会社員として働いていると、収入の柱は基本的に給与です。
毎月会社から給与をもらい、そこから生活費を支払い、余ったお金を貯金や投資に回す。これが、多くの会社員にとって当たり前であり唯一の資産形成の形ではないでしょうか。
しかし、私は長く配当金投資を続けてきた中で、少しずつ考え方が変わっていきました。
給与とは別に、自分で第2の給与を作ってしまえばいいのではないか。そう考えるようになったことも、配当金投資を続けてきた理由の一つです。
配当金は給与のように毎月決まった金額が振り込まれるわけではありません。株価は変動しますし、企業によっては減配することもあります。
それでも、働いていない時間にも、自分が保有する資産からお金が生み出され、定期的に入ってきます。
この自分が働く以外のところから収入が生まれるという仕組みは、会社員にとってかなり大きな意味があります。
給与をもらいながら、その給与とは別にもう一つの収入源を育てていくこと。これが、私にとっての配当金という第2の給与です。

最初は税引き後3,200円だった
今でも覚えているのですが、私が初めてまとまった配当金を受け取ったとったのは、日本リテールファンド投資法人(現在の日本都市ファンド投資法人)から、税引き後で3,200円ほどだったと思います。
年間配当金が400万円を超える今からすると、3,200円は決して大きな金額とは言えませんが、何もしていないのに3,200円が振り込まれた…!
という感覚は、とても新鮮でした。
働いて3,200円をもらうのではなく、自分が保有している資産が、3,200円を生み出してくれたのです。
ここから少しずつ配当金を増やしていくことが、私の投資の楽しみの一つになっていきました。
そして、配当金を受け取ったら、そのお金をさらに投資へ回す。
3,200円だった配当金が、5,000円、1万円、5万円……と少しずつ大きくなっていきます。
この積み重ねが、後になって大きな違いを生みました。
理由① 本業の給与があるからこそ、配当株投資で負けにくい
会社員が配当株投資をする大きなメリットの一つが、本業の給与という安定収入があることです。
投資をしていると、株価が大きく下落することがあります。100万円投資して、評価額が80万円になるなんてことは普通にあります。
でも、毎月給与が入ってくる会社員なら、株価が下がったからといって、すぐに投資資産を売って生活費を作る必要はありません。
生活は給与で維持できます。
株価が下がったときにも、安くなったから買おうかな~と考える余裕が生まれます。
業績が悪化して減配する企業もありますし、高配当だからという理由だけで投資するのは危険なのは前提としてあるにせよ、本業の給与が生活を支えてくれる状態で投資を続けられることは、大きな強みだと思います。
そしてもう一つは、毎月の給与から余剰資金を投資に回せることです。
給与をもらう。生活費を払う。残ったお金を投資する。
配当金を受け取る。その配当金も再投資する。
このサイクルを繰り返していくことで、少しずつ給与以外の収入源が育っていきます。
理由② 労働時間を増やさずに「第2の給与」を作れる
会社員が収入を増やそうと思ったら、一般的には次のような方法があります。
- 昇給する
- 転職する
- 残業する
- 副業する
- 資格を取る
どれも間違いではありませんが、多くの場合は自分の時間や労力を使う必要があります。
一方、配当金は違います。
一度購入した株式を保有していることで、企業が生み出した利益の一部を配当金として受け取ることができます。
自分が働く時間を増やさなくても収入が発生する仕組みを作れるという点は、会社員にとって大きな魅力です。
特に、副業に時間を使いたくない人には相性がいいと思います。
仕事が終わった後にさらに働くのではなく、本業で得た給与の一部を資産に変えていくことで、自分が寝ている間も、休日に家族と過ごしている間も、資産は働いてくれます。
理由③ 月1万円の配当金は、思っている以上に大きい
月1万円の配当金なんて、たいしたことないと思う人もいるかもしれませんが、私はかなり大きいと思っています。
大企業勤めの場合は簡単かもしれませんが、一般的な地方会社勤めの場合、本業の昇給だけで月1万円を実現しようとすると、なかなか簡単ではありません。
会社から評価され、昇給を勝ち取る1万円と比較して、配当金の場合は、自分で目標を決めて資産を積み上げていくことができます。
配当金を生み出すためには元本が必要になるため、月1万円の配当金を簡単に作れるという話ではありませんが、一度作った配当金の仕組みは、その後も自分の資産として残ります。
だからこそ、私は月1,000円、月5,000円、月1万円という小さな目標でも、積み上げる価値があると思っています。
理由④ 配当金の再投資と増配で、さらに大きくなる
配当金投資の面白さは、受け取って終わりではないところです。
私は長い間、受け取った配当金を再投資してきました。
例えば1万円の配当金を受け取ったとします。その1万円を使わずに、さらに配当を生み出す株を購入します。
すると、その株から新たな配当金が生まれます。そして、その配当金をまた再投資する。
この繰り返しです。
いわゆる複利の力です。さらに、企業によっては毎年配当金を増やしてくれることがあります。
増配です。自分で追加投資をしていなくても、企業が利益を伸ばし、配当金を増やしてくれれば、受け取れる配当金も増えていきます。
つまり、自分の入金+配当金の再投資+企業の増配という3つの力で、配当金を少しずつ育てていくことができます。
最初は年間数千円だった配当金が、年間数万円になり、数十万円になり、さらに大きくなっていく。この成長を見るのは、配当株投資の大きな楽しみです。
理由⑤ 「第2の給与」があると、精神的な余裕が生まれる
配当金には、金額以上の価値があると思っています。それは精神的な余裕です。
会社員にとって、給与は生活に直結しています。
だからこそ、仕事を辞めたら収入がなくなる・会社で嫌なことがあっても、生活のために働かなければならないという感覚になりやすいです。
でも、給与とは別に配当金が入ってくるようになると、少しずつ感覚が変わってきます。
年間10万円。年間50万円。年間100万円。さらに大きくなれば、もし本当に仕事が嫌になったら、最悪辞めてもいいという選択肢が少しずつ見えてきます。
配当金だけで生活できるほどの資産を作るのは簡単ではありませんが、私自身、そこを目指して長い時間をかけて資産を積み上げてきました。
でも、そこまで大きくならなくても意味があります。給与以外からお金が入ってくるという事実そのものが、心の余裕につながるからです。
理由⑥ FIRE後の生活を考えると取り崩さなくていい安心感がある
私はインデックス投資も否定していません。
オルカンやS&P500などのインデックス投資には、資産形成における大きなメリットがあります。
ただ、私自身はFIRE後の生活を考えたとき、配当金という形で現金が入ってくることに魅力を感じています。
インデックス投資の場合、資産を使うときには、保有している資産を売却して現金化する必要があります。
資産が増えているときなら、それほど気にならないかもしれません。
しかし、株価が大きく下落しているときに、今年の生活費のために、この資産を売らなければならないとなると、私は精神的に負担を感じると思います。
その点、配当金なら、株価を売らずに、企業から振り込まれたお金を使うという考え方ができます。
配当金が月20万円を超えたとき、「第2の給与」になった
私自身が配当金を「第2の給与」と強く意識するようになったのは、月20万円を超えた頃です。
なぜ20万円なのかというと、自分の初任給と同じくらいだったからです。
最初は税引き後3,200円程度だった配当金。それが長い時間をかけて積み上がり、月20万円を超えるようになったときは感慨深いものがありました。
そして、配当金は再投資から使う段階へ
配当金が少ない頃は、基本的に再投資していました。
3,000円、5,000円、1万円。受け取った配当金をまた株式に投資する。そうやって、さらに配当金を生み出す資産を増やしていきました。
一方で、配当金が大きくなってくると、すべてを再投資する必要もなくなってきます。
家族旅行などでお金を使うときにも、配当金があるから、少し余裕を持って楽しめると感じることも増えてきました。
これは私にとって大きな変化でした。
投資の目的は、資産額をひたすら増やすことではありません。最終的にお金は使うためのものです。
だからこそ、資産形成の途中では配当金を再投資し、資産が十分に育ってきたら、その一部を生活や家族との時間に使っていくという考え方にシフトしていきたいと思っています。
まとめ まずは自分で決めた目標を目指そう
会社員にとって、給与は非常に大切な収入源です。だからこそ、給与を否定する必要はありません。
むしろ、安定した給与があるからこそ、その一部を投資に回し、給与とは別の収入源を育てることができます。
最初は税引き後3,200円でした。そこから少しずつ投資を続け、配当金を再投資し、資産を増やしてきました。
そして、月20万円を超えたときには、自分の初任給と同じくらいになりました。
まずは、月1,000円。次に、月5,000円。そして、月1万円。
自分で決めた目標を一つずつクリアしていけばいいと思います。
配当金は小さけれど、給与とは別に、自分の資産が生み出してくれたものです。
そして、その小さな収入源が積み重なっていけば、いつか第2の給与と呼べるほどの金額になっていくのは身をもって証明します。
会社員として働きながら、給与とは別にもう一つの収入源を育てておく。
それは、将来の選択肢を増やすための、かなり強力な方法だと私は思っています。
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