FIREを目指していると、どうしても資産額や年間配当金に意識が向かってしまいます。
無論、FIREを実現するために欠かない要素であるため、当然といえば当然です。
しかしFIRE経験者の発信を読んでいると、気になる話を目にすることがあります。
それは、自由な時間を持て余してしまったという悩みです。
仕事を辞めることはできた。でも、毎日何をすればいいのか分からない。
自由になったはずなのに、なんとなく退屈。そんな状態になる人も少なくないようです。
私は、その原因の一つが、FIRE後に楽しめることを事前に作っていない、想定していないことにあるのではないかと考えています。
投資では、一つの資産だけに頼るのではなく、分散して保有することでリスクを抑えます。
趣味も同じです。
一つだけではなく、さまざまな種類の楽しみを持っておくことで、その日の気分や状況に合わせて充実した時間を過ごせるようになるのではないかと思います。

資産を準備するだけでは、FIREは完成しない
FIREは、会社を辞めることがゴールではなく、本当のスタートは、その翌日から始まる日常です。
朝起きても仕事はない。平日に旅行へ行ける。
混雑を避けて買い物もできる。自由な時間は確かに増えます。
しかし、その時間をどう使うかは、自分自身で決めなければなりません。
仕事をしている今は、毎日の予定の多くを仕事が作ってくれています。
FIRE後は、その役割を趣味や学び、人とのつながりが担うことになります。
そのため、何をして暮らすかまで考えてこそFIREの準備はより整うのだと思います…〈とはいってもノープラン×FIREの気ままさにも魅力は感じます。〉
投資やブログは好き。でも、それだけでは少し偏っている
私は投資が好きです。ブログを書くことも好きです。
FIRE後も、この二つは続けると思います。
ただ、どちらも数字や成果と向き合う時間が多い趣味でもあります。
株価を確認する。配当金を計算する。
こうした作業は楽しい一方で、気づけば毎日数字ばかり見てしまう生活になる可能性もあります。
だからこそ、それとは違う種類の楽しみも持っておきたいです。
数字とは関係なく、純粋に楽しいと思える時間があることで、FIRE後の生活はもっとバランスの取れたものになると思うからです。
私が考える趣味のポートフォリオ
投資では、国内株・海外株・債券・REITなどを組み合わせる人が多いと思います。
趣味も同じように、役割の違うものを組み合わせると、毎日の過ごし方に幅が生まれます。
そこで、日常系・交流型・スキル型・非日常型のカテゴリから趣味を捉えてみました。以下は一例です。

日常系は続けやすさを考慮し多めに、非日常型は人生の思い出として価値が高いけど費用がかかるので少なめに調整。
例えばお金を使いたくない月は、日常系を70%に増やしたり、誰かと過ごしたい時は交流型を40%に、達成感が欲しい時はスキル型を多めにといったように、状況に応じて柔軟にシフトしていくことができます。
最後にもう一歩踏み入れて、一人/複数という視点、屋内/屋外という視点も加えてみると、更に趣味の幅が広がっていきます。
| カテゴリ | 具体例 | 一人/複数 | 屋内/屋外 | 費用 | 続けやすさ | FIRE後おすすめ度 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 日常・低コスト | 読書、ブログ、ウォーキング | 一人 | 両方 | ★ | ◎ | ★★★★★ | 毎日の習慣になりやすい |
| 交流型 | ボードゲーム、麻雀、スポーツ観戦 | 複数 | 主に屋内 | ★〜★★ | ○ | ★★★★☆ | 人とのつながりが生まれる |
| スキル型 | 写真、料理、ガーデニング | 一人 | 両方 | ★★ | ○ | ★★★★☆ | 上達する楽しさがある |
| 非日常型 | 旅行、世界遺産巡り、W杯現地観戦 | 一人・複数 | 屋外 | ★★★ | △ | ★★★★★ | 人生の思い出になる |
すべてを揃える必要はなく、今日は家でゆっくり過ごしたいなぁとか、今日は誰かと出かけたい…いやいや今月はあまりお金を使いたくない。などと、やはり様々な状況に合わせて選べる趣味があることが人生の充実感に繋がるのだと思います。
また、高コストの趣味ばかりに偏るとFIRE後の家計にも影響しますので、普段は低コストで楽しめる趣味を中心にしながら、年に数回は旅行やスポーツ観戦などの特別な体験を楽しむといった、メリハリのある趣味の持ち方が、長く続けるコツなのではないかと思います。
趣味はFIREしてから探すでは遅いかもしれない
趣味は時間ができてから探せばいいとも思いますが、最近は、その考えが少し変わりました。
新しい趣味は、始めた瞬間に夢中になれるとは限りません。
写真なら、最初は思うように撮れません。料理も失敗します。
趣味にも育てる時間が必要なのかな思います。
FIRE後にゼロから始めると、思っていたほど面白くないと感じて終わってしまうかもしれません。
だから今は趣味の種まきをする時期だと思っています。
興味のあることを3つでも4つでも試してみる。続かなければ、それも一つの経験です。
その中で自然と続いているものが、FIRE後の生活を支えてくれる趣味になっていくのではないでしょうか。
FIRE後にやりたいこと
旬な話題と掛け合わせると、私が楽しみにしていることの一つは、サッカーのワールドカップの現地観戦です。
これは単に海外旅行へ行きたいという話ではありません。
世界中のサポーターが集まり、一つの試合に熱狂する空間を、自分の目で見てみたい。
人生で何度も経験できるものではない、本気で心が動く体験をしてみたいのです。
投資やブログとは違う、感情が大きく揺さぶられる時間を、FIRE後の人生にも取り入れたいと思っています。
そのためにも、今のうちから国内リーグや代表戦を現地で観戦し、スタジアムで観る楽しさをもっと味わっていきたいと考えています。
もう一つの夢は、世界遺産をゆっくり巡ることです。会社員では、どうしても旅行は数日に限られます。
FIRE後は、時間を気にせず一つの場所に滞在し、その土地の文化や景色をゆっくり楽しむ旅をしてみたいと思っています。
投資と趣味は、少し似ている
投資は、長く続けることで複利の力が働きます。
趣味も同じように、経験を積み重ねるほど楽しさは深くなります。
最初はウォーキングだったものが、写真撮影につながるかもしれません。
写真がきっかけで旅行がもっと楽しくなるかもしれません。
一つの趣味が、次の趣味へと広がっていくこともあります。
趣味も長期投資のように、焦らず育てていくことができるものだと思います。
あなたなら、どんな趣味をポートフォリオに入れますか?
私自身、趣味のポートフォリオはまだまだ完成していません。
だからこそ、今はいろいろなことを試している途中です。
もしFIREを目指しているなら、一度、自分なりの趣味のポートフォリオを考えてみることをおすすめします。
例えば、
こうして整理してみると、自由になったら何をしたいのかが少しずつ見えてくるかもしれません。
まとめ
今回は、趣味を少し違った視点から考えてみました。
趣味を準備するとい捉え方は、少し不思議に感じるかもしれません。しかし、いざ自由な時間が増えても、何をしたらいいか分からない、夢中になれる趣味がないと感じる人は意外と少なくないようです。
だからこそ、資産形成と同じように、興味のあることを少しずつ試しながら、自分なりの趣味のポートフォリオを育てていくのも、FIRE準備の一つだと思います。
FIREで手に入るのは、お金そのものではなく時間を自分で使える自由です。
その自由を充実したものにできるかどうかは、資産額だけでは決まりません。
その日の気分や状況に合わせて選べる、楽しみのレパートリーがあること。
低コストで毎日楽しめる趣味。年に数回、時間とお金をかけて没頭できる趣味。
一人で静かに楽しめる趣味。誰かと感動を共有できる趣味。
投資のポートフォリオを育てるように、趣味のポートフォリオも少しずつ育てていく。
配当金は毎年積み上がっています。そして増えた配当金で何をするのかを考える時間も、同じくらい大切なのだと感じています。
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