同時にまだ下がる可能性もあるという難しい局面にあると言えます。

NTT株が下がる理由。今回の下落はなぜ重いのか
ドコモの業績悪化は想像以上に重い
最大の下落要因はNTTドコモです。
2026年2月5日、NTTドコモは2025年度業績見通しを下方修正。 営業利益は9660億円 → 8830億円へ、 830億円の減額となりました。
主因は携帯市場の競争激化です。 特に「いつでもカエドキプログラム」の端末返却増加、 MNP流出防止の販促費増が利益を大きく圧迫しました。
さらにグループ全体の純利益も、 1兆400億円 → 9650億円へ修正。 750億円の減額です。
通信事業は安定が強みですが、 その柱が崩れ始めると株価には重く響きます。
日銀利上げ観測で高配当株には逆風
NTTは今後もAIデータセンター投資など大規模な設備投資を続けます。 金利が上がると借入コストが増え、利益率が圧迫されます。
また、高配当株は金利上昇局面で相対的魅力が薄れやすく、 売りが出やすい傾向があります。
政府株売却リスクも意識される
NTT法改正議論により、 政府保有株の売却余地が市場で意識されています。
現時点で具体的な売却時期は不透明ですが、 もし大規模売却が進めば需給悪化は避けられません。
短期投資家が嫌う典型的な不透明要素です。
信用倍率の高さは見逃せないリスク
直近の信用倍率(貸借倍率)は、 約26倍〜29倍とかなり高い水準で推移しています。〈一般的には3~4倍で、10倍以上は過熱状態。〉
これは膨大な信用買い残が積み上がっている状態であり、 需給面では明確に上値の重さにつながる材料です。
| 基準日 | 信用倍率 | 買い残 | 売り残 |
|---|---|---|---|
| 6月12日時点 | 26.73倍 | 1億9,167万株 | 717万株 |
| 6月5日時点 | 29.03倍 | 2億2,381万株 | 770万株 |
| 5月29日時点 | 26.35倍 | 1億7,572万株 | 666万株 |
信用倍率とは、 「信用買い残 ÷ 信用売り残」で計算される指標です。
この数値が高いほど、 将来的に売られる可能性がある潜在的な売り圧力が大きいことを意味します。
特にNTTのように個人投資家人気が高い銘柄では、 株価が戻った局面でやれやれ売りが出やすくなります。
つまり、 高配当で買いやすい一方で、需給的にはかなり重い状態とも言えます。
今すぐ大きく反発するよりも、 しばらくは重い値動きが続く可能性も十分考えておきたいところです。
それでもNTTが注目される理由
16期連続増配予定の安心感
2027年3月期予想配当は年間5.4円。 16期連続増配予定です。
配当推移を見るとかなり滑らかです。

こうした連続増配の積み上げは、 長期投資家にとって大きな魅力であることは間違いないです。
2000億円の自社株買い
2026年5月には上限2000億円、 発行済株式の約1.72%相当の自社株買いを発表しています。
AI時代の成長ストーリーは本物か
NTT最大の成長材料はデータセンター事業です。
NTTデータを中心に、 2023〜2027年度で1.5兆円超の投資を計画しています。
2033年度までに国内データセンター容量を3倍超、 約1GW規模まで拡大する構想です。
液冷技術やIOWN/AIOWNによる低消費電力化は、 AIインフラ時代に強みになります。
ただし、ここで重要なのは 収益化がすぐではないことです。
IOWN/AIOWNの本格商用化は2030年前後が中心と見られており、 2027年度までの投資負担が先行します。
先行投資は大きいものの、回収は先という点が、今のNTT最大の難しさとも言えます。
競合比較|KDDI・ソフトバンクと比べると?
簡単に比較するとこうなります。
| 銘柄 | 配当利回り | 主な成長軸 | 主なリスク |
|---|---|---|---|
| NTT(9432) | 3.75% | AI・データセンター | 政府株売却リスク |
| KDDI(9433) | 約3.2% | 通信+金融経済圏 | 成長鈍化リスク |
| ソフトバンク(9434) | 約4%台 | 投資・通信事業 | 海外投資リスク |
ざっくり整理すると、安定感ならKDDI、高利回りならソフトバンク、配当+AI成長期待のバランスならNTTという見方ができます。
それでは個人投資家の反応を見ていきましょう。
掲示板風まとめ
1: 風吹けば名無し
NTTが143.1円まで下がった!利回り3.75%で買い場到来。今日も10株追加でナンピンします。
2: 風吹けば名無し
年初来安値更新おめでとう(?)。配当再投資で即買い増し。140円割れたらさらに追加予定。
3: 風吹けば名無し
143円台で1000株買いました。16期連続増配+自社株買いを考えたら割安すぎる。
4: 風吹けば名無し
含み損だけどガチホ継続中。140円割れでさらに追加します。長期で配当を積み上げるだけ。
5: 風吹けば名無し
今日のS株でNTTを105株買い増し。年初来安値で単元購入できてラッキー。
6: 風吹けば名無し
商社株の配当が着いたので即NTTに再投資。買い増しのループが気持ちいい。
7: 風吹けば名無し
143円で利回り3.75%到達。PER12倍前後でかなり魅力的。ナンピン続けます。
8: 風吹けば名無し
NTT年初来安値更新。135円前後で買って155-160円で売るサイクルを繰り返してる人多いよね。
9: 風吹けば名無し
今日もNTT5株買い増し。配当金生活目指してコツコツ。
10: 風吹けば名無し
148円で買って160円で売るを繰り返せば勝率高いらしい。NTTで実践中。
11: 風吹けば名無し
140円割れ待ってます。そこまで下がったら即追加購入予定。
12: 風吹けば名無し
NTTが安い!高配当株として鉄板。今日も買い増しペンギンです。
13: 風吹けば名無し
年初来安値で利回りアップ。NISAでコツコツ買い増し継続。
14: 風吹けば名無し
143円台で買い増し。時価総額13兆円の安定企業がこの価格はバーゲン。
15: 風吹けば名無し
配当利回り3.75%で我慢できず追加購入。長期保有前提。
16: 風吹けば名無し
今日の購入はNTT10株。こういう下げの日こそ積み立て継続。
17: 風吹けば名無し
135円まで落ちたら本気出す。今は様子見。
18: 風吹けば名無し
桐谷さんルールで135円待機中。焦る必要なし。
19: 風吹けば名無し
配当再投資先は結局NTTになるんだよな。
20: 風吹けば名無し
下がるたびに拾ってたらいつの間にか500株超えてた。
21: 風吹けば名無し
高配当株はこういう地味な時が仕込み場。
22: 風吹けば名無し
利回り4%見えたらかなり熱い。
23: 風吹けば名無し
NTTは売る理由がない。配当だけで十分。
24: 風吹けば名無し
自社株買いしてるのに下がるのは逆にありがたい。
25: 風吹けば名無し
通信株の中ならやっぱりNTTが一番安心感ある。
26: 風吹けば名無し
KDDIと迷うけど、今の利回り差ならNTTかな。
27: 風吹けば名無し
ドコモ弱すぎるのが気になる。しばらく様子見。
28: 風吹けば名無し
信用買い残が重い。もう一段下げそう。
29: 風吹けば名無し
143円なら安いけど、140円切る可能性も全然ある。
30: 風吹けば名無し
利回りだけ見て飛びつくのは危険な気もする。
31: 風吹けば名無し
政府株売却リスクが怖い。需給悪化したら長引く。
32: 風吹けば名無し
AIデータセンター期待で持ってる。ここは夢がある。
33: 風吹けば名無し
IOWNって結局いつ利益になるん?そこ次第。
34: 風吹けば名無し
投資先行で回収が遅いのが気になるな。
35: 風吹けば名無し
今はナンピンよりキャッシュ温存派。
36: 風吹けば名無し
NTT含み損だけどガチホです。配当をもらいながら待つだけ。
37: 風吹けば名無し
配当利回り3.75%で十分。株価より配当を重視してホールド。
38: 風吹けば名無し
16期連続増配+自社株買い。長期保有に最適。
39: 風吹けば名無し
NTTは配当目的で保有。安値でも売らずに積み上げる。
40: 風吹けば名無し
利回り3.75%到達でホールド継続。AI時代に強いはず。
41: 風吹けば名無し
通信インフラは簡単にはなくならない。安心して持てる。
42: 風吹けば名無し
NTTはNISAでずっと積み立てるつもり。
43: 風吹けば名無し
一生保有枠に入れてる。売る気なし。
44: 風吹けば名無し
毎年ちょっとずつ増配してくれるのがありがたい。
45: 風吹けば名無し
株価より配当金が増えることのほうが嬉しい。
46: 風吹けば名無し
下がっても配当があるから気が楽。
47: 風吹けば名無し
老後資金用にNTT集めてる。
48: 風吹けば名無し
配当生活の土台銘柄として優秀。
49: 風吹けば名無し
ドコモ回復したら見直されると思ってる。
50: 風吹けば名無し
今すぐ爆上がりは期待してない。でも10年後に差がつきそう。
全体としては買い増し派が優勢ですが、 様子見・売却検討派も散見されました。 桐谷広人氏ルール(135円待ち)を挙げる声も多かった印象です。
考察まとめ|今、NTT株は買うべきか
結論:長期配当目的(NISA枠5〜10年保有)なら魅力的な水準だと言えますが、今すぐ一括買いはおすすめしにくい。
通信事業の構造的成熟化と、 ドコモの競争力回復には時間がかかる可能性があります。
さらにAIデータセンター投資が想定通りに収益化しなければ、 将来的に配当性向が上昇し、 増配ペースが鈍化するリスクもあります。
一方で、 16期連続増配、 2000億円自社株買い、 1.5兆円DC投資という強みは本物です。
アナリスト平均目標172円という数字も、 一定の下支え材料になりますね。
買う前のチェックリスト
もし購入を検討している場合は、以下の4つをチェックしてい見るのも一案です。
この4つにYESなら、 NTTは十分候補に入ると思います。
NTTは攻めの銘柄では決してなく、 配当という土台をコツコツ積み上げるディフェンシブ銘柄です。
焦らず、余裕資金で、 長期視点で向き合うのであれば、優良銘柄であることは間違いありません。
私は他に買いたい銘柄があるので買い増しこそしませんが、今後も保有分は継続ホールドします。
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