先日、仕事で一つの大きなプロジェクトを終えました。
期間は1か月程度で、普段の仕事と比べても規模が大きく、決して楽な仕事ではありませんでした。
しかし、プロジェクトを終えた今、素直に思うことがあります。
この仕事を引き受けて、本当によかった。
そして、もう一つ。
FI(経済的自立)を達成してからというもの、仕事に対する充実感が以前よりも高まっている気がします。
今回は、そんな自分自身の変化について書いてみたいと思います。

1.昔の自分なら、きっと断っていた
今回のプロジェクトは、上司から依頼されたものでした。それなりに規模が大きく、時間も労力も必要になる仕事です。
もし、FIを達成する前の自分だったらどうしていたでしょうか。おそらく、すぐに断っていたと思います。
大きな仕事を引き受ければ、当然ながら負担が増えます。
責任も重くなりますし、うまくいかなければ精神的なストレスも抱えることになります。
仕事に時間を取られれば、自分の時間や家族と過ごす時間も減ってしまうかもしれません。
一方で、私は出世や昇給を強く望んでいるわけではありません。
仕事で高い評価を得ること自体に、それほど魅力を感じていないのです。
そう考えると、わざわざ負担の大きな仕事を引き受ける理由が見つかりませんでした。
余計な仕事を増やさず、できるだけ自分の時間を確保することが、当時の自分にとっては、それが合理的な選択だったのだと思います。
限られた時間やエネルギーを何に使うかは、人それぞれですが、仕事を引き受けることで得られるものよりも、負担や失う時間の方に目が向いていたのだと思います。
2.FIを達成してから、仕事への向き合い方が変わった
ところが、今回のプロジェクトでは違いました。
上司から仕事を任されたとき、最初に感じたのは大変そうだなではなく、面白そうだなという気持ちでした。
必要な準備もありますし、考えなければならないこともたくさんあります。
それでも、前向きな気持ちで引き受けることができました。
なぜ、以前とは違う反応ができたのでしょうか。
一つは、FIを達成したことによって、仕事に対する心の余裕が生まれたからだと思います。
私は、FIREを目指して資産形成を続けてきました。目指していたのは、単に資産額を増やすことではありません。
お金のために働き続けなければならない状態から抜け出し、自分の人生を自分で選べるようになることです。
そして、FIを達成した今、少なくとも経済的な理由だけで仕事を続けなければならない状況ではなくなりました。
この変化は、自分が思っていた以上に大きかったようです。
仕事で何かを成し遂げなければならないという焦りも、評価を上げなければならないという気持ちもありません。
だからこそ、目の前の仕事そのものに興味を持てるようになったのだと思います。
仕事を引き受けるかどうかを考えるときも、負担や損得だけではなく、自分にとってよい経験になりそうかという視点が生まれました。
仕事を頑張らなければならないから頑張るのではなく、面白そうだから取り組んでみる。
この違いは、想像以上に大きいと感じています。
3.仕事には、お金以外にも得られるものがある
今回のプロジェクトは、決して楽なことばかりではありませんでした。
大きな仕事には、それなりの苦労があります。
思いどおりに進まないこともあれば、悩むこともあります。
それでも、プロジェクトを終えた今、引き受けてよかったと感じています。
なぜなら、この仕事を引き受けなければ出会わなかった人がいて、経験できなかったことがあり、味わうことのなかった感情があるからです。
普段の仕事をしているだけでは、なかなか得られない経験もありました。
新しい人との関わりを通じて、自分の視野が広がることもありました。
そして、いろいろな苦労を乗り越えて仕事を終えたときには、達成感もありました。
こうした経験は、給料の額だけでは測れません。
人との出会い、新しい経験、自分自身の成長、そして何かをやり遂げたときの充実感。
そうしたものも、仕事を通じて得られる価値なのだと思います。
FIを達成したことで、私はお金のために働く必要性を小さくすることができました。
その結果、これまで見落としていた仕事の価値にも、目を向けられるようになったのかもしれません。
仕事は大変なこともあるけれど、悪いことばかりではない。むしろ、自分の人生を豊かにしてくれる側面もある。
今回のプロジェクトを通じて、そんな当たり前のことを改めて実感しました。
4.FIを達成したからといって、すぐにREする必要はない
もし、FIを達成した時点ですぐにRE(早期退職)していたら、今回の経験は得られなかったのだろうなと思います。
仕事を辞めていたら、その分の時間を自分や家族のために使うことができたでしょう。それはそれで、素晴らしい選択だと思います。
しかし、仕事を続けていたからこそ得られた出会いや経験も、確かに存在します。
今回のプロジェクトで感じた充実感も、その一つです。
そう考えると、FIを達成することと、REすることは、分けて考えてもよいのではないかと改めて思います。
FIは、経済的に自立すること。REは、仕事を辞めること。
両者は関連していますが、必ずしも同時に選ぶ必要はありません。
経済的に自立したからといって、すぐに仕事を辞めなければならないわけではないのです。
仕事を続けたいのであれば、続けてもいい。仕事を辞めたいのであれば、辞めてもいい。
あるいは、今は仕事を続けながら、将来的に働く日数を減らすという選択肢もあります。
大切なのは、経済的な事情に縛られて選択するのではなく、自分の意思で決められることではないでしょうか。
私自身、いずれは働き方を変えていきたいと考えています。しかし、それは今の仕事に価値がないからではありません。
仕事から得られるものを認めたうえで、自分の人生において何にどれだけの時間を使いたいのかを考えた結果です。
FIを達成したからこそ、今の仕事を続けることにも、辞めることにも、それぞれの価値を見いだせるようになった気がします。
5.仕事を辞められる自由が、仕事を楽しむ余裕を生んだ
今回の経験を通じて、改めて感じたことがあります。
それは、FIを達成することによって、仕事に対する楽観性が高まったということです。
以前なら、負担の大きな仕事を任されると、まずは大変さや責任の重さを考えていました。
自分の時間が減ってしまう。余計なストレスを抱えることになる。
それなのに、昇進や昇給を望んでいるわけでもない。そう考えれば、断りたいと思うのも自然なことでした。
しかし、今は少し違います。
大変な仕事であっても、やってみたら面白いかもしれないと考えられるようになりました。
自分の時間や家族との時間も大切ですし、無理をしてまで働くつもりもありませんが、それでも、興味を持った仕事には前向きに挑戦してみたいと思えます。
仮に仕事が思いどおりに進まなかったとしても、それですべてが台無しになるわけではありません。
仕事で得られる経験や人との出会いを楽しみながら、必要以上に悲観せずに取り組めるようになった気がします。
そして、その背景には仕事を辞めることもできるという安心感があります。
仕事を続けなければ生活できないという状況と、経済的には自立していて、それでも自分の意思で仕事を続けているという状況。
同じ仕事をしていても、心の持ちようは大きく変わるのだと思います。
仕事を辞められる自由があるからこそ、仕事を楽しむ余裕が生まれたということを、今回のプロジェクトを終えて感じた次第です。
まとめ:FIは、仕事を辞めるためだけのものではない
今回、1か月ほどのプロジェクトを終えました。
大変なこともありましたが、得られた経験や出会い、達成感を振り返ると、引き受けてよかったと心から思います。
FIを達成していなければ、私はこの仕事を断っていたかもしれません。
そう考えると、経済的自立が、自分の行動や経験の幅を広げてくれたようにも感じます。
FIREを目指していた頃は、経済的自立を達成したら、仕事から解放されることを思い描いていました。
もちろん、それもFIREの大きな魅力です。しかし、実際にFIを達成してみると、仕事を辞めることだけが自由ではないと気づきました。
仕事を続けることも、仕事を辞めることも、自分で選べる。
仕事を頑張ってもいいし、無理をせず自分のペースで働いてもいい。
そして、今の仕事から得られる経験や出会いを楽しんでもいい。
経済的な事情に縛られず、自分の意思で仕事と向き合えること自体が、大きな価値なのだと思います。
FIを達成したからといって、すぐにREする必要はありません。
仕事には、給料以外にも得られるものがあります。
その価値を認めたうえで、これからも面白そうな仕事には前向きに取り組んでいきたいと思います。
無理しない範囲で、自分の時間も、家族との時間も大切にします。
そのうえで、今しかできない経験や、今の仕事だからこそ出会える人たちとの関わりも大切にしたい。
FIを達成したことで、仕事を続けることが義務ではなく、自分で選べる選択肢の一つになりました。
そして、その変化が、仕事の充実感を高めてくれているのだと思います。
関連記事
いまだに仕事上の評価は全く興味がありません。

