FI(経済的自立)を達成するまでは、とにかくお金を増やすことに意識が向いていました。
この繰り返しです。
実際、それで資産は増えていきましたし、目標の2億円(税引き後年間配当金600万円)にも近づいていきました。
30代後半で資産1.4億円に到達し、税引き後配当金が生活費を上回ったことで、自由だと感じた瞬間がありました。
しかし、FIを達成してから、意外な壁にぶつかります。それはお金の使い方は難しいということです。

使うのが怖いという感覚
長い間、無駄遣いをしないことを意識してきたため、いざ使っていい状態になると、逆にブレーキがかかります。
これって本当に必要か?もっと効率のいい使い方あるのでは?
などと考えてしまい、結局あまり使えないという状態になりました。
例えば、家族旅行の航空券が10万円を超えるとわかった瞬間、安い便があるのでは?そもそも今子どもが小さいのに遠出する必要があるのか?などと迷い、結局数日悩んだ末に見送ったことがあります。
頭ではもう必死に増やすことに執着しなくても良いと理解していても、体が自動的にブレーキをかける。
これは長年の節約思考の副作用だと感じています。
使っても満たされないことがある
思い切ってお金を使っても、思ったほど満足感がないと感じることもありました。
これは、何に使うかではなくなぜ使うかが曖昧だったからだと思っています。
満足度の高かった使い方
試行錯誤する中で、満足度が高いと感じた使い方には共通点がありました。
経験に使う
やはり旅行やアウトドアなど記憶に残る体験です。
モノは時間とともに価値が薄れますが、体験は思い出として残り、時間が経つほど価値が増していきます。
実際、最も印象に残っているのは高価な買い物ではなく、家族と一緒に自然の中で過ごした何気ない時間そのものです。
時間を買う
外食や家事代行、タクシーなど、自分の時間を増やす使い方です。
これを人生の可処分時間を増やす投資と捉えるようになってから、罪悪感はかなり減りました。
少額でも時間の余裕が増えることで、日々の満足度は確実に上がります。
人との関係に使う
家族や友人との食事やプレゼントなど、人間関係に対する支出です。
これは金額以上の価値を生むことが多く、長期的な満足感につながります。
満足度の低かった使い方
逆に、満足度が低かった使い方もはっきりしています。
一時的には満たされても、後に残るものが少ない。
特に見栄のための消費は、後から振り返ったときに満足感より後悔が残ることが多いと感じました。
不安の正体と向き合う
お金を使えない背景には、単なる習慣だけでなく、将来への不安やインフレ、資産減少リスクといった現実的な懸念もあります。
いわゆる4%ルールも絶対安全ではなく、相場や寿命によって結果は変わります。
だからこそ、無計画に使うのではなく、納得して使うことが重要だと感じています。
今すぐできる使う力の鍛え方
ここまでの経験から、実際に効果があった方法を3つ紹介します。
① 価値観リストを作る
お金を使って嬉しいことを10個書き出し、優先順位をつける。
10個書かなくても良いし、スマホのメモアプリで十分です。
支出をこのリストと照らし合わせるだけで、満足度は大きく変わります。
② 使っていいお金を決める
毎月一定額を自由に使っていいお金として確保する。
小さくてもいいので、使うことに慣れることが大切です。
③ なぜ使うかを意識する
何かにお金を使う前に、これは自分の価値観に合っているかと一度考えるだけで、後の納得感・満足度は変わります。
まとめ
お金は、増やすことよりも使うことの方が難しいと感じています。
使う⇒価値観が問われる
- 増やす → 仕組み化できる
- 使う → 価値観が問われる
だからこそ、自分にとって意味のある使い方を見つけることが重要です。
お金はあくまで手段であり、使い方によって人生の質が変わります。
お金は増やすことよりも、自分らしい使い方を見つけることの方が難しい。
でもそれこそが、FIの本当のゴールなのだと思います。
お金は、ためるより使うタイミングが大事です。


