海運株と聞くと、市況次第で業績が激しく振れる、好不況の波が大きいといったイメージを持つ投資家は多いと思います。商船三井(9104)も例外ではありません。しかし直近の決算や事業構造を丹念に見ていくと、単なる景気循環株として片付けるには惜しい企業像が浮かび上がります。 本記事では、商船三井の事業内容、最新業績、財務状況、配当推移を整理しつつ、長期投資の視点から投資価値があるのかを考察します。 商船三井の事業概要 グローバル物流を支える「多角化海運」 商船三井の創業は1884年。130年以上の歴史を持つ日本を代 ...