人間コピー|言葉で伝えてグループで絵を完成させるレクリエーション
導入文
「人間コピー」は、グループで協力して一つの絵を完成させるレクリエーションです。一人だけお題の絵を見に行き、その内容を言葉で伝えながら、他のメンバーが絵を描きます。絵の上手さよりも、伝え方や聞き方、協力する力が重要になるため、子どもたちのコミュニケーション能力や表現力を自然に育てることができます。学級活動や学童の時間、レクリエーションイベントにぴったりの遊びです。
基本情報
- 対象:小学校中学年~高学年
- 人数:4~6人程度のグループ
- 場所:教室や広めの室内
- 時間:15~20分程度
- 準備:紙、ペンやクレヨン、お題の絵(簡単なイラストや図形など)
遊び方
① グループごとにメンバーを分け、1人を「お題を見に行く人」と決めます。残りのメンバーは「描く人」です。
② 「お題を見に行く人」は、別室やスクリーンなどでお題の絵を確認します。お題の内容は他のメンバーには見せません。
③ お題を確認したら、言葉だけで絵を描くメンバーに伝えます。ここでのポイントは、正確に細かい部分を伝えることです。
例:「丸を描いて、その上に三角を2つ重ねる」「左側に小さい四角、右側に星を描く」など。
④ 描くメンバーは、聞いた指示だけを頼りに絵を描きます。質問は制限時間内であれば自由にできます。
⑤ 制限時間が過ぎたら完成とし、お題と完成した絵を比べてみます。似ているかどうか、伝え方が上手だったかを振り返ります。
⑥ 役割を交代し、全員がお題を見に行く体験をしてラウンドを行うと公平で盛り上がります。
📝 人間コピー用お題例30
🍎 簡単(小学生向け)
- リンゴ
- 三角屋根の家
- 太陽と雲
- 花(チューリップ)
- 魚
- 星
- 車
- 犬
- サッカーボール
- 本
✏️ 中級(ちょっと工夫がいる)
- ピアノ
- メガネ
- すべり台
- 雪だるま
- 飛行機
- 時計
- カメラ
- 自転車
- パソコン
- ケーキ
🎨 上級(伝えるのが難しい)
- 新幹線
- お城
- イルカ
- ロボット
- ピエロ
- ジャングルジム
- 宇宙人
- ロケットと星
- ピラミッド
- 観覧車
💡 ポイント:
- 簡単なお題 → 盛り上がりやすい(子ども向け)
- 難しいお題 → 伝える工夫が必要になり、チームワークが試される
- 形が特徴的なもの → 見た瞬間にイメージが浮かぶのでおすすめ
もう一工夫
- お題の難易度調整:低学年向けは簡単な図形や動物、高学年向けは複雑な絵や場面をお題にすると挑戦的です。
- タイム制限:1ラウンドを5~10分に設定すると、テンポよく進められます。
- 得点制:完成度に応じてポイントをつけ、チーム戦にすると競争心も高まり、より盛り上がります。
気をつけること
- 言葉で伝える力や聞く力がポイントになるため、全員が積極的に参加できるようにします。
- お題を見た人が描く人に「直接描かないように」ルールを徹底することが重要です。
- 低学年の場合、伝える内容を簡単にしてサポートしてあげると、挫折せずに楽しめます。
まとめ
「人間コピー」は、言葉だけで情報を伝えてグループで絵を完成させる知的レクリエーションです。伝え方や聞き方、協力する力が勝敗の鍵となるため、自然にコミュニケーション能力や観察力を養えます。準備も簡単で、教室や学童、学級活動の時間に取り入れやすく、低学年から高学年までアレンジ可能です。役割を交代しながら楽しむことで、子どもたちの笑いと集中力を引き出せるおすすめの遊びです。