イラン情勢の緊張も続き、エネルギー価格の先行きも不透明な中で、インフレは再び強まる可能性があります。いわばインフレ待ったなしとも言える局面です。
インフレに強い資産と言えば一般的には、
インフレに強い資産
- 株式
- 不動産
- 金(ゴールド)
といった資産が挙げられることが多いと思います。確かにいずれも正しいです。
一方で、FI(経済的自立)を達成し、資産運用と労働の両方を経験している今、 少し違った実感もあります。
それは、労働もインフレ耐性を持つ有力な選択肢の一つであるということです。(FIREを目指すブログではありますが資産形成期故にあえて取り上げます。)
ただし、これは実質賃金でインフレに勝てるという意味ではありません。
実際、日本では2022年〜2025年にかけて実質賃金がマイナスで推移しており、 名目賃上げがあっても物価上昇に追いついていない局面が続いていました。
あくまでここで言いたいのは、労働は名目収入の安定性という点で、インフレ環境でも機能するということです。

インフレで資産はどうなるか
インフレになると、モノやサービスの価格は上がります。これは裏を返せば、お金の価値が下がるということです。
現金だけを持っていると、実質的には目減りしていきます。そのため、多くの人は株式や不動産などに投資し、 インフレに対抗しようとします。これは非常に合理的な行動です。
一方で、株式や不動産は長期的にはインフレを上回るリターンを期待できる資産でもあります。 例えば、先進国株式は歴史的に年率5〜7%程度の実質リターンを生み出してきました。
それでも資産だけでは不安定
ただし、資産には避けられない特徴があります。それは、価格が常に変動するという点です。
例えば、
最近のように中東情勢の緊張などがあると、 市場は一気に不安定になります。
資産が増える局面もあれば、 短期的に大きく減る局面もあります。
労働は名目収入が途切れにくい
一方で、労働はどうでしょうか。
インフレ局面では、
といった流れが生まれることがあります。
ただし、賃金はインフレに遅れて上がる傾向(いわゆるスティッキーな賃金)があります。
そのため、短期的には実質的な購買力は下がる可能性がある点には注意が必要です。
それでも、収入がゼロになりにくい・継続的に入ってくるという意味で、資産とは異なる安定性を持っています。
配当+労働の強さ
自分の場合、現在は配当収入と労働収入の2つのキャッシュフローがあります。
この状態になって強く感じるのは、精神的な安定感の違いです。
仮に相場が下がっても、 労働収入があることで日々の生活は揺らぎません。
むしろ、安くなったら買い増せる実弾となり、配当も長期では回復する前提で見られると、余裕を持って構えることができます。
労働の限界とリスク
ただし、労働にも明確なリスクがあります。
これらを踏まえると、労働は永続的に安全な資産ではないという現実もあります。
あくまで、自分でコントロールできる範囲で有効に機能する選択肢と捉えるのが現実的だと感じています。
インフレ時代の最適解は「両方持つこと」
ここまでを踏まえると、結論はシンプルです。
資産か労働かではなく、両方持つことが最もバランスが良いということです。
資産と労働の両刀
- 資産 → インフレに対抗し、長期で増やす
- 労働 → キャッシュフローの安定と柔軟性
この2つが組み合わさることで、 インフレ下においても安定感のある状態を形成することができます。
FIRE後に見えた働く意味
かつては、労働から解放されたいという思いが強くありました。
しかし、FIを達成した今は少し違います。
労働は単なる収入源と思うことはできません。働くことのメリットとして
としての意味合いを兼ね備えています。
まとめ
インフレに強い資産は確かに存在します。
一方で、労働も、資産と組み合わせることで有効なインフレ対策の一つになります。
むしろこの情勢においては、体という資本を使った労働の価値が際立つ局面です。
FIを達成したからこそ、働くかどうかを選ぶことができ、働き方をコントロールできるようになりました。
その上で、あえて働くという選択が合理的になる場面もあると感じています。
これからのインフレ時代においては、資産だけでなく、労働も含めた 自分のキャッシュフロー全体をどう設計するかが重要になってくるはずです。
(結局は労働は時間を切り売りしているわけで、不労所得の方がベターなのですが、FIREを目指す過程において労働のプラス面の意味づけもしたいということで…。)
経済的自立を達成してからというもの、心境の変化が訪れました。


