M-1グランプリは第1回からリアルタイムで見ていて、漫才の劇場にも大阪や東京に行った際には必ず足を運ぶくらいにはお笑い好きです。今年のM-1はたくろうが優勝しましたが、教祖的な漫才で強いインパクトを残したドンデコルテも印象に残っています。
そんなドンデコルテの渡辺さんが出演しているのが、今回のマクドナルドのCMです。ドンデコルデの渡辺銀次さんが出演しているマクドナルドのCM。みなさんはご覧になったでしょうか。
その中で語られるこの言葉が、妙に頭から離れません。
渡辺銀次40歳独身
私は豊かです
豊かさとは持っているものの多さではない
無駄に使った時間の多さです
たとえ無駄なことでも自分が楽しければとことん楽しむ
それが大人というものなんです
SNS上でも共感や話題を呼んでいましたが、この言葉には、豊かさの本質を突く力があるなと感じます。

■ 「無駄=悪」という空気
今の世の中、効率が強く求められます。
意味のあることをしよう、将来につながることをしよう、時間を無駄にするな。
こうした考え方自体は間違っていません。 むしろ、資産形成やキャリアを考える上では重要です。
ただ、その一方で私はこうも感じます。
無駄なことをしていると、どこかで罪悪感がある。
何も生まない時間、生産性のない行動、ただ楽しいだけの時間。
こうしたものに、無意識にブレーキをかけてしまうのです。
でも、本当にそれでいいのでしょうか。
■ 無駄な時間こそ、豊かさなのかもしれない
渡辺銀次さんの言葉は、ある意味で真逆の価値観です。
「無駄に使った時間の多さ=豊かさ」
よく考えると、人生で記憶に残る時間は必ずしも生産的ではありません。
ただただ好きなことに没頭した時間、何かに熱中していた時間、くだらない話で笑い合っていた時間。
こういう時間の方が、あとから振り返ると価値があるように感じます。
つまり、 役に立つかどうかと豊かさは別物なのだと思います。
■ FIREとの共通点
FIREを目指す理由は人それぞれですが、 突き詰めるとシンプルです。
時間の自由を手に入れること。
もっと言えば、自分の時間を自分のために使える状態です。
つまり、無駄かもしれないことに時間を使う、でも自分はそれを楽しんでいる。そんな状態を肯定できるようになること。
渡辺銀次さんの言っている豊かさと近いのではないかと思います。
■ ただし、現実はそんなに甘くない
とはいえ、いきなり 無駄な時間こそ大事と振り切るのは危険です。
なぜなら、現実には生活コストがあり、 お金がなければ時間の自由も成立しないからです。
だからこそバランスが重要になります。
働くときは働き資産はコツコツ積み上げる。その上で、意図的に無駄な時間を作ること。無駄を楽しむためには、やはり土台が必要です。
■ 仕事もまた無駄の一部かもしれない
少し極端に聞こえるかもしれませんが、 仕事も広い意味では無駄と言えるのかもしれません。
なぜなら、人生において絶対にやらなければならない仕事など本来は存在しないからです。
それでも私たちは働く。
生活のため、将来のため、そして社会とのつながりのために。
だからこそ大事なのは、 その無駄とも言える時間をどう捉えるかです。
ただ消耗する時間にするのか その中に意味や楽しさを見出すのか。
同じ仕事をしていても、この向き合い方の違いで、幸福度は大きく変わると思います。
もし仕事の中に少しでも楽しさや納得感を見出せるなら、 それは単なる労働ではなく、人生の一部としての時間になります。
無駄を排除するのではなく、無駄をどう味わうか。
その視点を持てるかどうかが、 人生の豊かさを左右するのかもしれません。
■ まとめ
効率が求められる時代だからこそ、 無駄な時間に価値を見出すのは簡単ではありません。
むしろ、罪悪感すら感じてしまう。
それでも、自分が楽しいと思える時間や意味はないけど満たされる時間、こういうものを大切にできるかどうかで、 人生の満足度は大きく変わる気がします。
FIREはそのための手段の一つ。
ただお金を増やすだけではなく、 どう時間を使うかまで含めて考えること。
それができたとき、 初めて豊かさに近づくのかもしれません。
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一方で、土台となるお金ももちろん大切です。


