高配当株投資の弱点の一つは、市場全体の成長を取り込みにくいことです。高配当銘柄には成熟企業が多く、値上がり益よりも安定した配当を重視する企業が中心となるためです。
そんな中、高配当と成長性の両立を目指せるETFとして注目を集めているのが、グローバルX NASDAQ100・デイリー・カバード・コール ETF(563A)です。
従来のカバードコールETFは、高い分配金が魅力である一方、上昇相場では値上がり益を取り逃しやすいという弱点がありました。
一方、563AはNasdaq-100 Daily Covered Call Target Premium 15% Index(配当込み・円換算ベース)への連動を目指し、日本で初めて米国デイリーオプション(1DTE)を活用したカバードコール戦略を採用しています。
営業日ごとに翌営業日満期(1DTE)のATMコールオプションを一部売却することでオプションプレミアムを積み上げつつ、NASDAQ100の上昇も約90%取り込める設計となっており、高い分配金と成長性の両立を目指している点が最大の特徴で、高配当と成長の両立を目指した、新しいタイプのETFとして注目を集めています。

563A(GXナスDカバコ)の基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 正式名称 | グローバルX NASDAQ100・デイリー・カバード・コール ETF |
| 銘柄コード | 563A |
| 運用会社 | Global X Japan |
| 上場日 | 2026年4月23日 |
| 分配金 | 毎月10日決算・毎月分配 |
| 投資対象 | NASDAQ100+デイリーカバードコール戦略 |
| 実質信託報酬 | 約0.2775% |
| 純資産総額 | 2026年7月時点で約351億円 |
| 基準価額 | 約108,134円(2026年7月10日時点) |
| 設定来リターン | +9.53% |
設定からまだ数か月ですが、すでに300億円を超える純資産を集めており、市場からの注目度の高さがうかがえます。
設定来株価チャートは以下のように推移しており、まだ方向性は定まっていない印象です。

初回の分配金額は100口あたり1400円で確定しました。分配金支払日はお盆明けの8月18日です。

563A最大の特徴はデイリーカバードコール
563Aは日本初の米国デイリーオプション(1DTE)を活用したカバードコールETFです。
営業日ごとに翌営業日満期のATMコールオプションを売却し、1回あたりのプレミアムは小さくても、毎日積み上げることで高水準の収入を目指します。
一般的なカバードコールETFでは、保有する株式のほぼ100%に対してコールオプションを売却するため、分配金は多い一方で、上昇相場では値上がり益が大きく制限されます。
563Aではカバー率を約10%前後に抑える設計になっており、NASDAQ100の上昇益を約90%取り込むことを目指しています。
563Aの狙い
563Aが目指しているのは、オプションプレミアム収入による高分配と、NASDAQ100の成長性を両立することです。
オプションプレミアムを積み上げることで年率15%程度の分配を目標とする一方、カバー率を約10%前後に抑えることで、NASDAQ100の上昇を約90%取り込める設計となっています。
従来のカバードコールETFのように高分配だが成長は期待しにくい仕組みではなく、高分配と成長性の両立を目指している点が、563Aの大きな特徴です。
従来型カバードコールETFとの違い
| 項目 | 563A | QYLDなど従来型 | NASDAQ100 ETF |
|---|---|---|---|
| カバー率 | 約10% | ほぼ100% | 0% |
| 目標分配利回り | 約15% | 約8〜12% | 低い |
| 上昇相場の追従 | 約90% | かなり限定的 | 100% |
| 運用実績 | 短い(2026年〜) | 長い(10年以上) | 長い |
| 向いている人 | 成長+インカム | インカム重視 | 資産成長重視 |
これまでカバードコールETFに興味はあっても、上昇相場で弱いという理由で敬遠していた人にとっては、新しい選択肢になりそうです。
563Aのメリット
年率15%程度の高分配を目指せる
563Aは年率15%程度のプレミアム収入を目標に運用されています。もちろん保証ではありませんが、高水準の分配金を期待できる点は魅力です。
NASDAQ100の成長も取り込める
カバー率を低く抑えているため、NASDAQ100が上昇した際にも、その恩恵を大きく受けられる可能性があります。
高配当投資をしながら成長性も取り込みたい人には相性が良いと思います。

対象指数の推移をみると、カバー率が10%程度であるため、NASDAQ100指数が上昇する局面でも概ね追随していることが分かります。
毎月分配でキャッシュフローを作りやすい
毎月10日決算・毎月分配なので、配当金生活やFIREを目指す方にとっては、生活費や再投資資金を確保しやすい点も魅力です。
コストが比較的低い
実質信託報酬は約0.2775%。複雑な戦略を採用しているETFとしては比較的低コストといえます。
東証上場ETFならではの扱いやすさ
海外ETFへ直接投資する場合と比べて、外国税額控除などの手続きを意識する場面が少ない点も、国内投資家にとってはメリットの一つです。
※税務上の取り扱いは個々の状況によって異なるため、詳細は証券会社や税理士などへご確認ください。
デメリット・注意点
NASDAQ100には勝てない可能性がある
約90%取り込めるとはいえ、100%ではありません。NASDAQ100が大きく上昇する局面では、通常のNASDAQ100 ETFには劣後します。
下落相場では基準価額も下がる
カバードコールETFは暴落に強いETFと誤解されることがありますが、NASDAQ100へ投資しているため、市場全体が下落すれば基準価額も下落します。
分配金が多くても資産が増えるとは限らない
分配金は主にオプションプレミアム収入が原資となっています。
分配金を受け取る一方で、基準価額は課税後ベースで算出されるため、分配金の支払いによって基準価額が希薄化・変動する場合があります。
運用実績がまだ短い
設定は2026年4月。長期でどのような成績になるかは、今後数年間の運用実績を確認していく必要があります。
分配金は毎年一定ではない
年率15%というのは目標値です。市場環境やボラティリティによってプレミアム収入は変動するため、分配金も増減します。
NISA成長投資枠では購入できない
563Aはデリバティブを活用するETFであるため、NISA成長投資枠の対象外となっています。
そのため、購入する場合は特定口座または一般口座での投資となります。
NISAでNASDAQ100へ投資したい方は、NASDAQ100連動ETFや投資信託と使い分けるのも一つの方法でしょう。
リスク要因
以下、リスク要因をまとめて整理します。
詳細は必ず交付目論見書も確認しておきましょう。
563Aはどんな人に向いているか
こんな人に向いているETF
563Aは、高配当株投資を中心に資産形成をしている人や、FIRE・配当生活を目指している人に向いているETFといえるでしょう。
また、すでにJEPQやQYLDなどのカバードコールETFを保有している人や、分配金は欲しいけれど、NASDAQ100の成長性も取り込みたいと考えている人にも相性の良い選択肢です。
毎月分配によって安定したキャッシュフローを得ながら、市場の成長もある程度享受したいという投資スタイルの方には、特に魅力を感じられるETFではないでしょうか。
一方で、NISA成長投資枠を最大限活用したい人や、分配金よりも純粋な値上がり益を重視したい人には、通常のNASDAQ100連動ETFや投資信託の方が適している場合もあります。目的に応じて使い分けることが大切です。
私は563Aをどう考えているか
私自身は高配当株投資を中心に資産形成を続けています。
記事の冒頭でも触れましたが、高配当株投資には市場全体の成長を取り込みにくいという弱点もあります。〈銘柄によりますが。〉
その点、563Aは実質的に資産の約9割がNASDAQ100の成長を取り込みながら、高分配も目指せるという点が非常に魅力的です。
また、私はこれまで月次カバードコールETFにも投資してきましたが、563Aはデイリーカバードコールという異なる仕組みでプレミアム収入を得るETFです。
つまり、カバードコールETFというカテゴリーの中でも、収益源や運用方法が異なるため、分配金の源泉を分散させるという意味でも興味深い存在だと考えています。
もちろん、2026年に設定されたばかりで実績はまだ十分とは言えません。そのため、現時点でポートフォリオの中心に据えるのではなく、全体資産の一桁%程度を目安に少しずつ買い増しながら、今後の運用実績を見守っていきたいと考えています。
それでは個人投資家の反応を見ていきましょう。
掲示板風まとめ
1: 風吹けば名無し
先週利確した資金で563Aを100万円分買った。高配当と成長を両取りできそうで期待。
2: 風吹けば名無し
563A買い始めた。毎月の分配金が少しずつ増えるの楽しみ。
3: 風吹けば名無し
50株だけ購入。S株でコツコツ積み立てる。
4: 風吹けば名無し
50万円分買い増し。値上がりも分配も狙えるのは魅力。
5: 風吹けば名無し
563Aを中心にインカム戦略完成。毎月分配はやっぱり安心感ある。
6: 風吹けば名無し
2865から乗り換えようか迷ってる。
7: 風吹けば名無し
分配金見てから本格的に買い増す予定。
8: 風吹けば名無し
563A一本じゃなくて452Aも一緒に持ってる。
9: 風吹けば名無し
月10万円以上の分配を目標に買い集め中。
10: 風吹けば名無し
底値を狙わなくても長期なら気にならないと思ってる。
11: 風吹けば名無し
初回分配金1400円は思ったより悪くなかった。
12: 風吹けば名無し
年15%目標なら十分納得できる数字。
13: 風吹けば名無し
3か月分で14円なら今後も期待できそう。
14: 風吹けば名無し
韓国ETF経由なのが少し気になるけど成績は良さそう。
15: 風吹けば名無し
2865から563Aへ乗り換え検討中。
16: 風吹けば名無し
月1%超の分配を目指せるのは夢ある。
17: 風吹けば名無し
設計通りならかなり面白いETFだと思う。
18: 風吹けば名無し
毎月現金が入るのは精神的にも大きい。
19: 風吹けば名無し
配当金生活目指す人には人気出そう。
20: 風吹けば名無し
分配金が想定通りだったので安心した。
21: 風吹けば名無し
カバー率10%って発想が面白い。
22: 風吹けば名無し
NASDAQ100の成長を90%取り込めるのが強い。
23: 風吹けば名無し
従来のカバコよりかなり期待してる。
24: 風吹けば名無し
デイリーオプションって仕組みが新しい。
25: 風吹けば名無し
高配当なのに成長も狙えるなら買いたい。
26: 風吹けば名無し
タイミング投資しなくていいのが気楽。
27: 風吹けば名無し
JEPQと組み合わせるのもアリだな。
28: 風吹けば名無し
2868売って563Aに寄せようかな。
29: 風吹けば名無し
新設なのに資金流入すごいな。
30: 風吹けば名無し
高配当ETFの新しい本命候補かも。
31: 風吹けば名無し
まだ実績短いから様子見かな。
32: 風吹けば名無し
期待しすぎるのは危険だと思う。
33: 風吹けば名無し
NASDAQ100には勝てない場面もありそう。
34: 風吹けば名無し
分配金は市場環境で変わるから過信は禁物。
35: 風吹けば名無し
権利落ち後の値動きが気になる。
36: 風吹けば名無し
流動性リスクは頭に入れておきたい。
37: 風吹けば名無し
初回分配だけではまだ判断できない。
38: 風吹けば名無し
あと1年くらい運用実績を見たい。
39: 風吹けば名無し
長期で結果が出れば人気ETFになりそう。
40: 風吹けば名無し
NISA対象外なのはちょっと残念。
41: 風吹けば名無し
Yahoo掲示板でもかなり盛り上がってる。
42: 風吹けば名無し
563Aの評価高いな。
43: 風吹けば名無し
2865とどっちにするか悩む。
44: 風吹けば名無し
452Aとの組み合わせも良さそう。
45: 風吹けば名無し
図解見たら仕組みがかなり分かりやすかった。
46: 風吹けば名無し
FIRE目指す人との相性は良さそう。
47: 風吹けば名無し
値動きはまだ方向感ないね。
48: 風吹けば名無し
高配当ETFの中では一番気になってる。
49: 風吹けば名無し
成長とインカムを両立したいなら候補に入る。
50: 風吹けば名無し
まずは少額で買って様子を見るのが良さそう。
まとめ
563Aは、
という方にとって、非常に魅力的なETFです。
一方で、NISA成長投資枠の対象外であることや、設定から日が浅く実績が十分ではないことなどは、理解しておきたいポイントです。
私は、今後の運用状況を確認しながらポートフォリオの一部としての活用の増減を検討したいと考えています。
興味のある方は、まずはGlobal Xの公式サイトや交付目論見書を確認したうえで、少額から投資を検討してみるのがおすすめです。
また、過去の運用実績やバックテストは将来の成果を保証するものではありませんので、投資判断はご自身の責任で行い、投資前には必ず最新の交付目論見書や公式資料を確認することを勧めます。
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JEPQは長らく保有してるカバードコールk系銘柄ですが、株価・配当金共に安定感を感じる好きな銘柄です。

