人生論

FIRE後、資産どう取り崩す?|FIRE民のリアルな方法を見て、自分ならどうするか考えてみた

FIRE後の未来を想像してベッドに入っている時にたまに考えることがあります。

FIREした後、この資産をどうやって使っていくんだろう?

資産形成中は増やすことが目的になりがちですが、FIREした瞬間から、その資産は今度は生活を支えるものになります。

では、実際にFIREした人たちは、どのように資産を取り崩しているのでしょうか。

そんなことを考えていたところ、2026年9月6日、毎週日曜日に開催されている「広がれ!FIREのつながり」第55回で、まさに、

FIRE後、資産どう取り崩す?取り崩してる?その方法を選んだ理由は?というテーマが取り上げられていました。

今回は、そこに寄せられていたさまざまな意見を、取り崩し方法ごとに整理してみたいと思います。

そして最後に、私自身ならFIRE後にどうやって資産を使っていくのかについても書いてみます。

FIRE後の資産の使い方は、大きく分けると5タイプ

今回、実際の投稿を見ていると、FIRE後の資産の使い方にはいくつかのパターンがあることが分かりました。

大きく分けると、

ポイント

①配当・分配金を使い、不足分だけ売却する

②4%ルールなどで機械的に取り崩す

③現金や債券をクッションにする

④労働+資産収入で生活する

⑤そもそも元本をできるだけ取り崩さない

といった方法です。

面白いのは、どの方法にも、それぞれ合理的な理由があることです。

① 配当・分配金を軸にして、不足分だけ売却

今回、特に多かったのがこのタイプでした。

高配当株の配当金を生活費に充て、不足する分だけ投資信託などを売却するという方法です。

中には、特定口座の高配当株や投資信託から先に売却し、NISAはなるべく温存するという考え方もありました。

また、配当金を基本としながら、投資信託を年間4%程度の範囲で売却するという考え方もありました。

この方法の魅力は、やはり売らなくてもお金が入ってくることでしょう。

投資信託を売却して生活費を作る場合、毎年今年はいくら売ろうと考える必要があります。

一方、配当金なら、保有しているだけでも定期的に現金が入ってきます。

もちろん、配当金も企業の業績などによって増減します。

それでも、資産を売って生活するより資産から生まれたお金で生活するほうが心理的に安心という人は少なくないのではないでしょうか。

② 4%ルールなどで機械的に取り崩す

一方で、配当金にこだわらず、一定のルールに従って資産を取り崩す方法もあります。

株や債券からの利息などで不足する分を投資信託から取り崩し、全体として4%になるようにするという考え方。

また、一定額を残して使い切ることを前提に、定率で取り崩していくという方法もありました。

ほかにも、資産を今の生活用と老後用に分け、FIRE直後は老後用の資産を温存し、年金受給開始後に老後用資産を取り崩すという考え方もあります。

この方法の魅力は、ルールを決めてしまえることです。

相場が上がったから売ろう、今年は下がったから売るのをやめようと、その時々の感情で判断するのではなく、あらかじめ決めたルールに従って資産を使っていきます。

FIRE後に必要なのは、どうすれば資産を最大化できるかだけではありません。

どうすれば資産を安心して使えるのか。

そう考えると、機械的な取り崩しにも大きなメリットがあります。〈私には無理です。〉

もちろん、4%ルールについては本当にそれで大丈夫なのかという疑問もあります。

今回の投稿でも、4%取り崩しに否定的な意見が見られました。

4%という数字を絶対的な正解として考えるのではなく、あくまで一つの考え方として捉える必要がありそうです。

③ 現金や債券をクッションにする

取り崩しで怖いのが、FIRE直後に大きな暴落が起きること、いわゆるシーケンス・オブ・リターン・リスクです。

FIREした直後に株価が大きく下落し、その状態で生活費のために資産を売却し続けると、資産を回復させるのが難しくなる可能性があります。

そこで、現金や債券をクッションとして用意しておく方法があります。

債券からの利金を生活費に使い、不足分を投資信託の売却で補うという考え方。

また、現金数年分+個別株の配当+インデックスという3本立てで考えている人もいました。

現金がある間に、相場が良いタイミングを狙ってインデックスを徐々に取り崩していくという方法です。

これはかなり理にかなった方法だと思います。

資産をすべて株式などのリスク資産にしてしまうのではなく、暴落したときに売らなくても済むお金を別に用意しておく

FIRE後の安心感を考えるうえでは、非常に重要な考え方だと思います。

④ 労働を残し、資産の取り崩しを遅らせる

FIREしたからといって、完全に働かなくなる必要もありません。いわゆるサイドFIREやバリスタFIREです。

週2〜3回程度の仕事を続けながら、なるべく資産を取り崩さないという考え方もありました。

また、サイドFIRE後も労働+配当を生活の土台にし、必要なときだけ資産を取り崩すという考え方もあります。

そこには、FIREとは働かなくなることではなく、働く・働かないを選べる自由という考えがあります。

これはFIREの本質を考えるうえで面白い視点だと思います。

また、株のスイングトレードなどで生活費を賄えているため、FIRE後もまだ資産を取り崩していないという人もいました。

FIRE後も何らかの収入があれば、当然ながら資産を取り崩すスピードを遅らせることができます。

⑤ そもそも元本を取り崩さない

さらに興味深かったのが、そもそも資産を取り崩さないという考え方です。

資産を永久保有し、そこから生まれる配当金や分配金を使って生活する。

資産そのものを使うために売却するものと考えるのではなく、資産が生み出すキャッシュフローを使うという発想です。

また、毎月分配型の商品などを基本とし、不足したときだけインデックスを取り崩すという考え方もありました。

これは、私自身の考え方にもかなり近いです。

私ならFIRE後、どうやって資産を取り崩す?

では、私自身はどうするのか…現時点での答えはかなり明確です。

基本的には、配当金・分配金を生活費に充てたい。〈願望〉

そして、できることなら資産そのものはほとんど売りたくありません。〈願望2〉

投資信託や株式を売却して生活費を作ることに、やや抵抗があります。

もちろん、合理的に考えれば売却して使えばいいという話です。

資産は増やすためだけにあるわけではありません。それでも、自分の性格を考えると、

毎年、資産を○%売却して生活するよりも、配当金を使って生活するほうが安心できます。

だから、FIRE後の理想は配当金だけで生活費をすべて賄うことです。

目標は税引後480万円の配当金

私がFIRE時点で最低限ほしいと考えているのは、税引後年間480万円の配当金。月にすると40万円です。

これだけあれば、年間の生活費をある程度カバーすることができます。そして、できれば生活費を配当金だけで賄える状態を作っておきたい。

そうすれば、株価が暴落しても、基本的には株を売る必要がありません。

配当金が永遠に一定という保証はありませんし減配もあります。景気によって配当金が変動することもあります。

だからこそ、現金もある程度は常にストックしておくつもりです。

FIRE時には生活費2年分の現金を用意したい

私の場合、現時点ではFIRE時には生活費2年分程度の現金を持っておきたいと考えています。

配当金を基本にしながら、現金をクッションとして持っておくことで、多少配当金が減ったとしても、すぐに株や投資信託を売却する必要はありません。

もし大きな暴落が起きた場合も、現金を使って相場の回復を待つことができます。

そして、それでも大きな支出が必要になった場合には、資産を売却することも選択肢に入れます。

絶対に売らないのではなく、基本的には売らないくらいの柔軟性は持っておきたいと思っています。

私のイメージはコップの水から溢れた分を使う

私のFIRE後の資産運用をイメージすると、よく言われることですがコップに水を注ぐような感じです。

資産というコップがあり、そこに配当金という水が少しずつ入ってくる。

そして、コップから溢れた分を生活費として使うというイメージです。

元本というコップそのものには、できるだけ手をつけない。

だから、高配当株や増配株などを保有して、そこから生まれるキャッシュフローを生活に使っていく。

これが自分には一番合っていると思っています。

ただし、FIREしたら「使う」ことも大切にしたい

ここは、FIREを目指す今の自分にとって、かなり意識しておきたいところです。

資産形成を続けていると、どうしてももっと増やしたいという気持ちが出てきます。

FIREできる資産額に到達しても、あと5000万円増やしたい、配当金をあと100万円増やしたいと、どこまでも目標を上げてしまうかもしれません。

おそらくFIRE後も、資産を増やしたい気持ちは残ると思います。でも、それだけになってはいけないと思っています。

FIREする目的は、資産額の最大化ではありません。自分や家族の人生を、より自由にすることです。

だから、余った配当金は基本的には再投資しながらも、家族旅行などには積極的に使っていきたい

資産を増やすこととお金を使うこと。この2つを両立させたいと思っています。

特に子どもと過ごせる時間には限りがあります。

資産は後から増やせても、子どもが小さい頃に家族で旅行した時間を後から買い戻すことはできません。

そう考えると、FIRE後はできるだけ資産を減らさないことだけにこだわるのではなく、使うべきところではしっかり使うことも大切だと思っています。

FIRE後の資産の使い方に正解はない

今回、FIRE後の資産の取り崩しについて、さまざまな意見を見ていて面白かったのは、みなさんの資産の使い方が違うことでした。

配当金を使う人。

4%ルールで機械的に取り崩す人。

現金を数年分用意する人。

債券の利金を使う人。

労働を残す人。

そして、元本をほとんど取り崩さず永久保有する人。

どれが正解ということではありません。

大切なのは、自分が安心して資産を使える仕組みを作っておくことなのだと思います。

FIREを目指しているとFIRE時点でいくら持っているかに目が行きがちですが、本当に考えておきたいのは、その資産をFIRE後にどう使うのかなのかもしれません。

私は今のところ、配当金を生活費に充て、元本はできるだけ残す。

そして、余った配当金は再投資しながら、家族との旅行などにも意識的に使っていくというFIREを目指しています。

みなさんはFIREしたら、資産を取り崩しますか?

それとも、できるだけ元本を残して、配当金や分配金で生活しますか?

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