タコとタヌキ|逃げる・守るで盛り上がる体育館レクリエーション
「タコとタヌキ」は、体育館や広めの室内でできるスピード感あふれるチーム対抗レクリエーションです。子どもたちは「タコチーム」と「タヌキチーム」に分かれ、進行役の指示に従って逃げたり守ったりします。単純なルールながら、瞬発力や判断力、チームワークを鍛えられるのが魅力で、学級活動や体育の時間に取り入れると、子どもたちの笑いと運動量が一気に増えます。
逃げる・守るという動作があるため、体力や反射神経を自然に鍛えることができ、またチームで作戦を立てながら動くことで協力する楽しさも体験できます。
基本情報
- 対象:小学校中学年~高学年
- 人数:10人以上(多いほど盛り上がる)
- 場所:体育館や広めの室内
- 時間:10~15分/ラウンド
- 準備:コーンやマーカーで壁やゴールの位置を設定
遊び方
① チーム分け
子どもたちを「タコチーム」と「タヌキチーム」に分けます。各チームは体育館中央に列を作って並びます。チーム人数はなるべく均等にして、片方が不利にならないように配慮します。
② 進行役の指示
進行役(先生や子ども1人)が「タコ」「タヌキ」と交互に声を出して指示します。
③ 逃げる・守る
指示されたチームは、列から体育館の壁まで走り、相手チームからタッチされないように逃げます。逃げる間、相手チームはタッチしに行くことができます。
④ 安全地帯到達
壁まで到達した人は安全地帯に入り、タッチされなければ成功です。
⑤ 交代制
タッチされた人は次のラウンドで進行役や観察役に回るなど、交代制で行うと公平です。
⑥ ラウンド繰り返し
数ラウンド繰り返すことで、チームの戦略や連携力も自然に身につきます。
もう一工夫
① 複数指示
進行役が「タコとタヌキ両方」と言うと、両チームが同時に動くルールにしてスリルを増やせます。
② タイム制限
逃げる時間を10秒程度に制限することで、ゲームのテンポが良くなり、集中力も高まります。
③ ポイント制
タッチされずに壁まで逃げ切った人数をチームごとにカウントし、最終的に多いチームが勝ちとなるルールにすると、競争心がさらに高まります。
④ 複雑ルール
「2人同時に走る」「途中で向きを変える」「タッチされそうになったら後ろに戻る」などのルールを加えると、判断力や反射神経がより鍛えられます。
⑤ チーム作戦タイム
各ラウンド前に数秒だけ作戦を話し合える時間を設けると、協力する楽しさや戦略を考える力が育ちます。
気をつけること
- 広さの確保
体育館など広めの場所で行い、衝突や転倒に注意します。 - タッチの安全
タッチの際は強く押したり引っ張ったりせず、手で軽く触れる程度にします。 - 運動量の調整
小さな子どもや運動が苦手な子どもには、逃げる距離を短くするなど調整すると安心です。 - チームバランス
チーム分けは均等にし、片方だけ不利にならないよう配慮します。 - 床や壁の安全確認
滑りやすい床や壁際に障害物がないか確認し、転倒やケガを防ぎます。
教育的効果
「タコとタヌキ」は、遊びながら自然に以下の能力を育むことができます。
- 瞬発力・反射神経:逃げる・タッチする動作で体の動きが鍛えられます。
- 判断力・状況把握力:相手チームの位置や自分の状況を見て瞬時に判断します。
- チームワーク・協力力:仲間と作戦を立て、声を掛け合うことで協力する力を育みます。
- 集中力:指示を聞き逃さず、タイミングを合わせて動くため集中力が向上します。
- 公平性・交代制の理解:交代制ルールを通して順番や公平性の大切さも学べます。
まとめ
「タコとタヌキ」は、シンプルながら瞬発力や判断力、チームワークを同時に鍛えられる体育館向けレクリエーションです。逃げる・守るという動作が子どもたちの運動量を増やし、笑いとスリルを同時に体験できます。
複数ラウンドやタイム制限、ポイント制を加えることで、さらに盛り上がるだけでなく、戦略を考える楽しさも加わります。安全面に注意しながら取り入れれば、学級活動や体育の時間、放課後クラブでも大人気のゲームになるでしょう。